CD Review ラ行

2020年06月27日 22:39

remio 地元・山梨の幼馴染である藤巻亮太(Vo&G)、前田啓介(Ba)、神宮司治(Dr)の三人によって2000年に結成されたスリーピースバンド・レミオロメン。インディーズでのリリースを経て2003年8月にメジャーデビュー、以降2012年2月の活動休止宣言までに5枚のオリジナルアルバム、2枚のライブアルバム、1枚のベストアルバムをリリース。今回の「Artist Archive」では、彼らが2008年末まで在籍したビクター・SPEEDSTAR RECORDSよりリリースされたアルバム全5枚を1枚ずつレビュー。「続きを読む」からご閲覧ください。続きを読む

2016年05月16日 20:55

colorfulmonster 2016年1月6日発売、Little Glee Monsterのファーストアルバム。全15曲のCD+ライブDVD付属の初回限定盤、全15曲のDisc1+カバー曲を5曲収録したDisc2付属の通常盤、10曲+ライブテイク1曲を収録の期間生産限定盤の三種類で発売。今回のレビューは通常盤となります。

 Little Glee Monsterは2014年にメジャーデビューを果たした女性ボーカル6名で構成されたグループ。メンバー全員が現時点で10代中盤〜後半という若さなのですが、ドラマタイアップやCM出演などで徐々に知名度を高めてきた実力派のようです。本作は初のオリジナルアルバムとして、デビュー曲「放課後ハイファイブ」以降、「青春フォトグラフ」「Girls be free!」「人生は一度きり」「ガオガオ・オールスター」、この時点での最新シングル「好きだ。」までの全シングルA面に加え、一部カップリング曲も収録されており、完全な新曲は6曲と既出曲の方が多く、これまでの活動をまとめたセミベスト盤的な要素も。

 楽曲提供陣にはいしわたり淳治やCarlos K.、福原美穂にCharaなどが名を連ねておりなかなかに豪華。どの作家もそれぞれの個性を発揮しつつも、良い意味での「ポピュラーミュージック」の範疇で、メンバーの年相応の等身大メッセージに取り組んだ楽曲が並んでいます。アレンジ面ではてっきりコーラスワークを活かしたゴスペルっぽいアレンジの曲が多いのかと思いきや、ピアノを筆頭にリズムトラックはしっかり鳴っていて、これは結構意外。
 六声のアカペラでスタートする「書きかけの未来」のような曲もありますが、「メインボーカル+リフ的に重ねコーラス」という歌モノが基本。それ故か、メンバーそれぞれに異なる声質を持つ彼女達の溌剌とした歌声は入れ替わり立ち代わりで十分聴けるものの、コーラスグループとしての個性までは決定的には発揮されていないような印象も受けました。1枚目のオリジナルということで、これから手持ちのカードを徐々に見せていく戦略なのかもしれないので、本作の路線以外の面もいずれ見られるかもしれません。

 Disc2のカバー曲は、ゴスペラーズの「永遠に」、徳永英明の「レイニーブルー」など割と原曲に忠実なカバーが顔を並べる中、「ファイト!」はさすがに中島みゆきのオリジナルでの情念と比較すると…という面はありつつ、著名楽曲を彼女達のハーモニーで楽しむ、という点ではなかなか面白いディスクでした。

2012年01月29日 13:08

thelovekoe 2011年12月9日発売、前作より3年半ぶりとなるオリジナルアルバム。帯には「10thアルバム」と表記されていますが、ベストとカップリング集を除くオリジナル作品としては8作目。そして理由は分かりませんが今まで一貫して「The LOVE」だったアーティスト名が、本作では「THE LOVE」とすべて大文字表記となっています。全8曲(+隠しトラック1曲)収録。

 2009年1月から無期限の活動休止に入っていた彼ら。その間メンバーは楽曲提供やソロ活動、レコーディングなどでそれぞれ活動していたわけですが、2011年秋から活動再開。久々に届けられた本作は、バンド名そのものの様々な形の“愛”を歌う「声」「夢の途中」、日常をぼやく「問答無用に地球は回る」、女性目線での「剥がれた嘘」「ねぇムーンライト」等々、ブランクを感じさせない出来。
 平義隆氏の楽曲を主体にしたバンドサウンドのアレンジは相変わらず聴きやすいです。今回はストリングス以外のドラムパートなどはすべてメンバー本人達によるプログラミングということですが、言われなければ分からないほど生っぽいですね。まあ予想はしていましたが、活動休止前と比べて劇的に何かが変わった!という印象は受けず、王道の「LOVE節」を堪能できる1枚です。

 ちなみに隠しトラックは「愛の使者」という、過去のツアーで飛び道具として登場した「ラブテック」という謎の(笑)グループがステージで歌っていたオリジナル曲が収録。普段のTHE LOVEとはかなり異なるラップ主体の楽曲ですが、この音源が残っていたとは驚きです(まさか新録か?!)。彼らの真面目な音楽性からやや脱線した作風になっているのですが、これはこれでアリだと思いました(笑)。

2011年10月08日 22:32

larcbest 2011年2月16日発売、L'Arc〜en〜Cielのバンド結成20周年を記念したベストアルバム三作同時発売のうちの1枚。他の2枚は「1991-1996」(活動前期)「1997-1999」(活動中期)となっており、本作は活動後期の10年間(と呼ぶには語弊があるのは後述…)にあたるリリース作品の中からのベストセレクション。なお、約一ヶ月後の3月9日に、全三作のCDにDVD他特典を付属したBOX仕様でセット販売もされています。

 タイトルでは「2000-2010」と銘打たれていますが、実際に収録された年代は「NEO UNIVERSE」から「get out from the shell」までが2000年、活動休止を挟んで「READY STEADY GO」以降の2004年から2007年までの発売音源からのセレクト、そしてラストに収録されているカヴァーの配信シングル「I Love Rock'n Roll」が2010年と、時期的にはかなり飛んでいるので要注意。

 さて、筆者はラルクに関してはアルバム「True」や「HEART」の頃はそこそこ聴いてはいたのですが、最も彼らがセールス的に全盛だった頃にリリースされたアルバム「ark」「ray」が今いちピンと来ず、気が付くといつの間にかラルクから遠ざかっていた身、というライトリスナーになってしまっていたわけですが、オールタイムベスト的な作品が出たことだし、とりあえず聴いてみるか…ということで久々にラルクのアルバムに手を出したのですが、本作、5曲目以降、つまり活動再開後の2004年以降の彼らの作品に触れて、「あれ?ラルクってこんなに開放的だったっけ?」と驚いた次第。確かに4曲目まで(2000年作品)はマニアックで閉塞感が漂うのですが、「READY STEADY GO」以降は活動を休止したことで心機一転ということなのか、「New World」や「Link」などのかなり開放的で耳当たりが良く、ギターロックバンド!というアレンジの上に親しみやすいメロディーラインが乗った曲が連発され、「瞳の住人」や「叙情詩」といったミディアム調のナンバーに関しても爽快な印象を受けました。シングル曲が中心のセレクトということもあり、意図的にこういった作風の楽曲を集めたベストなのかもしれませんが、最近のラルクはこういった音楽性がメインということなら、是非オリジナルアルバムを聴いてみたいな、と感じました。

 ベスト3作同時発売、しかも前期と中期は既発のベストと曲が被りまくりということもあって、コアなファンの方々からはあまり芳しくない評判の今回のシリーズのようですが、「昔聴いてたけど…」という私のようなリスナーにとっては、少なくともこの「2000-2010」に関しては気軽に最近の彼らの活動を知ることができる、この時期の彼らの入門書的な作品だと思いました。
 なお、2008年以降に発売されたシングル曲はすべて未収録。これは恐らく次のアルバムに収録されるのでしょうかね?今年になってライブ活動を再開したようですし、今後の活動も意識してチェックしておきたいところです。

2011年09月25日 14:31

remioyoursong 2011年4月27日発売。「Flash and Gleam」以来約5年ぶりとなるレミオロメンのライブアルバム。2011年3月9日に横浜アリーナにて開催されたストリングス隊を従えてのスペシャルライブの模様を2枚組で全曲収録。なお、初回限定盤には本公演のライブ映像を全曲収録したDVDが付属。

 今回選ばれた曲は、ほとんどがオリジナルアルバムでもストリングスが導入されている曲がほとんど。何度か彼らのライブには足を運んだことはあるのですが、ストリングスは毎回生演奏ではなく同期で流していたようなので、アルバムの再現という意味では若干物足りなさを感じてはいましたが、今回のライブアルバムは「バンドサウンド+ストリングス隊生演奏によるスタジオ録音盤の忠実な再現」といった趣を持った作品でなかなかに好感触。
 もちろんライブならではのアレンジもあるにはあるのですが、意表を突いて「えっ?この曲がこういうアレンジに?」というような新鮮な驚きの曲はほとんどなし。「明日に架かる橋」がこのコンセプトで選ばれたのには少し驚きましたが(笑)、ヴォーカル藤巻亮太の声やバンド演奏も、5年前のライブアルバム「Flash and Gleam」の時よりも格段に安定していて、安心して聴くことができます。

 3月9日当日開催ということで(まあこの日以外にもスペシャルライブはあったわけですが)、最初に「3月9日」のストリングスアレンジ版で始まり、そしてアンコールのラストに同曲のオリジナルアレンジ版で締める、というのはなかなか心憎い構成。ストリングス隊以外にも後半ではブラス隊が登場し、ストリングス+ブラスが合わさっての「もっと遠くへ」の今回のバージョンはなかなかにお勧め。

 ひとつ気になったのは、今回のライブの選曲がやけに「レミオベスト」以前、つまり以前所属していたスピードスターレコード時代の曲が多かったということ。エイベックスに移籍した後の曲も披露されてはいますが数曲程度。別にレコード会社の関係で…ということはないと思いますが、移籍後にもストリングスを大々的に導入した曲はあるわけで、それらの曲にスポットを当てないライブだった、というのは意外でした。まあ個人的には一番好きなアルバム「ether」からかなり披露されたので嬉しかったんですが(笑)。

 …それはさておき、ライブアルバムとしてのクオリティはかなり高い作品ですので、「ライブ盤ベスト」として、ライトリスナーの方々も楽しめる作品だと思います。

2010年04月03日 23:56

katyouhugetsu 2010年3月3日発売。1年4ヶ月ぶりとなるレミオロメン通算5枚目のメジャーオリジナルアルバム。シングル「Starting Over」「恋の予感から」他全12曲収録。初回盤は収録曲全曲のライブ映像を収録したDVDが付属。さらに1万枚限定で結成10周年仕様のパッケージ(CD+DVD+GOODS)が生産されたそうです。

 インディーズ盤「フェスタ」以来のレミオロメン単独名義でのプロデュース作品(一部トーレ・ヨハンソンとの共同プロデュース)。前作までの共同プロデューサー+全曲のアレンジを担当していた小林武史氏は今回エグゼクティブ・プロデューサーとしての肩書きでクレジットされているものの、直接彼らと楽曲を製作したのは先述のトーレ・ヨハンソンと、皆川真人氏の両者のようです。
 …だからなのか、近年の彼らの作品で顕著だった「ストリングスを壮大に使って盛り上げるアレンジ」が極端に減り、メンバーの演奏を核にしつつ、各楽曲のカラーに応じたキーボードやストリングス、曲によっては打ち込みを使ったバンドサウンドでのアレンジが増えていると思います。

 「大晦日の歌」のような、かつての彼らの作風を彷彿とさせるような曲もある一方で、四つ打ちビートが印象的な「東京」のような新しい試みもあり、その他メジャースケールなのにどこか翳りを感じる「ロックンロール」、バイオリンをフィーチャーしたほのぼのとした「花鳥風月」、大団円的な「小さな幸せ」等、楽曲の幅もほどよく広く、耳を楽しませてくれるアルバムになっています。
 また、些細な日常の風景を朗々と歌い上げる藤巻亮太の歌声も、ここ最近の作品で感じた「詞曲とヴォーカルの体温の違い」みたいなものを感じさせず、ぴったりとマッチしていると感じました。

 去年の彼らのシングル曲は個人的には「う〜ん…」と思っていて、正直今回のアルバムもあまり期待していなかったのですが(おい)、想像以上の作品が出てきたのは嬉しかったです。これからもこの調子で活動を続けていってほしいものです。
 

2010年02月06日 00:39

lindbergbest 2010年2月3日発売。レコードレーベル企画によるリンドバーグのベストアルバム。2007年発売の同作品を「Blu-spec CD」仕様にて初回限定生産販売だそうです。

 そもそも2007年に本作が出ていたことすら私は知らなかったわけですが(汗)、数あるこの類のメンバー非公認のリンドバーグのベストアルバム、本作を購入に踏み切ったのは、発売元が(ベスト乱発元のテイチクではなく)徳間ジャパンコミュニケーションズで、JAPAN RECORDレーベルからのリリースという理由から。初期の版権を持っていると思われるこのレーベルからの作品となれば、リテイクバージョンではなくオリジナル音源でのベストなんだろうな、と考えてのことでした。

 収録楽曲は全16曲中、デビューから1991年前半までの作品が12曲、それ以降の作品が1996年までで4曲と、リンドバーグの歴史的にはかなり初期に偏って収められています。
 一聴してみると、基本的にほとんどの音源はオリジナルバージョン…だと思われます。「と思われます」と歯切れが悪いのはリンドバーグの初期のオリジナルアルバムを現在手元に所有していないので断言はできないのですが、「今すぐKiss Me」や「JUMP」、「MINE」などはリテイクバージョンと明らかに演奏が違うので「たぶんオリジナルバージョンなんだろうな」と判断しました。
 後年のリテイク版に耳が慣れているからか、デビュー当時の勢い重視な演奏、荒削りながらパワーのある歌唱がパッケージされた今回の音源集はなんだか新鮮。そして、やっぱりこの時代のリンドバーグには若さ溢れる疾走感というか、勢いがあるよなぁ…と改めて思った次第です。

 ところで、なぜか「Dream On 抱きしめて」と「BELIEVE IN LOVE」はリテイクバージョン音源で収録。あと「10セントの小宇宙(ゆめ)」もかな?(←どうやらオリジナルで収録のようです)この辺の選定基準が気になるところですが^^;不遇のデビュー曲「ROUTE 246」や、アルバム曲「RUSH LIFE」「TOUCH DOWN」など、普通のベストアルバムには収録されなそうな楽曲も少しですが収められているのが嬉しいところ。
 あと、なぜかラストにテイチク移籍後の「every little thing every precious thing」が収録。この曲だけストリングスが大々的に導入されていて、年代的にもかなり浮いているのですが、ごった煮ベストの最後を綺麗に締めるには良い配置かな、と思いました(笑)。名曲だし。

 …とまあ、若干「?」は残るものの、初期リンドバーグ+αを堪能できる作品ではあります。Blu-specで2,000円、これが高いか安いかは意見が分かれそうなところではありますが、私は楽しんで聴けました。

2009年06月08日 22:23

lindberg20 2009年4月22日発売。2009年12月末まで期間限定の再結成を果たしたリンドバーグの新録ベストアルバム。新曲3曲を含む全15曲収録。

 「今すぐKiss Me」「BELIEVE IN LOVE」「GAMBAらなくちゃね」といった、管理人が中学ぐらいの頃の音楽シーンを彩った代表曲を新録音。
 今回はリメイクというよりも、本当に「レコーディングし直した」といった感じで、ベーシックなアレンジはほとんど変えずにブラッシュアップしている曲が多いです。そういう意味では新鮮味という印象は感じられなかったのですが、むしろ今回の再結成の彼らのターゲットはまさに我々のような「中高時代にリンドバーグを聴いていた、今の大人達」ということを考えれば納得。ここで実験的なアレンジを施されたら「あの頃と違う!」いう反発が(自分も含めて)少なからず起きたと思うし、新曲も含めて「あの頃のままのリンドバーグ」を現代になって上手い具合に蘇らせた作品集となっています。当時の音楽性を取り入れた新曲も良い感じ。

 個人的には、オリジナル音源ではフェイドアウトで終わっていた「恋をしようよYeah!Yeah」や「Over The Top」がエンディング付きのバージョンとして収録されていた事が嬉しかったです。欲を言えば「会いたくて-Lover Soul-」や「君のいちばんに・・・」の新録バージョンも聴いてみたかったかなとも思いますが(欲張りすぎ?)。

 余談になりますが、このアルバムの発売同日には、11年前の「LINDBERG BEST」「LINDBERG BEST II」を2枚組にまとめた非公認ベストも発売されたとか^^;結成20年を迎えた今だからこそ、デビューから(2002年の)解散までの音源を網羅したベストアルバムを出してもらえないものですかねぇ・・・。

2009年05月18日 21:01

remiobest 2009年3月9日発売。レミオロメン初のベストアルバム。デビューアルバム「朝顔」(2003年)から最新シングル「夢の蕾」(2009年)に至るまでのメジャー音源の中から14曲を選曲+新曲「Sakura」を収録。さらに山梨県限定バージョンでは山梨放送の2004年イメージソング「ラジオ」を特典CDに収録しています。

 メジャーデビューからもう6年。「朝顔」「ether」「HORIZON」「風のクロマ」と、アルバムをリリースするごとに移りゆく音楽性を1枚に凝縮。
 「3月9日」や「粉雪」、「太陽の下」「もっと遠くへ」といった代表的なシングル曲を収めている一方で、「ビールとプリン」「紙ふぶき」等のアルバムの中の隠れた名曲もピックアップ(選曲はメンバーによるものだそうです)と、レミオロメン初心者はまずこれを聴け!と言わんばかりの入門編と呼べるアルバムではないでしょうか。

 まあ欲を言ってしまうときりがないのですが、「アカシア」「モラトリアム」のような現在の彼らの音楽性と毛色の違うスリーピースロックナンバーや、バンドサウンド+キーボードの融合が見事に果たされた名曲(と私は思っています・笑)「蒼の世界」も収録してくれればなぁ・・・と思いましたが、まあそれは贅沢な願いでしょうかね(苦笑)。

 ・・・ところで、こうして一枚のCDで彼らの歴史を辿ってみると、やはり「最近の曲はストリングスが過剰だなぁ」と思ってしまうのが正直なところ。
 「粉雪」以降、「太陽の下」「もっと遠くへ」や「夢の蕾」のようなド派手にストリングスで盛り上がる曲が多いんですよねぇ^^;これらの曲が決して駄目というわけではなく管理人的にはむしろ好きなのですが、こういう曲調をシングルとして連発されると正直「こういうんじゃないアレンジの新曲聴きたいな」という思いが強くなってしまうわけで。
 ここ数年の音楽性に関してはプロデューサーである小林武史氏、そしてレミオロメンの両者に合意の上での意向だし、それを狙っていると思うのですが、昔からのリスナーがどんどん離れてしまっているのも事実なんですよね(セールスにもそれが如実に顕れているような)。
 そんな中、新曲「Sakura」や、このアルバムには収録されていませんが「風の工場」のアレンジを務めた皆川真人氏のポップロックに楽曲を仕上げる手腕は個人的に好きなので、今後はそちらの方面に動いてくれないかな、と思っております。

 なお、初回限定盤はDVD付。2006年夏の日本航空学園(山梨県)の滑走路で雨の中敢行された野外ライブの模様を完全収録しています。大ブレイクを果たした直後の彼らの活き活きとしたパフォーマンスを+1,000円ぐらいでバッチリ観られるのはお買い得(笑)。雨の影響で映像的には少々難があるものの、勢いに満ちたライブが楽しめます。

2008年11月15日 15:43

kazenokuroma 2008年10月29日発売、レミオロメン通算4作目のオリジナルアルバム。全15曲収録。

 メジャーデビュー作の「朝顔」から、アルバムをリリースする度にポップ色(というか小林武史色?)を強めてきた彼らですが、今回の新曲に関しては、前作の「HORIZON」と「ether」の中間ぐらいのバンドサウンドといった感じ。
 スリーピースロックバンドの面影は薄くなっている点は否めませんが、ギターサウンドも適度にあり、キーボードの装飾もそれほど過剰ではなく、歌詞も前作ほど「実験に走っている」という感もないので、ある意味、ここ一、二年でのレミオロメンの「予想の範囲内」の仕上がりになっていると思います。
 この盤石さが、特に昔からのファンからは賛否両論を呼んでいるわけですが、個人的には、この路線で進むなら軸をブレさせずにとことんやって、「新しいレミオロメンのスタンダード」と呼べるようにまで成長していってほしいと思います。

 ただ、今回は既にシングルで出た曲が8曲(新曲は7曲)収録されているのと、新曲、シングル、新曲、シングル・・・の繰り返しの曲順になっているので、あまりアルバム全体を通しての「アルバム一枚の統一感」は感じられませんでした。まあ製作時期がだいぶ違う(一番古い「茜空」で1年半前ですから・・・)ので仕方ないと言われればそれまでなんですが、次回作はビシっと一本筋の通ったアルバム構成にしてもらいたいです。

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