今年9月からスタートし、全国を回ってきたTM NETWORKの全国ツアー「40th FANKS intelligence Days 〜DEVOTION〜」、その最終公演となる東京国際フォーラムでの2daysの初日、11月29日の公演に参加してきました。
昨年夏のツアーに引き続いての「FANKS intelligence Days」シリーズ、Dayナンバーも繋がっておりこの日は「Day24」(昨年夏がDay9まで、今年のツアーがDay10から)。その模様をライブレポートとして公開いたします。なお、ツアーは11月30日に無事開催終了していますので、ネタバレ全開です。
昨年夏のツアーに引き続いての「FANKS intelligence Days」シリーズ、Dayナンバーも繋がっておりこの日は「Day24」(昨年夏がDay9まで、今年のツアーがDay10から)。その模様をライブレポートとして公開いたします。なお、ツアーは11月30日に無事開催終了していますので、ネタバレ全開です。
TM NETWORK「40th FANKS intelligence Day24 〜DEVOTION〜」
2023年11月29日 東京国際フォーラム ホールA
今年6月発売のニューアルバム「DEVOTION」の発売告知時とほぼ同時に、秋の全国ツアーとして発表された本ツアー。
「DEVOTION」リリース時に全16公演のツアー日程も発表、そして同作の初回限定盤にはチケット先行予約のエントリーシートが封入されており、筆者も東京公演(初日9月7日の府中と、11月29、30日の東京国際フォーラム)の3公演にエントリーし、11月29日の公演が当選。週のド真ん中という水曜日のライブということでなかなかスケジュールのやり繰りがキツかったですが(苦笑)、昨年9月以来のTMライブということでテンションを上げて当日夕刻、会場へと向かいました。
東京国際フォーラムは地下鉄の有楽町駅から直結と、鉄道利用者には便利な立地。ここには何度かライブを観に足を運んでいますが、ホールAでの公演を観るのは今回が初めて。
5,000人キャパということでとにかく客席が多い!筆者の席は2階席の後方の中央あたりだったので、ステージ全体を俯瞰して観られるという個人的に理想的な席…だったのですが、Zeppの二階席とは比べ物にならないほどにステージが遠くて、よりいっそう俯瞰して観られる席でした(?)。
ステージには三台の縦に長いスクリーンがそびえ立つビルのように配置され、その前にキーボードブース、ボーカルブース、ギター+キーボードブースと、メンバー三人の立ち位置が明確に分かるようなセッテイング。
開演時間が近づくにつれて、スクリーンにはメンバーのソロ作品のポスターなど、様々な映像が流れるようになっていき、いよいよ19時過ぎに開演。
1.Whatever Comes(2023)
結構長いオープニング映像の後で、ツアー初日の前日に発売された最新シングルでライブスタート。
1曲目はこの曲か「DEVOTION」かなと予想していたので当たりでした。
曲の展開上、冒頭でいきなり木根尚登がピンスポットを浴びてエレキをソロで弾く演出になるのが今までのTMではありえなくて新鮮(?)。なお、本ツアーは事前情報で出ていた通り、メンバー三人のみ、サポートメンバー無しで、ボーカル、キーボード、ギターの生演奏+オケというステージ。
2.Mission to GO(2014)
12thアルバム「QUIT30」収録曲。
マイナー調のナンバーが始まって何だっけこの曲…と考え続けてサビでようやく思い出しました(アルバム発売当時は気に入ったとか書いてたのに…)。ライブでは今回のツアーで初演奏のようです。縦長スクリーンには幾千幾万もの数字の羅列が。
3.君の空を見ている(2023)
最新作である13thアルバム「DEVOTION」収録曲。ほぼアルバム通りのアレンジ。
初っ端から3曲が往年のヒット曲ではなく10年代以降の曲を連発とは、なかなか攻めているなと。
ここでボーカルの宇都宮隆が「木根尚登!」「小室哲哉!」とメンバーを紹介して、本人は退場。
4.未発表曲
木根尚登がエレアコを弾き始め、早くも木根ソロコーナーか、と思いきや、小室哲哉も残っているので何が始まるんだ?と構えていたら(笑)、聴いたことのない曲を歌う木根氏。2コーラス目には小室氏もなんと単独でボーカルを担当。これには会場がどよめいていました。木根ソロでも小室ソロでもない穏やかなフォーク調の曲で、どうやら未発表曲のようで、タイトルは「Show my music beat」とのこと。しかし小室氏がTMのライブでここまでガッツリ歌うのは…EXPOツアー以来?
5.Fool On The Planet(1987)
4thアルバム「Self Control」収録曲。
30周年の一連のライブシリーズ以降はライブのクロージングテーマ的に演奏され続けてきたキネバラですが、ここの位置で披露。これは驚きでした。
アレンジは原曲準拠ですが、リズム隊が不在でオケもほぼ鳴らず、オルガンとギターの荘厳な教会音楽的な味付けでした。
6.Still Love Her(1988)
6thアルバム「CAROL -A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991-」収録曲。
木根氏のエレアコでイントロを奏でるのですが、何かが失敗してもう一度やり直し(苦笑)。こちらも音数少ないアレンジで、間奏で木根氏がハーモニカを吹くパートではウツが別のアコギを持ってきてそれを弾く、というなかなか微笑ましい場面が。
最後の転調後の「ラーラーラーラ〜」のコーラスは都会の街並みの映像をバックに会場に振って。声出し解禁後ならではの光景でした。
7.TIMEMACHINE(2023)
「DEVOTION」収録曲。デビュー当時から存在した楽曲でしたがこれまではライブ披露のみで、本アルバムで遂にスタジオ録音化が実現。そのバージョンに忠実なアレンジ。
1994年の「TMN終了ライブ」で最後の最後に演奏された曲ということでイメージが縛られてしまった曲だと思いますが、このバージョンが登場したことでそのイメージからも解放されつつあるのかなと。
8.COME ON EVERYBODY(1988)
シングル曲。ちょっとした小室ソロから接続して最初は「KISS YOU」のサンプリングがフェイント的に流れていたのですが、それほど焦らさずに本筋へシフト。本ツアー用の新アレンジのようで、EDM感全開のアクティブなバージョン。
なお、この曲の前後でウツが白や赤の光を発光するライトセイバーのような細長い蛍光スティックを手にしてポーズを決めていました。蛍光灯で遊んでいるようにも見えました(笑)
9.ACTION(2007)
11thアルバム「SPEEDWAY」収録曲。
FANKSからは黒歴史扱いされる(?)この時期(翌年小室哲哉逮捕)の中で、定期的にライブで披露される唯一の楽曲が登場。原曲の音数少なめのバージョンよりもこちらの打ち込みバンドバージョンのほうが格段に印象が良いので、何かの機会に是非スタジオ録音でリメイクして欲しいです。
10.TIME TO COUNT DOWN(1990)
シングル曲ですが「DEVOTION」収録のTK Remixバージョンでの披露。去年のライブと同様のアレンジのようです。間奏の「らーらーららーららー♪」を会場全体で歌えるのが去年と違うところ。
11.DEVOTION(2023)
「DEVOTION」アルバム表題曲。ここで来ましたツアータイトル曲。
オリジナル準拠。サビの唱和で盛り上がってクライマックス感が。
ここで小室哲哉ソロタイム。
体感的にはここでそろそろ「Get Wild」で締めかな…と思ったのですが、キーボードでピアノの音色を切々と奏で、クワイアと重なって、どう考えても「Get Wild」に繋がらない展開…。
12.未発表曲
ウツがステージ奥のスペースで立膝をついて(確か)「Son & Daughter〜♪」みたいなことを歌い出す短い尺のバラード。調べたところによると「Angie」という曲のようで、今年の秋に公開された「劇場版シティーハンター 天使の涙」でインストとして流れた曲とのこと。炎を映し出すスクリーンの中でウツが歌っている演出になっており、ウツがなんか炎に焼かれてるみたいなんですけど…。
13.THE POINT OF LOVERS' NIGHT(1990)
シングル曲。原曲はロックなバラードでしたが今回のステージ形態ということもあり、シンセ色多めのアレンジに変貌。筆者がTMのファンになった決め手になった曲なので、ついにライブで初めて聴けて感動でした。
14.Children of the New Century(1987)
5thアルバム「humansystem」収録曲。
イントロで「おお!これ演るんだ!」とここで更に盛り上がる筆者(笑)。30周年ライブのファイナル2days以来の演奏でしょうか。今回は結構構成が変えてあり、サビとAメロの間に長い間奏があったり、サビで「1999」と歌っていた箇所を「2029」と替えていたり(スクリーンにも西暦が表示)と各所で変化がありました。これも感動。
15.Get Wild(1987)
…ということでいよいよ最後は超鉄板楽曲で締め。
「Get Wild 2015 -HUGE DATA-」のイントロ最終盤の恒例のギターフレーズから始まるものの、1コーラス目は大人しめな裏打ちっぽいリズムで、2コーラス目以降は従来のEDMアレンジで、という2023年新バージョン(何バージョン目だ)。木根・小室両氏はそれぞれのブースから飛び出し、ステージの両サイドの花道でファンサービス。特に小室氏はショルダーキーボードを抱えて弾けておりました。
「Get Wild」完奏後は、ステージ上にスモークが焚かれ、手を振りながら姿を消して行くメンバー三人。インストの「intelligence Days」が流れる中、スタッフクレジットがスクリーンに流れるエンドロールを経て、無人になったステージでまだ続く何らかの映像。どうやら来年2024年に向けての予告のようでしたが、相変わらず抽象的で良く分からん、という感じで煙に巻かれ、最後は恒例の特効火花による爆発音ドーンで公演終了。この時点での時刻は20時50分過ぎぐらいだったかと。
全体の感想
最新アルバムの名前が冠されているツアータイトルではありましたが、今回は昨年夏のツアー終了後に制作され、アルバムに収録された新曲「DEVOTION」「君の空を見ている」、最新シングル「Whatever Comes」に、近年演奏していなかった過去の楽曲を新アレンジで披露するという、非レコ発でありベスト的なツアーとも異なるコンセプトのセットリストだったと思います。定番曲は「Get Wild」「Fool On The Planet」ぐらいで、恒例の「BE TOGETHER」や「I am」も無しでしたが、それでも個人的には盛り上がってしまう選曲の数々。ライブで初めて聴けた曲も多数あり、特に最終盤の「THE POINT OF LOVERS' NIGHT」「Children of the New Century」のコンボには何度も書きますが(笑)感動でした。
ライブ的にはオケを流しながらの完全に三人のみでのステージということで、ウツもスタンドマイクを振り回すぐらいで派手なアクションは滅多にしないし、木根・小室両氏もブースの中から基本的には動かず演奏に徹しているので、視覚的にも演奏的にもリズム隊のサポートのいた昨年のアリーナライブのほうが…という感じではありましたが、その不足分をスクリーンからの膨大な映像情報で補っていたので、動きの少ないステージを観ていて退屈…ということはなく、むしろスクリーンの映像を目で追っているような時間のほうが多かったような気がします。映像的な演出面では過去観てきたTMのライブの中では一番良かったと思います。
翌日のファイナル「Day25」終了後、公式よりアリーナツアーの開催が決定との報が。そして00年代に所属していたYOSHIMOTO R&Cレーベルより、来年1月17日に在籍時のオリジナルアルバム「NETWORK -Easy Listening-」と「SPEEDWAY」のリマスター、ファンクラブとライブ会場での限定販売だった苗場でのイベントライブDVDをBlu-ray化し、BOXに収めた「TM NETWORK 40th Anniversary BOX」が発売になり、BOXの初回プレス限定封入特典としてアリーナツアーのエントリーシートが封入されるとの告知も。なお、3作共単品でも同時発売とのことです。う〜む、リマスターアルバムだけ買おうかな…。
来年は年明けからすぐに新たなツアー「40th FANKS intelligence Days 〜STAND 3 FINAL〜」の開催が既に告知されており、1月18日の「Day26」から始まり3月8日の「Day34」までの全9公演となる模様。結構タイトなスケジュールが詰まっていて、恐らくはこの後、デビュー日の4月21日付近(推測)からアリーナツアー…となると、心身共にメンバーのお三方は大変なんじゃないかと思いますが、何事もなく完遂して40周年を楽しませて欲しいと思っております。どこかの会場で筆者も観に行くことでしょう。ウツ、哲ちゃん、木根さん、また来年。
2023年11月29日 東京国際フォーラム ホールA
今年6月発売のニューアルバム「DEVOTION」の発売告知時とほぼ同時に、秋の全国ツアーとして発表された本ツアー。
「DEVOTION」リリース時に全16公演のツアー日程も発表、そして同作の初回限定盤にはチケット先行予約のエントリーシートが封入されており、筆者も東京公演(初日9月7日の府中と、11月29、30日の東京国際フォーラム)の3公演にエントリーし、11月29日の公演が当選。週のド真ん中という水曜日のライブということでなかなかスケジュールのやり繰りがキツかったですが(苦笑)、昨年9月以来のTMライブということでテンションを上げて当日夕刻、会場へと向かいました。
東京国際フォーラムは地下鉄の有楽町駅から直結と、鉄道利用者には便利な立地。ここには何度かライブを観に足を運んでいますが、ホールAでの公演を観るのは今回が初めて。
5,000人キャパということでとにかく客席が多い!筆者の席は2階席の後方の中央あたりだったので、ステージ全体を俯瞰して観られるという個人的に理想的な席…だったのですが、Zeppの二階席とは比べ物にならないほどにステージが遠くて、よりいっそう俯瞰して観られる席でした(?)。
ステージには三台の縦に長いスクリーンがそびえ立つビルのように配置され、その前にキーボードブース、ボーカルブース、ギター+キーボードブースと、メンバー三人の立ち位置が明確に分かるようなセッテイング。
開演時間が近づくにつれて、スクリーンにはメンバーのソロ作品のポスターなど、様々な映像が流れるようになっていき、いよいよ19時過ぎに開演。
1.Whatever Comes(2023)
結構長いオープニング映像の後で、ツアー初日の前日に発売された最新シングルでライブスタート。
1曲目はこの曲か「DEVOTION」かなと予想していたので当たりでした。
曲の展開上、冒頭でいきなり木根尚登がピンスポットを浴びてエレキをソロで弾く演出になるのが今までのTMではありえなくて新鮮(?)。なお、本ツアーは事前情報で出ていた通り、メンバー三人のみ、サポートメンバー無しで、ボーカル、キーボード、ギターの生演奏+オケというステージ。
2.Mission to GO(2014)
12thアルバム「QUIT30」収録曲。
マイナー調のナンバーが始まって何だっけこの曲…と考え続けてサビでようやく思い出しました
3.君の空を見ている(2023)
最新作である13thアルバム「DEVOTION」収録曲。ほぼアルバム通りのアレンジ。
初っ端から3曲が往年のヒット曲ではなく10年代以降の曲を連発とは、なかなか攻めているなと。
ここでボーカルの宇都宮隆が「木根尚登!」「小室哲哉!」とメンバーを紹介して、本人は退場。
4.未発表曲
木根尚登がエレアコを弾き始め、早くも木根ソロコーナーか、と思いきや、小室哲哉も残っているので何が始まるんだ?と構えていたら(笑)、聴いたことのない曲を歌う木根氏。2コーラス目には小室氏もなんと単独でボーカルを担当。これには会場がどよめいていました。木根ソロでも小室ソロでもない穏やかなフォーク調の曲で、どうやら未発表曲のようで、タイトルは「Show my music beat」とのこと。しかし小室氏がTMのライブでここまでガッツリ歌うのは…EXPOツアー以来?
5.Fool On The Planet(1987)
4thアルバム「Self Control」収録曲。
30周年の一連のライブシリーズ以降はライブのクロージングテーマ的に演奏され続けてきたキネバラですが、ここの位置で披露。これは驚きでした。
アレンジは原曲準拠ですが、リズム隊が不在でオケもほぼ鳴らず、オルガンとギターの荘厳な教会音楽的な味付けでした。
6.Still Love Her(1988)
6thアルバム「CAROL -A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991-」収録曲。
木根氏のエレアコでイントロを奏でるのですが、何かが失敗してもう一度やり直し(苦笑)。こちらも音数少ないアレンジで、間奏で木根氏がハーモニカを吹くパートではウツが別のアコギを持ってきてそれを弾く、というなかなか微笑ましい場面が。
最後の転調後の「ラーラーラーラ〜」のコーラスは都会の街並みの映像をバックに会場に振って。声出し解禁後ならではの光景でした。
7.TIMEMACHINE(2023)
「DEVOTION」収録曲。デビュー当時から存在した楽曲でしたがこれまではライブ披露のみで、本アルバムで遂にスタジオ録音化が実現。そのバージョンに忠実なアレンジ。
1994年の「TMN終了ライブ」で最後の最後に演奏された曲ということでイメージが縛られてしまった曲だと思いますが、このバージョンが登場したことでそのイメージからも解放されつつあるのかなと。
8.COME ON EVERYBODY(1988)
シングル曲。ちょっとした小室ソロから接続して最初は「KISS YOU」のサンプリングがフェイント的に流れていたのですが、それほど焦らさずに本筋へシフト。本ツアー用の新アレンジのようで、EDM感全開のアクティブなバージョン。
なお、この曲の前後でウツが白や赤の光を発光するライトセイバーのような細長い蛍光スティックを手にしてポーズを決めていました。
9.ACTION(2007)
11thアルバム「SPEEDWAY」収録曲。
FANKSからは黒歴史扱いされる(?)この時期(翌年小室哲哉逮捕)の中で、定期的にライブで披露される唯一の楽曲が登場。原曲の音数少なめのバージョンよりもこちらの打ち込みバンドバージョンのほうが格段に印象が良いので、何かの機会に是非スタジオ録音でリメイクして欲しいです。
10.TIME TO COUNT DOWN(1990)
シングル曲ですが「DEVOTION」収録のTK Remixバージョンでの披露。去年のライブと同様のアレンジのようです。間奏の「らーらーららーららー♪」を会場全体で歌えるのが去年と違うところ。
11.DEVOTION(2023)
「DEVOTION」アルバム表題曲。ここで来ましたツアータイトル曲。
オリジナル準拠。サビの唱和で盛り上がってクライマックス感が。
ここで小室哲哉ソロタイム。
体感的にはここでそろそろ「Get Wild」で締めかな…と思ったのですが、キーボードでピアノの音色を切々と奏で、クワイアと重なって、どう考えても「Get Wild」に繋がらない展開…。
12.未発表曲
ウツがステージ奥のスペースで立膝をついて(確か)「Son & Daughter〜♪」みたいなことを歌い出す短い尺のバラード。調べたところによると「Angie」という曲のようで、今年の秋に公開された「劇場版シティーハンター 天使の涙」でインストとして流れた曲とのこと。炎を映し出すスクリーンの中でウツが歌っている演出になっており、ウツがなんか炎に焼かれてるみたいなんですけど…。
13.THE POINT OF LOVERS' NIGHT(1990)
シングル曲。原曲はロックなバラードでしたが今回のステージ形態ということもあり、シンセ色多めのアレンジに変貌。筆者がTMのファンになった決め手になった曲なので、ついにライブで初めて聴けて感動でした。
14.Children of the New Century(1987)
5thアルバム「humansystem」収録曲。
イントロで「おお!これ演るんだ!」とここで更に盛り上がる筆者(笑)。30周年ライブのファイナル2days以来の演奏でしょうか。今回は結構構成が変えてあり、サビとAメロの間に長い間奏があったり、サビで「1999」と歌っていた箇所を「2029」と替えていたり(スクリーンにも西暦が表示)と各所で変化がありました。これも感動。
15.Get Wild(1987)
…ということでいよいよ最後は超鉄板楽曲で締め。
「Get Wild 2015 -HUGE DATA-」のイントロ最終盤の恒例のギターフレーズから始まるものの、1コーラス目は大人しめな裏打ちっぽいリズムで、2コーラス目以降は従来のEDMアレンジで、という2023年新バージョン(何バージョン目だ)。木根・小室両氏はそれぞれのブースから飛び出し、ステージの両サイドの花道でファンサービス。特に小室氏はショルダーキーボードを抱えて弾けておりました。
「Get Wild」完奏後は、ステージ上にスモークが焚かれ、手を振りながら姿を消して行くメンバー三人。インストの「intelligence Days」が流れる中、スタッフクレジットがスクリーンに流れるエンドロールを経て、無人になったステージでまだ続く何らかの映像。どうやら来年2024年に向けての予告のようでしたが、相変わらず抽象的で良く分からん、という感じで煙に巻かれ、最後は恒例の特効火花による爆発音ドーンで公演終了。この時点での時刻は20時50分過ぎぐらいだったかと。
全体の感想
最新アルバムの名前が冠されているツアータイトルではありましたが、今回は昨年夏のツアー終了後に制作され、アルバムに収録された新曲「DEVOTION」「君の空を見ている」、最新シングル「Whatever Comes」に、近年演奏していなかった過去の楽曲を新アレンジで披露するという、非レコ発でありベスト的なツアーとも異なるコンセプトのセットリストだったと思います。定番曲は「Get Wild」「Fool On The Planet」ぐらいで、恒例の「BE TOGETHER」や「I am」も無しでしたが、それでも個人的には盛り上がってしまう選曲の数々。ライブで初めて聴けた曲も多数あり、特に最終盤の「THE POINT OF LOVERS' NIGHT」「Children of the New Century」のコンボには何度も書きますが(笑)感動でした。
ライブ的にはオケを流しながらの完全に三人のみでのステージということで、ウツもスタンドマイクを振り回すぐらいで派手なアクションは滅多にしないし、木根・小室両氏もブースの中から基本的には動かず演奏に徹しているので、視覚的にも演奏的にもリズム隊のサポートのいた昨年のアリーナライブのほうが…という感じではありましたが、その不足分をスクリーンからの膨大な映像情報で補っていたので、動きの少ないステージを観ていて退屈…ということはなく、むしろスクリーンの映像を目で追っているような時間のほうが多かったような気がします。映像的な演出面では過去観てきたTMのライブの中では一番良かったと思います。
翌日のファイナル「Day25」終了後、公式よりアリーナツアーの開催が決定との報が。そして00年代に所属していたYOSHIMOTO R&Cレーベルより、来年1月17日に在籍時のオリジナルアルバム「NETWORK -Easy Listening-」と「SPEEDWAY」のリマスター、ファンクラブとライブ会場での限定販売だった苗場でのイベントライブDVDをBlu-ray化し、BOXに収めた「TM NETWORK 40th Anniversary BOX」が発売になり、BOXの初回プレス限定封入特典としてアリーナツアーのエントリーシートが封入されるとの告知も。なお、3作共単品でも同時発売とのことです。う〜む、リマスターアルバムだけ買おうかな…。
来年は年明けからすぐに新たなツアー「40th FANKS intelligence Days 〜STAND 3 FINAL〜」の開催が既に告知されており、1月18日の「Day26」から始まり3月8日の「Day34」までの全9公演となる模様。結構タイトなスケジュールが詰まっていて、恐らくはこの後、デビュー日の4月21日付近(推測)からアリーナツアー…となると、心身共にメンバーのお三方は大変なんじゃないかと思いますが、何事もなく完遂して40周年を楽しませて欲しいと思っております。どこかの会場で筆者も観に行くことでしょう。ウツ、哲ちゃん、木根さん、また来年。
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