moriguchieternal 2025年10月17日配信開始、森口博子のデジタルシングル。

 今年12月に発売されるデビュー40周年アニバーサリーアルバムからの先行シングルとして配信された本作は、アニメ映画「機動戦士ガンダムF91」のテーマ曲として1991年2月にリリースされ自身の最大ヒットとなった「ETERNAL WIND 〜ほほえみは光る風の中〜」のアンサーソングとして書き下ろされた楽曲。「ETERNAL WIND」は作詞が西脇唯、作曲は西脇と緒里原洋子との共同名義でしたが、本作は西脇唯の作詞・作曲単独名義。編曲は「GUNDAM SONG COVERS」「ANISON COVERS」シリーズでディレクターを務めている時乗浩一郎が担当。なお、12月発売のアルバムの全貌が発表された10月末に、本曲のMVもフルサイズで公式配信されています。

 「ETERNAL WIND」は、日常生活から突如戦火に巻き込まれる少年少女達の姿を描いた映画の内容に合わせてか、等身大の目線からの反戦的なメッセージソングだったと思うのですが、今回の「ETERNAL DAYS」は困難に立ち向かった者への賛歌といった印象の楽曲。メロディーの起伏的には「ETERNAL WIND」よりはおとなしめ(?)ながら、歌詞には宇宙規模の壮大なフレーズもチラホラ出てきて、大局的に物事を見つめる視点という意味では「ETERNAL WIND」での問いかけに対するアンサーという意味で制作されたのかも。サウンド面では生オーケストラ主体のバンド演奏となっており、直近のカバーアルバムの延長線上といったところで、打ち込みメインだった原曲よりもセルフカバーした「ETERNAL WIND」のオーケストラバージョンと対になる作品、という雰囲気。歌詞に「ほほえみは光る風の中」というフレーズが出てくるなど、続編的なギミックを仕込みつつ、アレンジも含めて単独の楽曲としても十分に映える作品だと思います。

 なお、「機動戦士ガンダムF91」は、映画は物語の途中で終わり、物語自体は完結することなく次のガンダム企画に移行してしまい、10年後の別の争乱を描いた漫画「機動戦士クロスボーン・ガンダム」(1994〜1997年連載)が直系の続編となっている…という異例の経緯を辿った作品でした。今回の「ETERNAL DAYS」は特にガンダム関係のタイアップがついているわけではないのですが、中途で終わった「F91」のテーマソングの34年越しのアンサーソングか…と、ガンダムファンとしては感慨深いものがありました。