wandsss 2025年1月4日に先行配信、約3週間後の1月22日に通算22枚目のCDシングルとしてリリースされたWANDSのニューシングル。配信は表題曲1曲のみ、加えて完全限定生産盤(名探偵コナン盤)には表題曲のTVサイズを収録+アクリルスタンドが、通常盤には表題曲のInstrumentalを収録+Limited Special Movieを収録したBlu-rayがそれぞれ付属。カップリング曲はどの形態にも収録されない実質1曲での発売となっています。

 表題曲「Shooting star」はTVアニメ「名探偵コナン」のエンディングテーマに起用。第5期始動シングルの「真っ赤なLip」で始まりこれでコナンタイアップは通算5回目になりますが、エンディングを担当するのは今回が初。とはいっても類型的な「エンディングっぽい曲」とは異なり、上原大史作詞、柴崎浩作・編曲という第5期鉄板の組み合わせは不動ですが、疾走感で全編を統一しながらもメロウな雰囲気の中に儚さも感じる三連系という、ストレートな作風の多い彼らの中でも結構珍しいタイプの楽曲が誕生。90年代のセールス全盛期のWANDSの良くも悪くも「ビーイングっぽい音」の路線を引きずらず現代的な要素を多く含めた柴崎のサウンドメイク、セルフカバーではない第5期オリジナルの曲が増えて行くことによって自然と歴代ボーカリストの模倣とはほぼ無縁の独自のスタイルを確立しつつある上原のボーカルと、ここ1〜2年の作品で構築し続けてきた第5期ならではの路線をきっちりと足固めしてきたな、と思える作品になっていると感じました。

 キーボードの木村真也は今回もMVも含めて不参加のようで本作もCDジャケットの撮影だけには参加している…という状態が続きますが、今回は終始ヒュンヒュンした(?)シンセが鳴り続けているし、ピアノパートにも存在感があるし…ということで、ライブでは見せ場がかなり多そう。木村不在のライブとなっている現状ではキーボードはサポートを入れず、シーケンスを走らせているようですが、個人的にはより木村の復帰を待ちわびてしまう、そんなタイプの曲かなぁ…と。