今週の更新は番外編。
大手レンタルチェーンTSUTAYAの総本山的な「SHIBUYA TSUTAYA」(通称シブツタ)の対面レンタルサービスの終了の報を受けて、TSUTAYAの思い出と、サービス最終日間際のシブツタ来訪を綴った、雑記的二本立てコラムです。
大手レンタルチェーンTSUTAYAの総本山的な「SHIBUYA TSUTAYA」(通称シブツタ)の対面レンタルサービスの終了の報を受けて、TSUTAYAの思い出と、サービス最終日間際のシブツタ来訪を綴った、雑記的二本立てコラムです。
TSUTAYAの思い出
筆者にとってTSUTAYAといえば思い出深いのが、大学生の頃に埼玉の実家から都内に電車で通っていた際によく寄っていた新宿TSUTAYA。地元にもTSUTAYAはありましたが、新宿店は地元では入荷されないようなマイナーなCD、ドラマ、アニメ等の映像作品(まだVHS全盛でようやくDVDが出てきた頃)が恐ろしいほど充実。90年代末当時はCDを好きに買う予算もなかった金欠学生だった身にはこのレンタル環境は大変有り難く、定期券圏内ということもあり、実家とキャンパスの往復以外にも授業の合間にここに寄っては、時間潰しを兼ねて入り浸っていたものでした。
00年代に入り、社会人になってからも新宿は通勤ルートだったので引き続き立ち寄りポイントで、まだネット通販が一般的でなかった頃はマイナーなCDはここか新宿のタワレコで買って帰る…というのが定番でした。恐らく、「渋谷にもTSUTAYAがある」という認識はその頃からあった(こちらによるとSHIBUYA TSUTAYAの開業は1999年12月)と思うのですが、渋谷には縁がない状態が続いていました。
その後都内に引っ越し、新宿よりも渋谷のほうが住まいに近くなると、公私共に渋谷に立ち寄ることもしばしば。自然とSHIBUYA TSUTAYAの場所も知るようになりましたが、本格的に利用するようになるのは2013年以降。同年TM NETWORKがEPIC/SONY時代のオリジナルアルバムを一斉リマスターして再発した際に、ミニアルバムの「TWINKLE NIGHT」の初回生産分(全作収納BOXプレゼントのシリアルナンバー封入)だけが渋谷のタワレコで売り切れており、この時に寄って発見し購入したのがシブツタ初利用だった…と思います。
以降は仕事の関係で渋谷駅を経由する際に、既に縮小が始まっていた新宿店(2020年に閉店)よりもシブツタまで足を運んでCDをレンタルするという機会が増えました。一応最寄り駅にもTSUTAYAはあったのですが、メジャータイトル以外はほぼ入荷しないというありがちな小型店舗だった(2018年に閉店)のに対し、シブツタはメジャー・インディーズ問わずにマイナーなCDをガンガン入荷してくれるので、聴きたいけど買うほどでは…というタイトルはほぼここで借りているはずで、本ブログでレビューしてきた新譜CDの大半はシブツタ(か、今年の頭にレンタル業務を終了した三軒茶屋TSUTAYA)がレンタル元です。多分、この両店がなければブログの更新が確実に停滞していたと思うので、大変感謝しています。特に、CD5枚レンタルで1,200円のサービスはよく利用していました。
そんなSHIBUYA TSUTAYAでしたが、デジタル配信・サブスクリプション全盛という時代の流れには逆らえなかったのか、他のTSUTAYAが軒並み閉店・レンタル縮小していく中、ついに2024年春の全館リニューアルが発表され、対面レンタルサービスは2023年10月で終了、という報がもたらされたのは今年の8月。既に筆者もApple Musicでサブスクの便利さに触れましたが、サブスクでは詳細が分からないスタッフクレジットや、歌詞ブックレット内のライナーノーツ等を確認するためにシブツタで入荷されているCDは借りに行くという形で活用を続けていたので、いずれはと思っていましたがとうとうこの日が来たか…と。せっかく7月にTカード新しくしたのになぁ…。
ということで、先日長らくお世話になったシブツタへ最後の訪問をしてきました。
シブツタ最後のレンタルフロア来訪

ちなみに来訪した日はレンタル最終日の一日前の10月15日(日曜日)。
最終日の16日にしなかったのは月曜日だからというのと混みそうだったから、という理由から。1階の新譜CDのディスプレイコーナーや2階のスタバはいつも通りの混雑でしたが、レンタルコーナーの3〜5階は有人のカウンターに行列ができていた程度で比較的空いていました。
新譜の棚は駆け込み需要で借りていかれたのか、もう陳列自体をしなくなっていたのか、既にスカスカ状態でした。

「レンタルは、渋谷からスマホへ。」
先月訪れた際はエスカレーターから何気なく見ていたこのキャッチコピーがいつになく胸に突き刺さる感じで。
なお、配送レンタルサービスTSUTAYA DISCASには既に登録済(使うかどうかは…)。
最後に借りたCDは「新世紀GPXサイバーフォーミュラSAGA オリジナル・サウンドトラック Vol.1」。
OVAシリーズ第3弾のフルサイズ主題歌はアルバムではこのCDにしか収録されていないという貴重作品(まあサブスクでは聴けますが…)。
廃盤になって若干プレミアム価格のCDを通常料金で気軽にレンタル出来るのも強みでしたねぇ…。
それにしても、最後にサイバーのCD借りるあたりが自分らしいと思います(笑)。
前述の通り、聴きたい音楽はサブスクで容易に聴けるし、サブスク未解禁でも聴きたいCDはTSUTAYA DISCASを活用すればある程度はフォローできるので、個人的に大きく音楽の聴き方が変わるということはないと思いますが、それでも巨大店舗のレンタル業務終了は、対面レンタル文化の終焉を感じさせる一大出来事かな、と思います。
あとは渋谷駅前にはかつてブックオフやレコファン等、時間を潰せる中古販売店舗が結構あったんですけど、残るはディスクユニオンぐらいしか無くなってしまった…というのが寂しいですね。
何はともあれ、長い間大変お世話になりました。ありがとうSHIBUYA TSUTAYA。
おまけ
後日、CD返却でシブツタに寄ったところ、3〜5階のフロアは閉鎖され、今まで3階にあった返却ボックスは地下2階(写真)と1階に移動した模様。ご返却の際はお間違えなく。私は結構迷いました(苦笑)。
筆者にとってTSUTAYAといえば思い出深いのが、大学生の頃に埼玉の実家から都内に電車で通っていた際によく寄っていた新宿TSUTAYA。地元にもTSUTAYAはありましたが、新宿店は地元では入荷されないようなマイナーなCD、ドラマ、アニメ等の映像作品(まだVHS全盛でようやくDVDが出てきた頃)が恐ろしいほど充実。90年代末当時はCDを好きに買う予算もなかった金欠学生だった身にはこのレンタル環境は大変有り難く、定期券圏内ということもあり、実家とキャンパスの往復以外にも授業の合間にここに寄っては、時間潰しを兼ねて入り浸っていたものでした。
00年代に入り、社会人になってからも新宿は通勤ルートだったので引き続き立ち寄りポイントで、まだネット通販が一般的でなかった頃はマイナーなCDはここか新宿のタワレコで買って帰る…というのが定番でした。恐らく、「渋谷にもTSUTAYAがある」という認識はその頃からあった(こちらによるとSHIBUYA TSUTAYAの開業は1999年12月)と思うのですが、渋谷には縁がない状態が続いていました。
その後都内に引っ越し、新宿よりも渋谷のほうが住まいに近くなると、公私共に渋谷に立ち寄ることもしばしば。自然とSHIBUYA TSUTAYAの場所も知るようになりましたが、本格的に利用するようになるのは2013年以降。同年TM NETWORKがEPIC/SONY時代のオリジナルアルバムを一斉リマスターして再発した際に、ミニアルバムの「TWINKLE NIGHT」の初回生産分(全作収納BOXプレゼントのシリアルナンバー封入)だけが渋谷のタワレコで売り切れており、この時に寄って発見し購入したのがシブツタ初利用だった…と思います。
以降は仕事の関係で渋谷駅を経由する際に、既に縮小が始まっていた新宿店(2020年に閉店)よりもシブツタまで足を運んでCDをレンタルするという機会が増えました。一応最寄り駅にもTSUTAYAはあったのですが、メジャータイトル以外はほぼ入荷しないというありがちな小型店舗だった(2018年に閉店)のに対し、シブツタはメジャー・インディーズ問わずにマイナーなCDをガンガン入荷してくれるので、聴きたいけど買うほどでは…というタイトルはほぼここで借りているはずで、本ブログでレビューしてきた新譜CDの大半はシブツタ(か、今年の頭にレンタル業務を終了した三軒茶屋TSUTAYA)がレンタル元です。多分、この両店がなければブログの更新が確実に停滞していたと思うので、大変感謝しています。特に、CD5枚レンタルで1,200円のサービスはよく利用していました。
そんなSHIBUYA TSUTAYAでしたが、デジタル配信・サブスクリプション全盛という時代の流れには逆らえなかったのか、他のTSUTAYAが軒並み閉店・レンタル縮小していく中、ついに2024年春の全館リニューアルが発表され、対面レンタルサービスは2023年10月で終了、という報がもたらされたのは今年の8月。既に筆者もApple Musicでサブスクの便利さに触れましたが、サブスクでは詳細が分からないスタッフクレジットや、歌詞ブックレット内のライナーノーツ等を確認するためにシブツタで入荷されているCDは借りに行くという形で活用を続けていたので、いずれはと思っていましたがとうとうこの日が来たか…と。
ということで、先日長らくお世話になったシブツタへ最後の訪問をしてきました。
シブツタ最後のレンタルフロア来訪

ちなみに来訪した日はレンタル最終日の一日前の10月15日(日曜日)。最終日の16日にしなかったのは月曜日だからというのと混みそうだったから、という理由から。1階の新譜CDのディスプレイコーナーや2階のスタバはいつも通りの混雑でしたが、レンタルコーナーの3〜5階は有人のカウンターに行列ができていた程度で比較的空いていました。
新譜の棚は駆け込み需要で借りていかれたのか、もう陳列自体をしなくなっていたのか、既にスカスカ状態でした。

「レンタルは、渋谷からスマホへ。」先月訪れた際はエスカレーターから何気なく見ていたこのキャッチコピーがいつになく胸に突き刺さる感じで。
なお、配送レンタルサービスTSUTAYA DISCASには既に登録済(使うかどうかは…)。
最後に借りたCDは「新世紀GPXサイバーフォーミュラSAGA オリジナル・サウンドトラック Vol.1」。OVAシリーズ第3弾のフルサイズ主題歌はアルバムではこのCDにしか収録されていないという貴重作品(まあサブスクでは聴けますが…)。
廃盤になって若干プレミアム価格のCDを通常料金で気軽にレンタル出来るのも強みでしたねぇ…。
それにしても、最後にサイバーのCD借りるあたりが自分らしいと思います(笑)。
前述の通り、聴きたい音楽はサブスクで容易に聴けるし、サブスク未解禁でも聴きたいCDはTSUTAYA DISCASを活用すればある程度はフォローできるので、個人的に大きく音楽の聴き方が変わるということはないと思いますが、それでも巨大店舗のレンタル業務終了は、対面レンタル文化の終焉を感じさせる一大出来事かな、と思います。
あとは渋谷駅前にはかつてブックオフやレコファン等、時間を潰せる中古販売店舗が結構あったんですけど、残るはディスクユニオンぐらいしか無くなってしまった…というのが寂しいですね。
何はともあれ、長い間大変お世話になりました。ありがとうSHIBUYA TSUTAYA。
おまけ
後日、CD返却でシブツタに寄ったところ、3〜5階のフロアは閉鎖され、今まで3階にあった返却ボックスは地下2階(写真)と1階に移動した模様。ご返却の際はお間違えなく。私は結構迷いました(苦笑)。
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