昨日3月9日、KANさんのライブを観にZEPP TOKYOまで行ってきました!
 1990年末にファンになってから18年、ご本人のライブを観に行くのは初めて。なぜ今まで行かなかったかというと、気軽にライブに行けるようになった年の頃にはKANさんはフランスに行ってしまったからです(泣)。
 帰国後の2006年のバンドツアーは諸事情で行けず、今回は何としても行くぞ!と気合を入れてチケットをゲット。去年末にDVD化された90年代後半のライブDVDも観て予習は十分(笑)。喜び勇んでお台場に駆けつけました。

 というわけで、一ヶ月ぶりの「ライブレポート」カテゴリー、ライブの模様をネタバレしまくりで書きたいと思います。興味のある方、今後行くけどネタバレが怖くない方は、「続きを読む」からどうぞ・・・。
KAN BAND LIVE TOUR 2008 -NO IDEA-
2008年3月9日 ZEPP TOKYO


 今回の座席は2階席。ZEPP TOKYOで椅子が並んでいるのを見るのは初めて。ライブハウスだけどホールみたいな不思議な感覚で1階を見下ろしていました。

 午後6時を少し過ぎた頃に開演。
 まずオープニングは、ステージを覆う緞帳(?)越しに、バグパイプを持ったスコットランドの民族衣装を着用したKANさんはじめバンドメンバー一同が登場
 この伝統的な民族衣装、キルトという腰巻き・・・言ってみればスカート?姿のおじさん達に会場は大いに沸く(苦笑)。そして、何やらバグパイプ演奏を始めるのですが、これもお約束の「実は吹いていませんでした」オチ!はっきり言ってバレバレでしたが(笑)このお約束がまた楽しかったりするんですよね・・・^^;

 偽演奏後、打ち込みによるストリングスが流れるとバンドメンバーは持ち場につき、本格的にライブがスタート。

1.IDEA (Best Album「IDEAS」収録)
 1曲目からいきなりの、そして唯一の新曲でスタート。途中ラップを取り入れた(本人曰く「KREVAの影響」ってホント?)軽快なナンバー。
 
2.CLOSE TO ME (13th album「Gleam & Squeeze」収録)
 これが来たのは正直意外でした!個人的には好きな曲なのですが、KANさん自身はベスト収録を考えなかったらしいんで。ただ、この日はちょっと喉の調子がよろしくなかったのか、高音部分の歌詞が聴き取りにくい(汗)。

3.サンクト・ペテルブルグ (11th album「TIGERSONGWRITER」収録)
4.Happy Time Happy Song (12th album「KREMLINMAN」収録)
 ベストアルバムに収録された2曲のシングルが続けて披露。
 「Happy Time〜」は「クレクレマンツアー」の時の「子供&おっさんコーラス」がなく(二度同じネタはやらないということか?)同期で子供のコーラスを流していた様子。 

5.秋、多摩川にて (8th album「弱い男の固い意志」収録)
 この曲のイントロが流れた瞬間「お〜っ!!」という歓声が会場に。ベストに収録されませんでしたが名曲なのです。1993年の曲だからもう15年前。当時の記憶を思い出して聴きながらノスタルジーに浸る筆者(オッサン)。リアルタイムで聴いていた曲って当時の思い出まで甦ってしまうのが不思議です。

 ここでMC。各曲の紹介と収録アルバムの紹介。「秋、多摩川にて」は全然違うアルバムタイトルをサラっと言っていたのがおかしい(笑)。
 そして、「最近の曲です」と言って演奏されたのは・・・

6.彼女はきっとまた (14th album「遥かなるまわり道の向こうで」収録)
 最新アルバムからの選曲。何でも前回のツアーではやらなかったとか?
 途中で出てくる長嶋監督(巨人の)の物まねはベースの西嶋さんがやっていました(笑)。キーボード矢代さんのオルガンソロがカッコ良い。

7.まゆみ (7th album「TOKYOMAN」収録)
8.世界でいちばん好きな人 (14th album「遥かなるまわり道の向こうで」収録)
 切ないシングル曲を2曲。どちらも最新ベストアルバムに収録されています。「まゆみ」はピアノでややゆったり始まるバージョン。これも歌い出した瞬間歓声が。「世界で〜」はほぼCD通りだったかな。

 バンドメンバーが一時退場。ああ、ここでキルトから着替えるんだな・・・と思ったのですが・・・^^;

9.何の変哲もないLove Song (限定アルバム「何の変哲もないLove Songs」収録)
 bank bandもカヴァーした名曲をピアノ弾き語りでしっとりと。
 今は入手困難なこの弾き語りアルバム、再プレス化の予定はないそうですが、ライブバージョンでシングルのカップリングあたりで音源にしてくれないかな、と思っています・・・。

 ここでステージが暗転。ステージ最前にアコースティックセットが用意されて、バンドメンバーが再登場。衣装は・・・スコットランド民族衣装のまま!(苦笑)
 KANさんによるバンドメンバーの紹介の後、アコースティックで2曲。

10.星屑の帰り道 (9th album「東雲」収録)
11.言えずのI LOVE YOU (3rd album「GIRL TO LOVE」収録)
 「星屑〜」は中野さん(ギター)、西嶋さん(ベース)、清水さん(ドラムス)の三人がアコギトリオで。矢代さん(キーボード)は鍵盤ハーモニカと鉄琴。
 「言えず〜」は清水さんがコンガを叩いていました。KANさん曰く、この曲は「デビュー当時の気持ち悪かった頃に作った曲」だそうです。どういう意味だ?(笑)

 アコースティックコーナーが終わると再びMC。「今回はベストアルバムを引っさげてのライブツアーですが、ここからはベストとは関係ない曲ばかりをやります!」と宣言(おいおい)。

12.Cover Girl (8th album「弱い男の固い意志」収録
 この曲はやっぱりコーラスワーク。ライブ映えがする曲なんですね。ライブDVDで観てからハマった曲だっただけに、ここで生で聴けて嬉しかったです。

13.僕のGENUINE KISS (2nd album「NO-NO-YESMAN」収録)
14.TOKYOMAN (7th album「TOKYOMAN」収録)
15.愛は勝つ (5th album「野球選手が夢だった。」収録)
 バンドメンバーの実力を見せつけるジャズ風の「GENUINE KISS」、八分音符のピアノ連弾が心地よい「TOKYOMAN」、そして言わずと知れた大ヒット曲の「愛は勝つ」はロック色を濃くしたアレンジでした。

 さて、ここでピアノから離れたKANさん、「初心に戻ってデビュー曲を歌います♪」とかアイドルチック(?)に言い放って、デビュー曲の・・・

16.(ウソ)センチメンタル17才
 ・・・なぜか振り付けありのアイドルポップを歌い始めるKANさん。つうかこれデビュー曲じゃないだろ!!と思いつつ最後までやるのかと思ったら、西嶋さんに「ちが〜う!!」と突っ込まれていました(お約束)。
 そして、仕切りなおしてもう一度ボケた後(←これもお約束)、

16.(ホントの)テレビの中に (1st album「テレビの中に」収録)
 こちらが本当のデビュー曲。1番を簡略したちょっと短いバージョンでした。キルトをひらひらさせて歌い踊るKANさんはどうなのよ?と思いましたが^^;

17.West Home Town (9th album「東雲」収録)
 この曲は意外でしたね〜。不意をつかれた感じでした。ラストでピアノをケツ弾きしていたのはビリー・ジョエルの影響か?!

18.僕の彼女はおりこうさん (6th album「ゆっくり風呂につかりたい」収録)
 タイトルとは裏腹のロックナンバー。どうやら久々にセットリストに上がったらしいです。間奏のカッコいいギターソロは中野さんが何とピアノの上で!(驚)そして、最後にメンバー全員の年齢を暴露(?)するメンバー紹介コーナーに突入。矢代さんがガラスクリーナーで自分の年齢を大きく書くパフォーマンスが最高。そして清水さんはなぜか「メリージェーン」を熱唱。しかしKANさん含め、実年齢よりも若く見えますねぇ皆さん。お世辞じゃなく。

19.すべての悲しみにさよならするために (9th album「東雲」収録)
 ひとしきり盛り上がった後の本編最後のナンバーはパワーバラード。力強く歌い上げるKANさん。序盤の声のハスキーっぷりからここまで持ち直したのはさすが。

 ひとまずここで本編終了。で、もちろんアンコール。
 衣装替えもなく再びキルト姿で現れた(笑)メンバー5人、携えるバグパイプの中から・・・リコーダーを取り出してリコーダー五重奏演奏。この微妙なヘタウマ加減がとんでもない(褒めてます)。しれっと演奏してしれっと帰っていきました(笑)。

 そして再びステージに戻ってきた五人。もうひと盛り上がり。

20.適齢期LOVE STORY (3rd album「GIRL TO LOVE」収録)
 ライブアンコール定番のナンバーがついに登場。KANさん動く動く。蝶のごとくヒラヒラと舞って風に揺れる真っ赤なキルト(・・・)。
 そしてこの曲が終わると、司会者風の人(アップフロントの職員さん?)が登場して、

21.今日演奏した曲を全曲振り返るメドレー
 1994年からずっとライブの最後の名物として語り継がれる(?)、全曲メドレー。なぜかその中で突然「千の風になって」を歌いだしたり、「すべての悲しみに〜」のところで平井堅のモノマネ(歌いながら手を上げ下げするやつ)をしたりと、小ネタを挟みつつ進行。しかしよく20曲もつなげたな〜とその編曲センスに脱帽。

 ・・・長い長い拍手、そしてバンドメンバーがはけた後、今後の予定をちょっと喋った後で、ピアノに向かうKANさんの最後の弾き語りは・・・

22.50年後も (11th album「KREMLINMAN」収録)
 最後はしっとりと決めて、全セットリスト終了。
 ZEPP TOKYOの観客の本当に長い拍手に送られてKANさん退場。ビリー・ジョエルの「And So It Goes」が流れる中、無事にライブは終了したのでありました。

 終演は午後8時20分ぐらい。2時間を超えるステージでしたがあっという間の楽しい時間でした。
 本日のKANさんは最初ちょっと喉の調子が心配(何かスプレーとかをしきりにしていたような)でしたが、さすがベテランらしく大崩れすることはなく、最後まで気合の入ったパフォーマンスを見せてくれたと思います。
 観に行く前に前述の通り、90年代後半のライブDVDで予習していたんですが、今回は当時に比べるとおふざけ要素が減って、曲数を多く聴かせる、アーティストっぽいライブ(笑)になっていたと思います。まあ今回のギャグの部分はすべてキルトが持っていった(以下略)
 熟練のバンドメンバーの演奏はもう言うことなし。ただ、本音を言うとコーラス&ダンスパフォーマンスの西村さんと野沢さん、それにキーボードの添田さん(スタレビのサポートで忙しい?)もいて欲しかったなぁ〜・・・とも思いました。ライブハウスツアーで人員も限られているんで仕方ないとは思いますが、次のバンドツアーはぜひ8人の大所帯でホールを回ってほしいと思います。あとはアーバン宝田登場希望(笑)
 KANさん、中野さん、矢代さん、西嶋さん、清水さん、楽しい時間をありがとうございました!

 ・・・さて、このツアーもあと2本でファイナルを迎えるのですが、なんと、最終日3月14日の公演は、なんとMUSIC ON! TVで独占生中継されるそうです!
 いや〜ケーブルテレビ入ってて良かった!もちろん筆者は録画して観ます。テレビ越しのスコットランド民族衣装おじさん集団・・・KANさんをほとんど知らないライトな方々はどんなふうに彼らのことを観て思うのでしょうか・・・^^;