シンガーソングライターのKANさんが、去る2023年11月12日逝去された(享年61)とのご報告が、昨日公式サイトにて発表されました。
筆者とKANさんの音楽との出会いは1990年春、FMラジオで流れていた当時最新シングルの「健全 安全 好青年」。
このユニークな楽曲で彼の名前を知り、同年冬にこれまたFMのベスト10番組でチャート急上昇中だった「愛は勝つ」を聴き、これは良い曲だと思って年末にシングルCDを新品購入。年明けにこの2曲が収録されたアルバム「野球選手が夢だった。」を購入してその独自の作風に感銘を受け、本格的にファンに。
筆者はいわゆる日本のポピュラーミュージックに目覚めたのがちょうどこの頃で、世間一般よりも少し遅かった(「愛は勝つ」の頃でギリギリ小学生)と思うのですが、同年ファンになったTM NETWORK同様、長らく筆者の中で「最初に好きになったアーティスト」として愛聴し続けて、応援し続けていた存在でありました。
学生時代は金銭的事情で断念していましたが、社会人になってからは彼のライブにようやく足を運ぶことができ、2008年のツアーを皮切りに何回か、エンターテイメント性溢れるステージを生で楽しむことができました。
2010年代頃からはオリジナル作品の発表には長いインターバルを設けるようになった一方、彼を慕う後輩アーティスト達とのコラボ企画や定期的に開催されるバンドライブ、弾き語りツアーなど、イベント出演を中心にマイペースに活動されている様子が伺えて、これからも細く長く活動して欲しいと思っていました。
2023年に入ってから「メッケル憩室癌」が発覚し、公式にも公表され、活動はほぼ白紙になる中、入退院を繰り返している情報も伝わってきてはいましたが、まあKANさんのことだからしれっと治してそのうち何食わぬ顔でステージに復帰するだろう…と思っていたのですが、その予想は残念ながら外れてしまいました。
昨日のニュース番組で結構長い時間をかけて特集してくれたチャンネルを観ていたら、やはり「愛は勝つの人」「愛は勝つで日本に勇気と元気を与えてくれた人」という世間一般的な認識を持たれていたアーティストという切り口で語られており、確かに筆者も入り口は「愛は勝つ」でしたが、それ以外の要素も含めて長らくファンを続けてきた身としては若干複雑なのが正直なところなのですが、でもこの曲のおかげで「KAN」という存在を憶えていてくれていたのは嬉しいし、この曲が今後も色々なシンガーにカバーされ歌い継がれることでこれからも後世に作家として名を残すであろうという意味では、やはり彼を語るに外せない、偉大な楽曲だったのだな、と思います。
今週末は彼の曲を聴いて追悼…といきたいところでしたが、今はテレビから流れる「愛は勝つ」のイントロを聴いただけでもう辛くなってしまうぐらいなので、いずれ気持ちが落ち着いたら改めてCDを取り出してみようかと思います。
本ブログの過去のエントリーの中から各作品レビューの主だったリンクを貼っておきます(全部ではありません)。
オリジナルアルバムレビュー
「テレビの中に」〜「野球選手が夢だった。」(1st〜5th)
「ゆっくり風呂につかりたい」〜「東雲」(6th〜9th)
「カンチガイもハナハダしい私の人生」(15th)
「6×9=53」(16th)
「23歳」(17th)
ベストアルバム系
全ベストアルバムレビュー
「Songs Out of Bounds」全曲レビュー(c/w集)
セルフカバーアルバム
「la RINASCENTE」
「la RiSCOPERTA」
弾き語りライブアルバム
「KAN LIVE 弾き語りばったり#7〜ウルトラタブン〜 全会場から全曲収録」
「弾き語りばったり#19 今ここでエンジンさえ掛かれば」
映像作品
ポリドール期映像作品全三作レビュー
歴代LIVE VIDEOレビュー(1996〜2000)
書籍
「KAN in the BOOK 他力本願独立独歩33年の軌跡」
「きむらの和歌詞」
最後になりますが、謹んでKANさんのご冥福をお祈りすると共に、33年間ファンとして楽しませてくれたことへの果てしない感謝を申し上げます。
筆者とKANさんの音楽との出会いは1990年春、FMラジオで流れていた当時最新シングルの「健全 安全 好青年」。
このユニークな楽曲で彼の名前を知り、同年冬にこれまたFMのベスト10番組でチャート急上昇中だった「愛は勝つ」を聴き、これは良い曲だと思って年末にシングルCDを新品購入。年明けにこの2曲が収録されたアルバム「野球選手が夢だった。」を購入してその独自の作風に感銘を受け、本格的にファンに。
筆者はいわゆる日本のポピュラーミュージックに目覚めたのがちょうどこの頃で、世間一般よりも少し遅かった(「愛は勝つ」の頃でギリギリ小学生)と思うのですが、同年ファンになったTM NETWORK同様、長らく筆者の中で「最初に好きになったアーティスト」として愛聴し続けて、応援し続けていた存在でありました。
学生時代は金銭的事情で断念していましたが、社会人になってからは彼のライブにようやく足を運ぶことができ、2008年のツアーを皮切りに何回か、エンターテイメント性溢れるステージを生で楽しむことができました。
2010年代頃からはオリジナル作品の発表には長いインターバルを設けるようになった一方、彼を慕う後輩アーティスト達とのコラボ企画や定期的に開催されるバンドライブ、弾き語りツアーなど、イベント出演を中心にマイペースに活動されている様子が伺えて、これからも細く長く活動して欲しいと思っていました。
2023年に入ってから「メッケル憩室癌」が発覚し、公式にも公表され、活動はほぼ白紙になる中、入退院を繰り返している情報も伝わってきてはいましたが、まあKANさんのことだからしれっと治してそのうち何食わぬ顔でステージに復帰するだろう…と思っていたのですが、その予想は残念ながら外れてしまいました。
昨日のニュース番組で結構長い時間をかけて特集してくれたチャンネルを観ていたら、やはり「愛は勝つの人」「愛は勝つで日本に勇気と元気を与えてくれた人」という世間一般的な認識を持たれていたアーティストという切り口で語られており、確かに筆者も入り口は「愛は勝つ」でしたが、それ以外の要素も含めて長らくファンを続けてきた身としては若干複雑なのが正直なところなのですが、でもこの曲のおかげで「KAN」という存在を憶えていてくれていたのは嬉しいし、この曲が今後も色々なシンガーにカバーされ歌い継がれることでこれからも後世に作家として名を残すであろうという意味では、やはり彼を語るに外せない、偉大な楽曲だったのだな、と思います。
今週末は彼の曲を聴いて追悼…といきたいところでしたが、今はテレビから流れる「愛は勝つ」のイントロを聴いただけでもう辛くなってしまうぐらいなので、いずれ気持ちが落ち着いたら改めてCDを取り出してみようかと思います。
本ブログの過去のエントリーの中から各作品レビューの主だったリンクを貼っておきます(全部ではありません)。
オリジナルアルバムレビュー
「テレビの中に」〜「野球選手が夢だった。」(1st〜5th)
「ゆっくり風呂につかりたい」〜「東雲」(6th〜9th)
「カンチガイもハナハダしい私の人生」(15th)
「6×9=53」(16th)
「23歳」(17th)
ベストアルバム系
全ベストアルバムレビュー
「Songs Out of Bounds」全曲レビュー(c/w集)
セルフカバーアルバム
「la RINASCENTE」
「la RiSCOPERTA」
弾き語りライブアルバム
「KAN LIVE 弾き語りばったり#7〜ウルトラタブン〜 全会場から全曲収録」
「弾き語りばったり#19 今ここでエンジンさえ掛かれば」
映像作品
ポリドール期映像作品全三作レビュー
歴代LIVE VIDEOレビュー(1996〜2000)
書籍
「KAN in the BOOK 他力本願独立独歩33年の軌跡」
「きむらの和歌詞」
最後になりますが、謹んでKANさんのご冥福をお祈りすると共に、33年間ファンとして楽しませてくれたことへの果てしない感謝を申し上げます。
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