さて、ライブから一夜明けました。
 感動が薄れない&記憶が確かなうちに(笑)昨日のライブをレポートしてみようと思います。
 当然ながら、ネタバレ全開です。一夜限りなんでネタバレもあったもんじゃないとは思いますが^^;、読まれる方はご注意を。
DEEN 15th Anniversary Live in 武道館 〜15年分のありがとう〜
2008年6月8日 東京 日本武道館



 天気予報では午後から雨と聞いて心配していましたが(筆者は雨男だし)、幸いなことに雨は降らずに晴天。少し蒸し暑くもありましたが、九段下へ開演30分ぐらい前に到着。田安門前にて同行する友達と落ち合いました。
 開演前に物販へ行き、普段はこういったグッズは買わないのですが、「15周年の記念」ということで、パンフレット(3,000円)を購入。そして先日発売された「PERFECT SINGLES+」の購入者全員プレゼントを貰いに時計台下のテントへ。プレゼントはステッカーでした。予想はポストカードでしたが、こっちのほうが実用性はあるかな(?)。

 すぐに武道館の入り口に向かったものの、開場時間が押したらしく、人だかりが。ちょっと待たされて入場。席は2階席のかなり後ろの方でしたが、ステージ全体を俯瞰できる位置だったのでこれはこれで良し。アリーナ席にはステージから延びる花道と、正面ステージ左右に配置された巨大プロジェクター(スクリーンね)が目をひきました。

 開演時間が回っても、始まる気配はなく、また2階席から見下ろしたアリーナ席も半分ぐらいしか埋まっていなくて、ちょっと不安になりました(笑)。確かこのあたりでリーダー山根さんの影ナレが入って会場が沸いてました(この人はこういう遊びをよくやる^^;)。

 18時20分頃、「間もなく開演です」というナレが入って、ようやくお客さんも座席に着席した模様。アリーナ、一階席、二階席、トータルで95%ぐらいの客入り。まあほぼ満員といっていいでしょう(強引?)。やがて客電が落ち、いよいよライブスタート!会場に点在するツアーグッズのペンライトの光が星空のようで綺麗でした。

 まずは、左右のプロジェクターの映像の中で、時計のように年月日表記が2008年から1993年までを逆行していく演出。その後、デビューから最新シングルまでのジャケットが順々に画面に映し出されて、「ダイヤモンド」のジャケット表示が終わると、ステージからおなじみのイントロが聞こえてきました。

1.瞳そらさないで
 火薬が爆発(?)すると同時にステージを覆っていた幕が落ちて、そこでDEENの三人+サポート陣が演奏しているという、最近のDEENにしては(おい)派手目なオープニングでした。アレンジはオリジナル。お客さんは総立ち。まあこの曲は予想していたんでやはり来たか!と思っていたのですが・・・

2.レールのない空へ
 この選曲には驚いた!記憶が確かなら2004年のBreak-9以来。ピアノのイントロがなかったのが残念でしたが、久々にライブで見ることができて嬉しかったです。スクリーンにはサビの最後の「Get On」がピンポイントで歌詞表示されていました。

 2曲終わったところで、池森さんのMC。「ようこそいらっしゃいました!」系のご挨拶。MCはあんまり憶えていないんで飛ばしますが(笑)、さりげなく田川巨匠の横にスタンドにセットされたアコギが用意されて、「ま、まさか次は『ユートピアは見えてるのに』?!」と予想してテンション上がりそうになる筆者(笑)。実際は、「ここからは15年間行ったりきたりでお送りする、バラード曲メドレー」がスタート。

3.バラード曲メドレー
 「JUST ONE」「愛の鐘が世界に響きますように・・・」「永遠をあずけてくれ」「Teenage dream」「Starting Over」「遠い空で」「遠い遠い未来へ」「君がいない夏」「素顔で笑っていたい」「哀しみの向こう側」をメドレーで演奏(曲順は某SNSからの引用)。基本はオリジナルアレンジ。
 いきなり出だしが「JUST ONE」で、「あ、ここでやっちゃうの?フルで聴きたかった」と思ってしまった自分^^;。まあそうもいかないか。なお、このメドレーの間、プロジェクターには過去のPVが次々と流されて、今の映像と交互に切り替わる演出がありました。ステージとプロジェクターとどっちを見るか迷いましたね(苦笑)。池森さんのヴォーカルのエンジンもこのメドレーの途中からだんだん上がってきた様子。

 長いメドレーが終了後、せっかくだから花道を利用してアコースティックコーナーをやります!という流れになり、花道の最前に3人が移動。

4.翼を風に乗せて〜fly away〜(Acoustic)
 山根リーダー、田川巨匠はアコギ、池森さんはアコースティックコーナーでは珍しく、スタンドマイクで立って熱唱。「信じて〜」をロングトーンで伸ばしてヴォーカル力をアピールしていました。なかなか良いアレンジだと思いました。

 続いてはメンバー紹介を兼ねた長いMCタイム。田川巨匠はテレフォンショッキングの真似と恒例の数字ネタで笑いをさらい(笑)、山根リーダーはお客さんに手を挙げさせたりとほのぼの。そして池森さんは今日武道館で演奏できることの喜びを伝えた後、次の曲へ。

5.ユートピアは見えてるのに(Acoustic)
 山根、田川両氏のアコギに、池森さんのシェイカーを加えたバージョン。原曲よりもスパニッシュ系の情熱的なアレンジに仕上がっていました。

 この曲が終わると暗転。会場内BGM〜バラード1曲熱唱という恒例のパターンか?と思いきや、BGMではなく、何と、ストリングス隊総勢8名による生演奏。「I Promise You」が始まりそうな感じの演奏でしたが次第に変化。聞き覚えのあるフレーズが聴こえてきて・・・

6.MY LOVE
 野外ライブ、カウントダウンライブなど、メモリアル的なライブで演奏されてきたこの名バラード。今回もやるんじゃないかとは思っていましたが、この位置で、ストリングス隊を従えて演奏するとは思いませんでした。ここで来たか!という感じ。普段のバンド演奏にストリングスが彩りを添える、たとえるなら「JUST ONE〜Break 4 style〜」のような印象。原キーのままでしたが、池森さんは雄雄しく歌い上げておりました。感動!

 この後で再びMC。「これからまた15年間を行ったり来たりするメドレーです!」と一気に始めようとする池森さんですが、なんか山根リーダーにチャチャ入れられていてなかなか演奏が始まらなかった(笑)。今度のメドレーは、ミディアム〜アップテンポのシングル曲を繋げたものでした。

7.ミディアム&アップテンポメドレー
 「未来のために」「太陽と花びら」「Birthday eve〜誰よりも早い愛の歌〜」「SUNSHINE ON SUMMER TIME」「手ごたえのない愛」「君さえいれば」「LOVE FOREVER」「Power of Love」「ダイヤモンド」「STRONG SOUL」を続けて演奏。
 こちらも基本オリジナルアレンジ。スクリーンの演出もバラードの時と同様。「LOVE FOREVER」は初めてオリジナルアレンジで聴きましたが、今の池森さんの声質でも違和感がないかも・・・と思いました。「Power of Love」以降の3曲は歴代ライブの定番曲で、手を振ったり会場全員でコーラスしたりと、盛り上がってました。さすがにタオルを振っている人はいなかったかな?

8.Memories
 2007バージョン(だったと思う)。この曲からはすべてフル。山根リーダーがYAMAHAのサイレントギターを持っていたのはこの曲だったような・・・。

 この曲の後、なぜか突然上海ロックスターが緊急来日(笑)。アリーナ、1階席、2階席を煽った(?)後で、これまたおなじみのこの曲が登場。

9.ひとりじゃない
 キセキバージョン。間奏のギターソロはオリジナルアレンジのままでした(Break12と同様)。この曲ぐらいになるとメンバーが花道を行ったり来たりして大いにアリーナを盛り上げていました。

10.夢であるように
 「あっという間に(本編)最後の曲です!」と池森さん。今回はストリングスアレンジを加えてのゴージャスなバージョンでした。サビで裏声になるのはちょい気になりましたがこれからはこの歌い方で行くのかな?この曲にて本編終了。

 で、もちろんこれで終わりではなく(笑)、アンコール。数分後、アコギを手にした田川巨匠が登場。ここでソロコーナーか?と思うくらいのアコギのソロを2分ぐらい披露した後、それに繋げるような形で・・・

11.Smile Blue
 「PERFECT SINGLES+」未収録曲がここで初めて登場。去年の47都道府県ライブのテーマ曲でしたが、ここで演奏されたのはちょっと意外(「明日へ続く道」が始まるのかと思ったので)。これまたストリングス隊をプラスしてのニューアレンジ。CDでは押尾コータロー氏と巨匠のアコギソロ合戦になる間奏は、リーダーと巨匠のキーボードvsアコギ対決になっていました(笑)。

12.歌になろう
 先日発売されたライブDVDボックスの中に新曲として封入された曲をここで演奏。池森さんいわく、「武道館のステージから見える風景をイメージして作詞した」そうです。サビの歌詞がすべてプロジェクターに映し出され、最後は会場全員で合唱。販売形態が特殊だったので、あまり浸透していないんじゃないか・・・と思っていましたが、歌いやすいサビということもあって、会場全体で歌声がよく響いていました。

13.翼を広げて
 ストリングスで始まるキセキバージョン。いつもはイントロの音源を流している部分が生オケなので、当たり前ですが迫力が違うのと、音の透き通り感がありました。途中でちょっとオリジナルバージョンに変化した部分もあったような気がします。この曲も、ラストでは「翼を広げて〜♪」での会場コーラスがあり、今回はサビを二回繰り返して歌っていました(転調後なのでキーはかなりキツかったです^^;)。「愛してた〜よ〜♪」は池森さんがマイクを通さず生声で歌い上げていました。

 ここで「ANOTHER LIFE」のインストバージョンが流れ、メンバー紹介。この場面でだったか、サポートメンバーの宮野さん(ベース)とHIDEさん(ドラムス)がそれぞれコメントしていたのですが、DEENがライブを始めてからほぼ全てのライブでベースを弾いていた宮野さんが「ずっと後ろでDEENとお客さんを見てるから、 DEENの歴史は自分の歴史みたいなもので、 15年目で初の武道館にたどりついたのは、DEENのメンバーが自分たちの足で掴み取ったものだと思います」みたいなことを(ウロ覚え)コメントされていたのが印象的でした。というか田川巨匠、ちょっと涙ぐんでいたような・・・?HIDEさんもDEEN三人の人柄を賞賛されていました。
 森田香織さん他、ストリングス隊の方々の紹介もあり、ヤマネッチコール(笑)もあり、最後ステージ正面にDEEN+宮野さん、HIDEさん、そしてステージ後方にストリングス隊全員でお辞儀をしてアンコールが終了。

 ステージの照明が消えても会場の照明は点かず、あの曲をやっていないこともあって(笑)ダブルアンコールはやはりありました。
 DEENの三人だけで登場。ツアーグッズのTシャツをそれぞれ身に着けていました。今後9月にライブアルバムが出ること、Break13のホールツアーがあること、そして来年も武道館やりたいです!という池森さんの衝撃発言(?)に素で驚く山根リーダー(笑)など、色々とMCを繰り広げた後で、「この曲がなければこの武道館まで来ることはなかった、大事な曲」と紹介され、三人のみで花道で演奏されたのがこの曲。

14.このまま君だけを奪い去りたい(Acoustic)
 デビュー曲。筆者にとってもDEENとの出会いの曲でもあります。池森さんは立って、山根リーダーはエレピで、田川巨匠はアコギで、classics oneのアコースティックバージョンに近い形態で演奏されました。まさにこれが15年の積み重ねの原点。ここからまた改めて一歩ずつ歩き出していくような決意が感じられた演奏でした。

 本当に最後の挨拶で終わると、プロジェクターには三人それぞれのものだと思われる言葉がロール表示で流れていました。15周年の感謝が主で、内容はあまり憶えていないんですけど、これもなかなか良いことが書かれていました。バックグラウンドでは「このまま君だけを奪い去りたい」の生オーケストラバージョンが流れ、メモリアルライブの最後を美しく飾っていました。


 ・・・終演、21時10分頃。約3時間のボリュームたっぷりの内容。まさか全シングルを演奏するとは思わなかったし、「定番曲ばかりかな〜、それよりお客さんちゃんと入るのかな(殴)」などと、いらぬ心配ばかりをしていたのですが、蓋を開けてみれば大入り、そして演出も充実した、素晴らしいライブとなりました。15周年のメモリアルに相応しい、最高の一夜だったと思います。ただ、本音を言うとライブアルバムより完全収録のライブDVDを出して欲しいかな〜^^;

 デビューから15年目を迎えましたが、まだまだDEENの歩みは止まらない。それを改めて実感したライブでもありました。これからも我々を楽しませ、励まし、時に癒してくれるような音楽を作り続けてくれることを期待します。ありがとう、DEEN。そしてサポートの皆さん、スタッフの皆さん、お疲れ様でした。また来年、ホントに武道館があればお会いしましょう!!(?)


 追伸:パンフレットは写真が大半でインタビューちょこっとでした(苦笑)。でも昔の写真が結構載ってたからいいか(?)。