2022年11月4日発売、1990年に開催されたビリー・ジョエルのスタジアムライブの映像作品をCD2枚+Blu-ray仕様にてリニューアルした完全生産限定盤。CDは日本盤のみBlu-spec CD2を採用。
当時の最新オリジナルアルバム「STORM FRONT」を引っ提げて全世界を回るライブツアーを敢行していたビリー・ジョエル。その一環として、1990年6月22、23日に彼の出身地であるニューヨークを本拠地とするMLBチーム・ニューヨークヤンキースのホーム、ヤンキー・スタジアムでのスタジアムライブを開催。このライブ自体は既に「STORM〜」収録曲を中心にした映像作品として同年末にVHSやLDで、時代が下ってからはDVDでもリリースされていたのですが、2021年のソロデビュー50周年を記念してこの度劇場用作品として再編集され、2022年10月には海外のみならず日本でも2日間限定+アンコール上映という形でスクリーンで公開されていました。本作のBlu-rayにはその劇場版を収録。そしてCDは同公演を録音したライブアルバムとなっています。
2枚組のCDにはライブ2days公演で演奏された全22曲をオリジナル・マルチトラックから新たにミックス、Ted Jensenによってリマスターされた音源で収録。約半分にあたる10曲分が初商品化の音源となりますが、Blu-rayに収録されているカバー2曲(「Take Me Out To The Ballgame」「Shout」)は未収録。同封の解説書にも「ビリーのオリジナル曲」を収録との表記があります。
セットリストは「STORM FRONT」からの楽曲を核に、代表曲「Piano Man」「New York State Of Mind」「My Life」「Big Shot」「It's Still Rock and Roll to Me」「Allentown」等々、新旧のヒット曲を散りばめたレコ発+現役感溢れる内容。ほぼ1977年のブレイク以降に発表された作品がメインであり、意外な楽曲の披露は特になかったと思われるのですが、大多数のオーディエンスが集うスタジアム級のライブセットとしては順当な選曲といったところでしょうか。この後はオリジナルアルバムは1作しか発表されていないのでこの時点で既にオールタイム的なライブステージであり、バンド演奏も基本的にはオリジナルに忠実で、時折フレーズを変えてくる程度とスタジオ音源と比べても極端な違いはなく、いくつか出ている彼のライブアルバムの中でも一番取っつき易い内容かもしれません。
Blu-rayの劇場版「ライヴ・アット・ヤンキー・スタジアム」の収録時間は約90分。旧版との違いは画質、音質の向上に加え、新たに「Uptown Girl」が追加され全14曲となり、一部の曲の収録順の変更、ライブの合間に当時のビリー自身のドキュメンタリー(「Yankee Stadium Story」)が挿入される、といったところで、収録時間自体は実は旧版(約85分)とそれほど変わっていなかったりします。そんな中で一番大きく変わった!と思ったのは、ライブのカメラアングル。旧版は意図的なものなのかやけに画面を揺らして撮影されており、観ていてちょっと酔ってしまいそうなアングルが多用されていたのですが、本作では該当の映像は大幅に差し替えられており、一般的なアングルで鑑賞できるように変更されていたのは有難いポイント。また、当時41歳で脂がのっている時期のビリーの熱いパフォーマンスも見所。筆者にとってのリアルタイムビリーはこの後、大御所化してからなので、このベテラン一歩手前のステージをリアルタイムで体験したかったなぁ…と当時のファンの人達を羨ましく思ってしまいます(今は今で格好良いですけど)。
ということで、作品自体は完全な旧版のアップグレード作品で文句なし。購入するならこちらをお薦めするわけですが、ひとつ作品以外での難点を申し上げるならば、CD2枚をビニール袋に入れて収める6面ソフトパック内のスペースの設計がキツキツすぎて、一度出してしまうと戻すのにかなり苦労してしまう点。出し入れの際に盤面にキズが付きそうで怖いです。内容は最高なだけにこの点だけが実に残念。購入された方は取り扱いにはご注意を。
当時の最新オリジナルアルバム「STORM FRONT」を引っ提げて全世界を回るライブツアーを敢行していたビリー・ジョエル。その一環として、1990年6月22、23日に彼の出身地であるニューヨークを本拠地とするMLBチーム・ニューヨークヤンキースのホーム、ヤンキー・スタジアムでのスタジアムライブを開催。このライブ自体は既に「STORM〜」収録曲を中心にした映像作品として同年末にVHSやLDで、時代が下ってからはDVDでもリリースされていたのですが、2021年のソロデビュー50周年を記念してこの度劇場用作品として再編集され、2022年10月には海外のみならず日本でも2日間限定+アンコール上映という形でスクリーンで公開されていました。本作のBlu-rayにはその劇場版を収録。そしてCDは同公演を録音したライブアルバムとなっています。
2枚組のCDにはライブ2days公演で演奏された全22曲をオリジナル・マルチトラックから新たにミックス、Ted Jensenによってリマスターされた音源で収録。約半分にあたる10曲分が初商品化の音源となりますが、Blu-rayに収録されているカバー2曲(「Take Me Out To The Ballgame」「Shout」)は未収録。同封の解説書にも「ビリーのオリジナル曲」を収録との表記があります。
セットリストは「STORM FRONT」からの楽曲を核に、代表曲「Piano Man」「New York State Of Mind」「My Life」「Big Shot」「It's Still Rock and Roll to Me」「Allentown」等々、新旧のヒット曲を散りばめたレコ発+現役感溢れる内容。ほぼ1977年のブレイク以降に発表された作品がメインであり、意外な楽曲の披露は特になかったと思われるのですが、大多数のオーディエンスが集うスタジアム級のライブセットとしては順当な選曲といったところでしょうか。この後はオリジナルアルバムは1作しか発表されていないのでこの時点で既にオールタイム的なライブステージであり、バンド演奏も基本的にはオリジナルに忠実で、時折フレーズを変えてくる程度とスタジオ音源と比べても極端な違いはなく、いくつか出ている彼のライブアルバムの中でも一番取っつき易い内容かもしれません。
Blu-rayの劇場版「ライヴ・アット・ヤンキー・スタジアム」の収録時間は約90分。旧版との違いは画質、音質の向上に加え、新たに「Uptown Girl」が追加され全14曲となり、一部の曲の収録順の変更、ライブの合間に当時のビリー自身のドキュメンタリー(「Yankee Stadium Story」)が挿入される、といったところで、収録時間自体は実は旧版(約85分)とそれほど変わっていなかったりします。そんな中で一番大きく変わった!と思ったのは、ライブのカメラアングル。旧版は意図的なものなのかやけに画面を揺らして撮影されており、観ていてちょっと酔ってしまいそうなアングルが多用されていたのですが、本作では該当の映像は大幅に差し替えられており、一般的なアングルで鑑賞できるように変更されていたのは有難いポイント。また、当時41歳で脂がのっている時期のビリーの熱いパフォーマンスも見所。筆者にとってのリアルタイムビリーはこの後、大御所化してからなので、このベテラン一歩手前のステージをリアルタイムで体験したかったなぁ…と当時のファンの人達を羨ましく思ってしまいます(今は今で格好良いですけど)。
ということで、作品自体は完全な旧版のアップグレード作品で文句なし。購入するならこちらをお薦めするわけですが、ひとつ作品以外での難点を申し上げるならば、CD2枚をビニール袋に入れて収める6面ソフトパック内のスペースの設計がキツキツすぎて、一度出してしまうと戻すのにかなり苦労してしまう点。出し入れの際に盤面にキズが付きそうで怖いです。内容は最高なだけにこの点だけが実に残念。購入された方は取り扱いにはご注意を。
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