先日金曜日から始まったBEGINの全国ツアー『「さにしゃんサンゴSHOW!!」〜35年目の音楽旅団ツアー〜』。日本全国を来年3月まで回るホールコンサートツアーの初日である東京・葛飾公演に足を運んできました。その模様を「ライブレポート」として公開いたします。公演時間、バンドメンバー、セットリストの曲目(順番が完全に合っているかどうかは自信なし)を含めて完全にネタバレですので、ご了承のうえご閲覧ください。
『BEGIN「さにしゃんサンゴSHOW!!」〜35年目の音楽旅団ツアー〜』
2025年9月19日 東京・かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
90年代後半以降、長らくBEGINの曲を聴き続けてきた筆者でしたが、彼らのライブに足を運ぶのは意外にも(?)今回が初めて。
近年CDのリリースペースが落ちてもライブツアーは毎年のように行われているので、いつかは一度行ってみたいとは思っていたのですが、失礼ながらCDセールスの割に、BEGINのライブチケットは都心では結構入手難易度が高く、今年3月末の35周年記念の日本武道館公演も行こうか行くまいか考えているうちにチケット完売で行けず(当日U-NEXTの生中継で拝見)。
そんな中、7月発売の最新オリジナルアルバム「太陽」に全国ツアーの購入者特別先行予約受付のシリアルが封入されており、これは良い機会と思って日程を確認。東京の公演は9月(金曜)と3月(日曜)の2回ということで、金曜日なら次の日休みなので明日のこと考えなくていいか、と思い9月公演を申し込んだところ当選。かくして、人生初BEGINライブとなりました。
会場であるかつしかシンフォニーヒルズは京成電鉄の青砥駅が最寄り駅。
初めて降りる駅でしたが、改札を出て階段を下ると親切にもホールへの道順が看板に書いてあるので迷わずに行けました(徒歩5分)。モーツァルトホールは1,300人動員の結構広めのホール。1階席の後方という全体が俯瞰できる席(個人的には良席)で、客席自体も適度な傾斜がついていて、座って観る分には非常に見やすい席でした。

35周年の記念オブジェとレギュラーラジオ番組を持つTOKYO FMからの花輪(会場にて)
オープニングアクト:HoRookies
公演直前に公式Xにて初日と二日目(小田原公演)で急遽オープニングアクトの告知があり、本来の開演時間18時半を少し過ぎたあたりで比嘉栄昇がステージに登場し、BEGINバンドで今回もドラムスを務める比嘉舜太朗(比嘉栄昇の長男)が所属するHoRookiesを呼び込み、3曲を演奏。
1曲目は曲名不明、2曲目は「ルートビア」、3曲目は「結の唄」でした。
HoRookiesはメンバー全員がボーカルを担当するバンドで、昨年秋にメンバーが脱退し4人組から3人組になりましたが、そのスタンスは変わらず。津波俊之介(Ba)、垣花義毅(Key)、そして比嘉舜太朗(普段はDr、今回はGと三線)の編成でのアンサンブルで場を温めていきました。
HoRookiesが退場し、改めて19時前より本編開始。ステージ上は比嘉栄昇(Vo、G)、島袋優(G)、上地等(Pf、Key)のメンバー3人に迎里中(Ba)、比嘉舜太朗(Dr)を加えた5人編成。
1.パーマ屋ゆんた(2010年「ビギンの島唄 オモトタケオ3」)
2.涙そうそう(2000年シングル)
3.イラヨイ月夜浜(1995年「USED」)※「ビギンの島唄 オモトタケオ」(2000年)バージョンに近い
4.防波堤で見た景色(1998年シングル)
5.恋しくて(1990年シングル)
序盤はバラード連発という静かな立ち上がり。まさか「パーマ屋ゆんた」でしんみり開幕とは…。
「イラヨイ月夜浜」が生で聴けたのが感激。3曲目にして個人的に本日一番の盛り上がりでした(←早)
MCによると、「恋しくて」で演奏した島袋氏のギターはイカ天出場の際に使ったものとのこと。
6.夜空にブルースを(2025年「太陽」)※島袋優リード
7.開拓者(2025年「太陽」)※上地等リード
8.ただ雲になる(2025年「太陽」)
ニューアルバム「太陽」からメンバー三人のそれぞれのリードボーカル曲を披露。
「太陽」では島袋・上地両氏のリード曲は他にも1曲ずつあるので、この辺りはもしかしたら公演ごとに入れ替えての披露になるのかも。
9.流星の12弦ギター(1990年「音楽旅団」)
10.国境を吹き行く風(2004年「Ocean Line」)
11.ハイサイCalifornia(2004年「Ocean Line」)
12.空気いただきます(2025年「太陽」)
13.太陽(2025年配信シングル)
14.海の声(2015年「Sugar Cane Cable Network」)※島袋優リード
ミディアム〜アップテンポの曲をバンドサウンドで演奏していくブロック。
まさかの「国境を吹き行く風」(歓喜)!ここからこじんまりとしていたセットが開けてステージが開放的な感じに。
15.三線の花(2006年シングル)
16.ウルマメロディー(2013年シングルc/w)※「トロピカルフーズ」(2012年)バージョンに近い?
17.竹富島で会いましょう(2000年「ビギンの島唄 オモトタケオ」)
18.ほなバイバイ 〜大阪マドロス女〜(2025年配信シングルc/w)
19.オジー自慢のオリオンビール(2002年「ビギンの島唄 オモトタケオ2」)
20.かりゆしの夜(2000年シングルc/w) ※上地・島袋リード
21.島人ぬ宝(2002年シングル)
島唄コーナー。比嘉栄昇が三線を持つとそれだけで客席のボルテージが上がるというか、みんなこれを待ってたんだな〜、という感じ。確かに島唄が始まるとステージからこれまでとは比べ物にならないエネルギーが放出されているようで、これまでの比較的大人しめのライブの空気を一気に変えてしまうパワーを感じました。なお「かりゆしの夜」は原曲では栄昇氏がメインボーカルでしたが、今回は上地・島袋両氏によるリードボーカルバージョン。
アンコール
22.マルシャメドレー
・バルーン(2015年「ビギンのマルシャ ショーラ」)
・太陽のチルドレン(1991年「GLIDER」)※「CM COMPILATION」(1996年)バージョンに近い
・YOU(1991年シングル)
・愛が走る(1997年シングル)
・国道508号線(2012年シングル)
・笑顔のまんま(2009年シングル)
・ソウセイ(2018年シングル)
23.なんくる君であれ(2025年「太陽」)
「時間がないので即アンコールありがとうございます!」と一旦退場もせずにアンコール突入(笑)。
マルシャメドレーは基本は1コーラスを矢継ぎ早に。「太陽のチルドレン」「YOU」「愛が走る」と、オールドファンを喜ばせるようなラインナップ。できればフルのオリジナルアレンジで演奏してほしかったところでしたが…。
「ソウセイ」ではHoRookiesのメンバーが登場してラップパートを担当。
個人的には着ぐるみマスコットのマルシャンちゃん(振付しながら踊る)が可愛くてずっと目で追っていました(笑)。
最後はニューアルバムからの新曲でしっとりと締め。21時半ごろ終演。
全体の感想
オープニングアクトが約20分、本編約2時間、アンコール約30分という時間配分。ただし、MCで栄昇氏が「今日は時間がないのでMC少な目でやります!」と本気だか冗談だか分からないことを言っていたのですが(笑)、従来であればオープニングアクトの時間をMCに充てての本編2時間20分ぐらいが基本なのかも。MC少な目と言いながら、結構ピンポイントで喋るところは喋っていましたが(笑)、他の公演ではもっとユルユルしながら曲を進めていく感じになるのでしょうか。
セットリスト的にはニューアルバムから7曲、代表曲も含めて最新ベストの「さにしゃんベスト」に収録されている曲でほぼ固められたアニバーサリーツアーに相応しい構成かと。先日の武道館公演ではカバーも積極的に演奏していたのでオリジナルは案外少なかったな…と思ったのですが、今回は全曲オリジナル曲ということで、BEGINの新旧ベストナンバーをボリュームたっぷり、ダイナミックなバンド演奏で堪能できました。
彼らのライブを体験してみた感想としましては、静かに始まり徐々に体感温度を上げつつ、島唄コーナーで熱気に満ち、さらにマルシャメドレーで最高潮という流れで、「一度観たら、これはもう一度行きたくなるよな」と思えるような、楽しく充実したライブでした。客席のファン層は筆者ぐらいの世代から上に向かって広く、という印象で、最初に「BEGINのライブチケットは都心では入手難易度が高い」と書きましたが、そういった(ある程度金銭的に余裕のある)世代がリピーターとしてライブに通っているからチケットが取りにくいのかなぁ…とも。まあBEGINが広い会場であまり積極的にやらないせいもあるんですが
なお、本ツアーは35周年にちなんで全35公演。これから日本の津々浦々を半年かけて回り、3月末のファイナルは彼らの地元である沖縄・石垣市民会館。MCで笑い話として「初日で演奏した曲の中から徐々に曲数を調整していくかもしれません」と語っており、この日が一番演奏した曲が多かった公演になる可能性もありますが(笑)、メンバー3人やバンドメンバー、スタッフ含めて「音楽旅団」のご一同には、体に気をつけて全国のBEGINファンに演奏を届けてあげてほしいです。
2025年9月19日 東京・かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
90年代後半以降、長らくBEGINの曲を聴き続けてきた筆者でしたが、彼らのライブに足を運ぶのは意外にも(?)今回が初めて。
近年CDのリリースペースが落ちてもライブツアーは毎年のように行われているので、いつかは一度行ってみたいとは思っていたのですが、失礼ながらCDセールスの割に、BEGINのライブチケットは都心では結構入手難易度が高く、今年3月末の35周年記念の日本武道館公演も行こうか行くまいか考えているうちにチケット完売で行けず(当日U-NEXTの生中継で拝見)。
そんな中、7月発売の最新オリジナルアルバム「太陽」に全国ツアーの購入者特別先行予約受付のシリアルが封入されており、これは良い機会と思って日程を確認。東京の公演は9月(金曜)と3月(日曜)の2回ということで、金曜日なら次の日休みなので明日のこと考えなくていいか、と思い9月公演を申し込んだところ当選。かくして、人生初BEGINライブとなりました。
会場であるかつしかシンフォニーヒルズは京成電鉄の青砥駅が最寄り駅。
初めて降りる駅でしたが、改札を出て階段を下ると親切にもホールへの道順が看板に書いてあるので迷わずに行けました(徒歩5分)。モーツァルトホールは1,300人動員の結構広めのホール。1階席の後方という全体が俯瞰できる席(個人的には良席)で、客席自体も適度な傾斜がついていて、座って観る分には非常に見やすい席でした。

35周年の記念オブジェとレギュラーラジオ番組を持つTOKYO FMからの花輪(会場にて)オープニングアクト:HoRookies
公演直前に公式Xにて初日と二日目(小田原公演)で急遽オープニングアクトの告知があり、本来の開演時間18時半を少し過ぎたあたりで比嘉栄昇がステージに登場し、BEGINバンドで今回もドラムスを務める比嘉舜太朗(比嘉栄昇の長男)が所属するHoRookiesを呼び込み、3曲を演奏。
1曲目は曲名不明、2曲目は「ルートビア」、3曲目は「結の唄」でした。
HoRookiesはメンバー全員がボーカルを担当するバンドで、昨年秋にメンバーが脱退し4人組から3人組になりましたが、そのスタンスは変わらず。津波俊之介(Ba)、垣花義毅(Key)、そして比嘉舜太朗(普段はDr、今回はGと三線)の編成でのアンサンブルで場を温めていきました。
HoRookiesが退場し、改めて19時前より本編開始。ステージ上は比嘉栄昇(Vo、G)、島袋優(G)、上地等(Pf、Key)のメンバー3人に迎里中(Ba)、比嘉舜太朗(Dr)を加えた5人編成。
1.パーマ屋ゆんた(2010年「ビギンの島唄 オモトタケオ3」)
2.涙そうそう(2000年シングル)
3.イラヨイ月夜浜(1995年「USED」)※「ビギンの島唄 オモトタケオ」(2000年)バージョンに近い
4.防波堤で見た景色(1998年シングル)
5.恋しくて(1990年シングル)
序盤はバラード連発という静かな立ち上がり。まさか「パーマ屋ゆんた」でしんみり開幕とは…。
「イラヨイ月夜浜」が生で聴けたのが感激。3曲目にして個人的に本日一番の盛り上がりでした(←早)
MCによると、「恋しくて」で演奏した島袋氏のギターはイカ天出場の際に使ったものとのこと。
6.夜空にブルースを(2025年「太陽」)※島袋優リード
7.開拓者(2025年「太陽」)※上地等リード
8.ただ雲になる(2025年「太陽」)
ニューアルバム「太陽」からメンバー三人のそれぞれのリードボーカル曲を披露。
「太陽」では島袋・上地両氏のリード曲は他にも1曲ずつあるので、この辺りはもしかしたら公演ごとに入れ替えての披露になるのかも。
9.流星の12弦ギター(1990年「音楽旅団」)
10.国境を吹き行く風(2004年「Ocean Line」)
11.ハイサイCalifornia(2004年「Ocean Line」)
12.空気いただきます(2025年「太陽」)
13.太陽(2025年配信シングル)
14.海の声(2015年「Sugar Cane Cable Network」)※島袋優リード
ミディアム〜アップテンポの曲をバンドサウンドで演奏していくブロック。
まさかの「国境を吹き行く風」(歓喜)!ここからこじんまりとしていたセットが開けてステージが開放的な感じに。
15.三線の花(2006年シングル)
16.ウルマメロディー(2013年シングルc/w)※「トロピカルフーズ」(2012年)バージョンに近い?
17.竹富島で会いましょう(2000年「ビギンの島唄 オモトタケオ」)
18.ほなバイバイ 〜大阪マドロス女〜(2025年配信シングルc/w)
19.オジー自慢のオリオンビール(2002年「ビギンの島唄 オモトタケオ2」)
20.かりゆしの夜(2000年シングルc/w) ※上地・島袋リード
21.島人ぬ宝(2002年シングル)
島唄コーナー。比嘉栄昇が三線を持つとそれだけで客席のボルテージが上がるというか、みんなこれを待ってたんだな〜、という感じ。確かに島唄が始まるとステージからこれまでとは比べ物にならないエネルギーが放出されているようで、これまでの比較的大人しめのライブの空気を一気に変えてしまうパワーを感じました。なお「かりゆしの夜」は原曲では栄昇氏がメインボーカルでしたが、今回は上地・島袋両氏によるリードボーカルバージョン。
アンコール
22.マルシャメドレー
・バルーン(2015年「ビギンのマルシャ ショーラ」)
・太陽のチルドレン(1991年「GLIDER」)※「CM COMPILATION」(1996年)バージョンに近い
・YOU(1991年シングル)
・愛が走る(1997年シングル)
・国道508号線(2012年シングル)
・笑顔のまんま(2009年シングル)
・ソウセイ(2018年シングル)
23.なんくる君であれ(2025年「太陽」)
「時間がないので即アンコールありがとうございます!」と一旦退場もせずにアンコール突入(笑)。
マルシャメドレーは基本は1コーラスを矢継ぎ早に。「太陽のチルドレン」「YOU」「愛が走る」と、オールドファンを喜ばせるようなラインナップ。できればフルのオリジナルアレンジで演奏してほしかったところでしたが…。
「ソウセイ」ではHoRookiesのメンバーが登場してラップパートを担当。
個人的には着ぐるみマスコットのマルシャンちゃん(振付しながら踊る)が可愛くてずっと目で追っていました(笑)。
最後はニューアルバムからの新曲でしっとりと締め。21時半ごろ終演。
全体の感想
オープニングアクトが約20分、本編約2時間、アンコール約30分という時間配分。ただし、MCで栄昇氏が「今日は時間がないのでMC少な目でやります!」と本気だか冗談だか分からないことを言っていたのですが(笑)、従来であればオープニングアクトの時間をMCに充てての本編2時間20分ぐらいが基本なのかも。MC少な目と言いながら、結構ピンポイントで喋るところは喋っていましたが(笑)、他の公演ではもっとユルユルしながら曲を進めていく感じになるのでしょうか。
セットリスト的にはニューアルバムから7曲、代表曲も含めて最新ベストの「さにしゃんベスト」に収録されている曲でほぼ固められたアニバーサリーツアーに相応しい構成かと。先日の武道館公演ではカバーも積極的に演奏していたのでオリジナルは案外少なかったな…と思ったのですが、今回は全曲オリジナル曲ということで、BEGINの新旧ベストナンバーをボリュームたっぷり、ダイナミックなバンド演奏で堪能できました。
彼らのライブを体験してみた感想としましては、静かに始まり徐々に体感温度を上げつつ、島唄コーナーで熱気に満ち、さらにマルシャメドレーで最高潮という流れで、「一度観たら、これはもう一度行きたくなるよな」と思えるような、楽しく充実したライブでした。客席のファン層は筆者ぐらいの世代から上に向かって広く、という印象で、最初に「BEGINのライブチケットは都心では入手難易度が高い」と書きましたが、そういった(ある程度金銭的に余裕のある)世代がリピーターとしてライブに通っているからチケットが取りにくいのかなぁ…とも。
なお、本ツアーは35周年にちなんで全35公演。これから日本の津々浦々を半年かけて回り、3月末のファイナルは彼らの地元である沖縄・石垣市民会館。MCで笑い話として「初日で演奏した曲の中から徐々に曲数を調整していくかもしれません」と語っており、この日が一番演奏した曲が多かった公演になる可能性もありますが(笑)、メンバー3人やバンドメンバー、スタッフ含めて「音楽旅団」のご一同には、体に気をつけて全国のBEGINファンに演奏を届けてあげてほしいです。
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