
表題曲「FREEDOM」は発売2日後に封切りになったアニメ映画「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」の主題歌。本映画は2002〜2003年放映の「機動戦士ガンダムSEED」、続編として2004〜2005年放映の「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」という2本のTVシリーズを経て、実に19年振りとなる新作ストーリーによる続編。元々西川貴教はT.M.Revolutionとして「INVOKE」や「ignited」などの主題歌や挿入歌を複数担当しており、この度の映画でもその縁での起用と思われますが、今回はT.M.R.としてではなく(T.M.R.の関係者である浅倉大介の師匠的な)小室哲哉とのタッグでの西川貴教 with t.komuroという名義での楽曲リリースとなりました。両者にとっては初のコラボ作品のようです。
曲の感想としましては、リズムの刻み方などは直近のTM(NETWORK)の楽曲を彷彿とさせるフレーズもあり、最近の小室っぽいなぁ…という感もありつつ、作品の内容に寄せたのか、普段の小室の作風よりも勇壮な雰囲気を感じるミディアムナンバー。作・編曲のみならず小室が作詞も担当しており、冒頭のスロー部分は英詞で歌い上げられているのですが「It's time to countdown the fighting」とか、「君のResistance」とか、妙にTM NETWORKのタイトルを絡めてくるのは意図的なものか?とか思ったり。打ち込みをメインとしながらも生ドラムも交え、西川の熱いボーカルを含めて生の躍動感を感じさせるのはこのコラボならではという気もします。誤解を恐れずに書けばガンダムSEED用の軍歌っぽいかな、と。
また、カップリング曲の「Believer」も作詞・作曲・編曲が小室哲哉というwith t.komuro仕様。こちらは生ドラム、エレキギターを全面的に導入した疾走感溢れるアップテンポで、90年代のT.M.R.っぽいシニカルな歌詞も印象的。こちらはライブの盛り上げ用に威力を発揮しそうなナンバーだと思いました。
なお、筆者も先日映画館で「SEED FREEDOM」を鑑賞してきました。まだ公開されて日も浅いのでネタバレはしませんが、現実世界では前作終了から19年も経っているのに、スクリーンの向こうの世界は2年ぐらいしか時が経っておらず、ほとんど変わらない登場人物達の姿に再会できたのは嬉しい反面ちょっと複雑な気分でした(笑)。ともあれ久々の続編ですので、ガンダムSEEDシリーズのファンでしたら是非劇場に足を運んでみては如何でしょうか。
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