completesinglecollection1998-2008 2008年5月21日発売。デビューから10年を迎えたGOING UNDER GROUNDの、インディーズ、メジャーでリリースしてきた全シングル+αを収録した2枚組シングルコレクションアルバム。初回盤のみ「初恋」のアコースティック・バージョンをボーナストラックとして収録。

 1998年から現在に至るまでの音源を時系列順に並べているので、この10年で彼らの音楽がどう変化してきたかが良く分かるアルバムになっています。演奏も荒削りだし、ヴォーカルもどこか青臭さが残る(まあこの頃の松本素生は二十歳そこそこだろうし)序盤から、メジャーデビューを経て、演奏力、ソングライティング力をメキメキと着け、名刺代わりとも言える名曲「トワイライト」を産み出し「ゴーイングの音」を確立したDisc1。バンド以外の音も取り入れ、試行錯誤しながら、代表曲「STAND BY ME」を世に放ち、より洗練されていく過程を感じることができるDisc2。この2枚でゴーイングの10年の成長ぶりを実感できると思います。新曲の「My Treasure」も、今も成長を続ける彼らの現在進行形を表した曲なんじゃないでしょうか。

 値段もお手ごろだし、初心者からコアなファンまで幅広く楽しめるシングルコレクションではありますが、ひとつ気になることが。前回のベスト盤から2年しか経っていないこの時期にこのアルバムが出たということで、もしやレコード会社移籍?などといらぬ勘繰りを入れそうになってしまうのですが、メンバーは順調にレコーディングを行っているようだし、近いうちに新しい音源も出るのではないかと思うので、余計な心配ですかね。あともうひとつ、ディスコグラフィのアルバム「ハートビート」「h.o.p.s」の曲目の誤植がひどい(苦笑)。内容とは関係ないところでツッコミを入れてしまうのはファンの悲しい性なのでしょうか^^;