fbburn　2024年10月30日発売、TVアニメ「マクロス7」の劇中バンド・FIRE BOMBERのニューシングル。新曲3曲＋各Instrumentalの全6トラック収録。初回生産分のみスペシャルパッケージ＋来年2月開催の単独ライブの先行購入申込シリアルコードが封入。同日には1999年発表のベストアルバムの2枚組アナログ盤も発売。

　1994年10月からTVシリーズとして1年間、その後は劇場版、OVA、後発の「マクロスF」とのコラボ映画等、節目ごとに展開してきたアニメ「マクロス7」の放送開始30周年記念として企画されたのが本作。オフィシャル公認のトリビュートアルバムは先行して発売されていましたが、本体の公式展開としては前述のコラボ映画の際のシングル以来、実に12年振りの新曲リリース。なお、FIRE BOMBERは熱気バサラ（歌唱担当：福山芳樹）、ミレーヌ・フレア・ジーナス（歌唱担当：チエ・カジウラ）の男女ツインボーカル体制のバンドなのですが、今回は表題曲のみ両者の掛け合いが実現、カップリングの2曲はお互いに干渉し合わないそれぞれのソロ楽曲、という体裁になっています。

　表題曲「BURN! BURN! BURN!」はラウドなギターが響くパワフルなロックナンバー（本編映像をコラージュしたMVも公開）。テイストとしてパンクっぽい要素も若干取り入れているようで、ストレートなロックサウンド中心だった本編での音楽性が進化したような楽曲に。当時の今時要素を取り入れていた15周年時の2009年にリリースしたオリジナルアルバムよりも本編での作風に近いかな、と思います。2曲目の「I am a ROCK」は爽やかなメロディーに直球のバンドサウンドが噛み合った、バサラ単独ボーカルながらこれぞ往年のFIRE BOMBER！といった熱い楽曲。そしてトリを飾る「レゴリス」は、浮遊感のある儚いバラードナンバー。制作インタビューによるとバサラを追いかけても追いつけないミレーヌの気持ちを歌詞にしたためた（大意）…という結構シリアスな作風ながら、アンビエント系の幻想的な雰囲気が心地良い作品に仕上がっていました。

　なお、本作の発売と連動した「公式同人オーディオドラマ」として、監督のアミノテツロ自らが脚本を手掛けた全3話の新作オーディオドラマが公式YouTubeにて現在第2話まで公開中。このドラマの舞台がいつ頃なのか不明瞭（バサラがイベント前にどっか行っちゃうのは恒例？として、ガムリン木崎が軍人から転職しているという今までなかった設定）で、なおかつ今回発表された楽曲と関係あるのかは定かではありませんが、FIRE BOMBERのメンバーを筆頭に懐かしいキャラクター達の声が聴けるのは嬉しいものです。最終話は全話を収録したCDで公開されるということで、現在マクロスのファンクラブサイトにて先行予約を受け付けている模様。結末が気になる方は是非ご予約を。