2025年7月22日発売、高速道路のPAやホームセンター等の催事場での販売を手掛ける株式会社トレドが販売元となっている「CD倶楽部」の1作としてリリースされたBEGINの最新ベストアルバム。全16曲収録。長らくテイチクエンタテイメントより数々の作品をリリースしてきたBEGINですが、2025年1月の35周年記念ベストを最後に、以降の作品は所属事務所であるアミューズの自社レーベルよりリリースしており、特に明言はされていませんが2025年の春からはレーベルを移籍した模様。というわけで本作は最新オリジナルアルバムの約3週間後に発売されたレコード会社主導のベストアルバムのようです。なお販売元はトレド表記ですが、企画・制作はテイチクと表記され、本作用のリマスタリングエンジニアも記載されるなど、単なる既発音源寄せ集めというわけではなく、歌詞ブックレットにも1枚ですが近年のBEGINのアーティスト写真(2024年頃と推測)がカラーで掲載されており、BEGINの公式サイトには載っていませんが、極めてオフィシャルに近いベストアルバムと呼べるかもしれません。
1枚モノのオールタイム系ベストとしては2019年の「ガジュマルベスト」以来。「恋しくて」「涙そうそう」「島人ぬ宝」「オジー自慢のオリオンビール」「三線の花」「笑顔のまんま」「海の声」等、彼らの代表曲はどちらにも収録されており、「ガジュマル〜」と本作とは10曲が重複しているのですが、ライブで人気の楽曲を中心に収録と謳われておりノリの良い曲が結構多めに選曲されていた「ガジュマル〜」に対し、本作はカバーシングルである「空に星があるように」、「誓い」「僕らのこの素晴らしき世界」といったバラード曲も選ばれており曲調のバランスは良好。かつ曲順は時系列ではなく、著名曲をうまく散らして配置されているなど工夫が見られていて聴きやすさがあり好印象。また「ガジュマル〜」未収録のファンハウス時代のヒット曲「声のおまもりください」は一五一会バージョンという変則的な形ながら収録を果たし、バージョンに拘らなければBEGINの代表曲がこの1枚でほぼ揃うという点でアドバンテージがあるかな、と。
2024年までの楽曲を網羅した公式の最新ベスト「さにしゃんベスト」は2枚組全33曲と、ライト層にはやや敷居の高い内容だと思いますので、これまでは入門編には1枚モノの「ガジュマルベスト」を薦めていたのですが、2,000円+税という廉価ながらリマスターもされ、ブックレットの装丁もしっかりしているという点で、非公認(?)ではありますが「ガジュマル〜」に代わる新たな1枚モノの入門編としてなかなか優秀なベストではないかと思います。まあ問題は前述の通りの販売経路で、ECサイト等で出回りそうもなく、筆者も本作の存在も旅行先の催事場をのぞくまで全く知らず、偶然見つけて購入、という巡り合わせでしたので、入手には骨が折れることが難点かと。
どこでこの作品に出会えるかはさておき、BEGINへの入り口としては非常にお薦めの1枚。ネットで調べても全然出てこなかったので、最後に異例ですが商品番号と曲順を載せておきます。
恋しくて/涙そうそう/ボトル二本とチョコレート/愛が走る/声のおまもりください(一五一会ver.)/防波堤で見た景色/空に星があるように/昔美しゃ 今美しゃ ※表記はありませんが「オモトタケオ」ver./島人ぬ宝/三線の花/海の声/オジー自慢のオリオンビール/誓い/僕らのこの素晴らしき世界/パーマ屋ゆんた/笑顔のまんま
※商品番号:CDTE-327/赤字が「ガジュマルベスト」と重複しない楽曲
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