2023年5月24日発売、森口博子のアニソンカバーアルバム。全10曲+ボーナストラック1曲収録。初回限定盤はイラストスリーブ仕様に加えて収録曲「悲しみよこんにちは」のMVとメイキング映像を収録したBlu-rayが付属。本レビューは通常盤となります。
2019年より始まった歴代ガンダムシリーズの関連楽曲のカバー企画「GUNDAM SONG COVERS」シリーズを昨年の第3弾で完結させ、次なる企画としてスタートした、80〜90年代に放映されたアニメ主題歌をカバーした「大人のためのアニソンカバーアルバム」が本作。2017年よりBS11でオンエアされている森口がMCを務める音楽番組「Anison Days」のライブパートでカバーした曲からのピックアップに加え、本作用に新たにカバーを制作した楽曲を収録。なおラストに収録されたボーナストラックの「サムライハート 〜2022〜」は昨年配信リリースされ、限定生産でフィジカルシングルとしても発売された楽曲。CDでは全11曲ですが、配信ではこの曲を除いた10曲で1アルバムとしてドロップされています。
制作体制は基本的に「GUNDAM SONG COVERS」の流れを汲んでおり、時乗浩一郎が引き続きサウンドプロデュースとレコーディングディレクターを兼務(時乗は編曲も4曲担当し、プログラミングにも参加)。「GUNDAM SONG〜」シリーズに名を連ねていたゲストプレイヤーも引き続き登板しており、押尾コータローのアコギ一本で歌う「ロマンティックあげるよ」、塩谷哲のピアノ一本で歌う「夢を信じて」辺りはもはや恒例、待ってましたの様式美といった感じ。一方でピアノを軸にしたアコースティックバンドに仕立て直された「そのままの君でいて」(武部聡志プロデュース)、小編成でゆったりとしたボサノヴァ調にアレンジされた「City Hunter 〜愛を消えないで〜」といったバンドアンサブルが心地良い楽曲、ビッグバンドの体裁の中で赤坂泰彦がDJとして曲の合間合間を盛り上げる「ハッピー×2・ダンス」ではオリジナルアレンジを重視しながら新たな追加要素を加えるなど、単に原曲をなぞっただけでは終わらず、これまでの人脈を活かしてミュージシャンを招き、生演奏主体のリアレンジカバーが潤沢な辺りはまさに「GUNDAM SONG〜」シリーズから枝分かれした従兄弟的なプロジェクトと呼べるかも。
全楽曲中で一番古い作品は「重戦機エルガイム」の後期オープニングテーマ「風のノー・リプライ」で1984年(ちなみに森口のデビューは翌年)。一番新しい作品は「ガラサキ」のエンディングテーマ「LOVE SONG」が1998年作品ですが、この曲を除けば実質は80年代中盤〜90年代中盤までの約10年間からのピックアップ。筆者の世代的にはちょうど小学生〜中学生の頃にオンエアされていた作品ばかりで、リアルタイムで観ていたドラゴンボールやシティーハンター、パトレイバーなど、馴染みのある作品に使われていた懐かしい楽曲達が現代的なアレンジでカバーされたのは嬉しく、本作のターゲットも我々のような世代に向けてのものではないでしょうか。そんなターゲットドンピシャ世代にはバッチリ楽しめる作品だと思いました。
2019年より始まった歴代ガンダムシリーズの関連楽曲のカバー企画「GUNDAM SONG COVERS」シリーズを昨年の第3弾で完結させ、次なる企画としてスタートした、80〜90年代に放映されたアニメ主題歌をカバーした「大人のためのアニソンカバーアルバム」が本作。2017年よりBS11でオンエアされている森口がMCを務める音楽番組「Anison Days」のライブパートでカバーした曲からのピックアップに加え、本作用に新たにカバーを制作した楽曲を収録。なおラストに収録されたボーナストラックの「サムライハート 〜2022〜」は昨年配信リリースされ、限定生産でフィジカルシングルとしても発売された楽曲。CDでは全11曲ですが、配信ではこの曲を除いた10曲で1アルバムとしてドロップされています。
制作体制は基本的に「GUNDAM SONG COVERS」の流れを汲んでおり、時乗浩一郎が引き続きサウンドプロデュースとレコーディングディレクターを兼務(時乗は編曲も4曲担当し、プログラミングにも参加)。「GUNDAM SONG〜」シリーズに名を連ねていたゲストプレイヤーも引き続き登板しており、押尾コータローのアコギ一本で歌う「ロマンティックあげるよ」、塩谷哲のピアノ一本で歌う「夢を信じて」辺りはもはや恒例、待ってましたの様式美といった感じ。一方でピアノを軸にしたアコースティックバンドに仕立て直された「そのままの君でいて」(武部聡志プロデュース)、小編成でゆったりとしたボサノヴァ調にアレンジされた「City Hunter 〜愛を消えないで〜」といったバンドアンサブルが心地良い楽曲、ビッグバンドの体裁の中で赤坂泰彦がDJとして曲の合間合間を盛り上げる「ハッピー×2・ダンス」ではオリジナルアレンジを重視しながら新たな追加要素を加えるなど、単に原曲をなぞっただけでは終わらず、これまでの人脈を活かしてミュージシャンを招き、生演奏主体のリアレンジカバーが潤沢な辺りはまさに「GUNDAM SONG〜」シリーズから枝分かれした従兄弟的なプロジェクトと呼べるかも。
全楽曲中で一番古い作品は「重戦機エルガイム」の後期オープニングテーマ「風のノー・リプライ」で1984年(ちなみに森口のデビューは翌年)。一番新しい作品は「ガラサキ」のエンディングテーマ「LOVE SONG」が1998年作品ですが、この曲を除けば実質は80年代中盤〜90年代中盤までの約10年間からのピックアップ。筆者の世代的にはちょうど小学生〜中学生の頃にオンエアされていた作品ばかりで、リアルタイムで観ていたドラゴンボールやシティーハンター、パトレイバーなど、馴染みのある作品に使われていた懐かしい楽曲達が現代的なアレンジでカバーされたのは嬉しく、本作のターゲットも我々のような世代に向けてのものではないでしょうか。そんなターゲットドンピシャ世代にはバッチリ楽しめる作品だと思いました。
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