deenliveincity2024 2025年6月11日発売、2024年に開催したDEENの2本のライブ公演をカップリングした映像作品。初回生産限定盤はBlu-ray1枚+ライブCD3枚組のスペシャルパッケージ仕様、通常盤はDVD2枚組(映像内容は同一)。本レビューは通常盤となります。

 DISC 1は2024年2月に6都市で開催されたライブハウスツアー「DEEN LIVE JOY-Break25 〜DANCE IN CITY〜」の最終日、2月25日Zepp DiverCity(Tokyo)での公演を全24曲収録。この年の初頭にリリースされたばかりのニューアルバム「DANCE IN CITY 〜for groovers only〜」を引っ提げてのライブということで同作からの選曲を軸に、さらにアルバム内の2曲でコラボしたparis matchが東京公演のみステージ中盤にゲスト出演したのでファイナルではアルバム収録曲全曲を披露ということに。このアルバムはDEEN史上初のバラード曲なしのアルバムだったので、ライブではその辺りを考慮してか、セットリストには鉄板楽曲の他にもアコースティックコーナーでの「夢であるように」はキセキバージョン、「君の心に帰りたい」「雨がいつか上がるように」が本編締めバラードの場所に配置されるなど、公演を構成するにあたってバランスの取れたセットリストになっています。新曲群はシティポップ路線の完結作ということで、楽曲自体は熱く盛り上がるというよりも、演奏技術で魅せる方向に重きを置いていて、大会場よりもビルボードのような場所でより映えるのではないか…とも思っていたのですが、ライブハウスでも十分にその魅力は伝わる楽曲達だと感じました。新曲を潤沢に作っても今回限りの演奏…となる可能性も高いのですが、また別の機会で聴けることを願っています。

 DISC 2は2024年8〜9月にかけて東京・神奈川・横浜のビルボードにて1日2公演制で開催された「DEEN AOR NIGHT CRUISIN’ 〜6th Groove〜」より、9月1日のBillboard Live TOKYOでの1stステージを全10曲収録。ちなみに同日の2ndステージは最新アルバムの特典として既に映像商品化されています。後述の特典映像でも語られていましたが、元々ビルボードライブはAORに特化したステージや、LIVE JOYでは演奏の機会に恵まれないレア曲にスポットを当てるなどのコンセプトで今まで開催されてきましたが、今回は初っ端から「このまま君だけを奪い去りたい」を披露し、別バージョンとはいえ「君がいない夏」「ひとりじゃない」といったヒット曲に加え洋邦のカバー曲もラインナップに加えるなど、ライト層からの訴求を意識したかのようなセットリスト。翌年(=今年)のLIVE JOYでも感じたことでしたが、最近のライブの傾向的に初めてDEENを観に来るような、または出戻り層などを意識してか、定番縛りが多くなってきたかなぁ、と。ボーカルも含めてバンドのパフォーマンスには一切文句はないのですが、元々チケット価格高めのビルボードライブを観に来るようなコア層が求めている曲とは違うんじゃないか…とは思うところではありました。あと「coconuts」はまた復権したよなぁ…。

 特典映像「TALK IN CITY」(約25分)は、池森・山根の二人で本作収録の2つのライブの裏話や感想を冒頭で話した後は、公式ホームページ用に「DEENの新しいプロフィールを作ろう!」というまさかのバラエティ企画に突如シフト。結果はこちらにちゃんと反映されています。まあまあツッコミどころはありますが、特に二人の「これからの夢」の差が…(苦笑)。