wands5th 2022年9月に3都市3公演で行われた、第5期WANDSの初の全国ツアー「WANDS Live Tour 2022 〜FIRST ACT 5th period〜」。最終日の9月7日、神奈川公演の模様が早くも翌月の10月6日にCSの音楽チャンネル「MUSIC ON! TV」にて数曲をカットし、90分の内容で初オンエア。今回は「ライブ中継感想記」として、そのオンエア内容を紹介いたします。




M-ON! LIVE「WANDS Live Tour 2022 〜FIRST ACT 5th period〜」
2022年9月7日 KT Zepp Yokohama(神奈川)



 2000年の「解体」から長い時を経て、2019年11月にオリジナルメンバーの柴崎浩(G)と、第2〜3期メンバーの木村真也(Key)に加え、新ボーカリスト・上原大史を迎えて「第5期WANDS」として突如復活を遂げたWANDS。順調にシングルリリースを重ね、オリジナルアルバムの発売直前の2020年10月に第5期初の全国ツアーを開催予定も、当時の新型コロナウイルスの蔓延で全公演中止、替わって同月末と11月頭に連日の無観客ライブを配信し商品化。翌年は木村が体調不良で活動から離れ、9月に開催予定だった全国ツアーも上原が新型コロナに感染してまたも全公演中止になるなど、上原本人いわく「足枷があった」出来事を乗り越え、2022年、9月に再度仕切り直しの全国ツアーが今度は無事に開催され、大阪・愛知・神奈川の3都市を完走。今回オンエアされたのは神奈川・KT Zepp Yokohamaでのファイナル公演。どの会場も発売後即SOLD OUTだった模様。


MUSIC ON! TV オンエア版 セットリスト

・時の扉 [WANDS 第5期 ver.]
・Secret Night 〜It's My Treat〜 [WANDS 第5期 ver.]

MC:最終日のご挨拶。「(8月末の)アニサマから繋がったような最終日」(柴崎談)

・愛を語るより口づけをかわそう [WANDS 第5期 ver.]
・錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう [WANDS 第5期 ver.]
・もっと強く抱きしめたなら [WANDS 第5期 ver.]

MC:上原は前日に横浜入りをして新横浜のラーメン博物館に感動していた模様

・DON'T TRY SO HARD
・星のない空の下で
※2サビまで
・天使になんてなれなかった ※1コーラスのみ
・Jumpin' Jack Boy [WANDS 第5期 ver.] ※1コーラス+間奏+ラスサビ
・真っ赤なLip
・Burning Free


MC:初の全国ツアー開催と2作の配信シングルについて

・愛を叫びたい
・YURA YURA
・MILLION MILES AWAY
[WANDS 第5期 ver.]
・カナリア鳴いた頃に

アンコール
・アイリメンバーU
・世界が終るまでは…
[WANDS 第5期 ver.]


箇条書きの感想
・サポートメンバーは車谷啓介(Dr)、麻井寛史(Ba)
・木村の代わりのサポートキーボードは不在。キーボード類は全部オケを流して代替
・前半は90年代WANDSの代表シングル中心、後半は第5期WANDSの楽曲中心
・第5期バージョン未音源化の中で一番驚いたのが「DON'T TRY SO HARD」
・「星のない〜」「天使〜」「Jumpin'〜」メドレーは無観客ライブの時もあったので既視感が
・上原は福岡出身らしいが、MCのノリが結構関西人っぽかった
・柴崎は実年齢よりもかなり見た目が若く見える
・カメラはメンバーのカットが当然多いが、車谷、麻井のカットもそこそこにあり
・オンエアではカットされたが、ここを見ると第5期のオリジナル曲は全部披露された模様


全体の印象
 スタジオ音源と比べるとやはり生演奏メインということで、当然ながらライブ感は圧倒的。是非一度彼らのライブに行きたいと思わせる内容でした。
 上原は歴代の楽曲では歌うことに一点集中している感じでしたが、自らが作詞を手掛ける第5期のオリジナル曲を歌う際にはハンドマイクで結構動き回ったり、フェイクを入れたりと終始自由なパフォーマンス。柴崎はギター時々コーラス参加(メインのコーラスはほとんど事前録音のオケっぽかった)、ソロでも激しく動いたりするわけではなく、直立で淡々と弾きこなす姿に職人ぽさを感じました。
 フルのセットリストを眺めると、歴代の曲:第5期の曲の割合が半々ということで、今まさにこの時点での彼らの集大成といった構成だと思います。カットされた曲があったのは残念でしたが、いずれ完全収録で映像商品化されるのではないかと。
 公演後わずか一ヶ月でのオンエアは本当にありがたい(この直後に開催されたTM NETWORKのライブも先日WOWOWでオンエアありましたね)。最速オンエアに心から感謝いたします。