今日は一日中雪が降って家に引き篭もり。
 そんな時こそ(?)ライブレポート、ということで、今年行ったライブレポートは、このカテゴリーで書いてみようと思います。

 第1回目の今回は、1月20日に行われたGOING UNDER GROUNDのツアー。
 彼らのライブに行くのは2回目。前回の日比谷野音の豪雨の中のステージとはうって変わって、今回は屋根つきなので安心・・・していたら、前日の天気予報で雪が降ると聞いて「さすが俺が行くと天候が悪くなる・・・」と心配になりましたが、実際は寒いだけで雪はおろか雨も降らず、ホッと胸をなで下ろした次第であります(笑)。

 ライブの模様は、長くなりますので「続きを読む」でご覧下さい。
GOING UNDER GROUND さかさまワールドツアー 2007-2008
2008年1月20日 NHKホール


 年またぎ、対バンツアー「ダブルス」と同時進行という試みで行われた、GOING UNDER GOUNDのライブ。この日がファイナルで、会場はなんとNHKホール。一度、十数年前に某アーティストのライブを観たことがあったのですが、久々にこのホールに足を運んで、その大きさに当時と同じく圧倒されてしまいました。
 このライブ、行くか行くまいか迷って、結局一週間ぐらい前にチケットを購入したからか、俺の座席は3階席でした。この3階には関係者らしき人達も結構いて、中にはセットリストが書かれた紙を持っている人もいたもんで、開演前は慌てて目をそらしておりました(笑)。


 午後6時開演予定が、少し押してスタート。
 1曲目はTHE BLUE HEARTSの「TRAIN-TRAIN」の1番をヴォーカル松本素生がアカペラで歌って、その後で彼らの曲「TRAIN」に繋げてライブスタート。その絶妙な繋ぎに、いきなり観客も総立ち・・・3階席では座りっぱなし(周りが誰も立たないので俺も立てないのだ^^;)でしたが、心の中では俺も「お〜っ!!」と思ってました(笑)。

 「グラフティー」「STAND BY ME」と、お馴染みのナンバーで会場を暖めた後で、ここで簡単なMC。ここからは最新アルバム「おやすみモンスター」からのナンバーを次々と披露していきます。「TWISTER」はシングルでは打ち込みサウンドが前面に出ているゴーイングにしては異色な曲に仕上がっていましたが、ライブではバンド演奏を前面に押し出したアレンジでした。ギターのナカザが16分音符でシンセフレーズを刻んでいたような気が。大変そうだな〜と思いながら観てました。

 数曲後、本格的なMCが入り、「散々雑誌で話していたんだけど」との前置きをして、ヴォーカル松本がこのアルバムが完成するまでに色々悩んでいたことを語り、そんな時に知り合いに連れられて観に行った芝居の舞台を観て、目から鱗で作った曲を聴いてください、という感じの曲紹介で「カウボーイによろしく」を演奏。この曲に出てくる「カウボーイ」ってこの舞台の役者さんのことだったんですかね。松本が自分自身を鏡に映して客として登場させている曲なのかな?と思っていたんですが。まあこの曲の解釈はリスナーそれぞれかな・・・?

 「暗夜行路」の後だったか、昔にNHKホールでEXILEと同じステージに立った収録の帰りに、移動車に乗っていたら、EXILEのメンバーと間違われて赤信号でファンに囲まれたけど、携帯のフラッシュたかれて車内が光ったら別人だとバレた(笑)とかいう話をしていました。「一緒の収録に出てたのに『こいつら誰?』って顔されたのが悲しかった」そうです(笑)。そんな面白いMCの後で、「PLANET」。この曲からだったか、ステージ後ろを覆っていた幕が落ちて、5〜6個吊られた縦長のスクリーンが登場。幕がある時点で何かあるとは思っていましたが。そのスクリーンに曲ごとに色々な映像が流れていて、視覚的に楽しめるようになりました。やっぱりこういう演出はホールならではですね。

 先行シングルとして発売され、ニューアルバムの中でも「孤独感」が色濃い曲だなと感じた「さかさまワールド」が終わると、いよいよ後半戦に突入。2ndアルバムからの「さびしんぼう」を皮切りに、ノリの良い曲が立て続けに演奏されて会場は大盛り上がり。3階席でも立ってたお客さんいたみたいです。「ナカザのロック★」では前述のスクリーンにタイトル名がエンドレスで流れてなんだかギャグっぽかった(笑)。また、この辺りから今までわりと演奏に徹していたキーボードの伊藤洋一氏が客を煽る煽る。また自ら円形のトランポリンを持ち出して跳ねまくっていました(笑)。う〜ん、エンターテイナー(?)。

 ひとしきり会場が盛り上がった後は、定番の「トワイライト」。ライブ用の長いイントロが始まると、会場では「ああ、トワイライトだな」と思う空気が流れるのですが、「鉄塔のガイコ〜ツ♪」とヴォーカル松本が歌い出すと、会場の歓声がうねるように聴こえてくるんですよね。この辺は人気曲のパワーなんでしょうね。確かにゴーイングのライブ行ったら俺も「トワイライト」は絶対聴きたいと思ってるし。その後、アルバムの曲「モンスター」を演奏して、ここで本編は一旦終了。


 アンコールは結構早めに出てきてくれました。ツアーファイナルということで「千秋楽」という表現をしたナカザに、ヴォーカル松本が「(俺のこと観て)国技館みたいなこと言うなよ!!」とか突っ込んでいました(笑)。なんか今日のステージ自虐ネタ多くないですか?(笑)そんなほのぼのとした(?)MCの後、また先ほどの音楽スランプの話に戻り、「悩んでいた俺に(ドラムの河野)丈さんが持ってきたくれた曲」という紹介で「愛のうた」へ。この曲、去年の野音で披露した時はヴォーカル+ピアノのシンプルな演奏だったんですが、アルバムにはバンドバージョンで収録されて、「野音の時のほうが良かったな〜」と思っていたんですが、このステージでバンド演奏を聴いて、「あ、こっちもいいじゃん!」と思いなおしました。理由は分からないんですが、CDで聴いた時はあまりピンと来なかった曲がライブで化けるという経験は結構あるんで、ライブの力にやられたということなんでしょう。

 その後は「胸いっぱい」。サビで両手を伸ばしたり広げたりする振り付けがあるんですが、1階席、2階席のほとんどのお客さんがこれちゃんとやってて、壮観でした。そしてラストはアルバム「TUTTI」から「パスポート」。ネタバレを観ずに参加したので、この曲の演奏は嬉しかったです。これからの旅立ちの季節にピッタリの一曲ですね。

 全曲演奏後、ドラムの河野氏が「今年で10周年ですが、10年やって一人前だと思っています」「これからはどんどん変わっていきます!」とコメントしていたのが印象的でした。どんなゴーイングを見せてくれるんでしょうか。楽しみです。あと、このライブでやたら「アルバムのレコーディング始めてます」「今回は大分待たせましたが、次回作は早めにアルバム出します!」と、メンバーが連呼していたので、早い完成を期待したいと思います(笑)。


 前述の通り3階席でまったりだったので、前回の日比谷野音の時のように個人的には大盛り上がりというわけにはいかなかったものの(1、2階はすごい盛り上がっていましたが)、照明効果、スクリーンの演出、そして手かずの多いドラムス河野氏のタム回しなど、ステージ見下ろしの席じゃないと見られないような様子を俯瞰できたので、面白かったです。でもまあ、今度彼らのライブに行く時はできれば1階席でノリながら観たいかな。あと、3階席は音がちょっとうねっていて、ベース石原氏の音があまり聴こえなかったのがちょっと残念。
 でもまあ、アンコール含め約2時間半、充分に楽しませてもらいました。ゴーイングのメンバーの皆さん、長いツアーお疲れ様でした!


【SET LIST】
 
1.TRAIN
2.グラフティー
3.STAND BY ME
4.TWISTER
5.海にまつわるエピソード
6.title
7.カウボーイによろしく
8.暗夜行路
9.PLANET
10.さかさまワールド
11.さびしんぼう
12.マンガライフ(新曲)
13.ボーイズライフ
14.ナカザのロック★
15.Holiday
16.トワイライト
17.モンスター

アンコール

18.愛のうた
19.胸いっぱい
20.パスポート