
表題曲「The Last Journey 〜47の扉〜」は、本日7月3日よりスタートし、10月1日まで行われる2007年から5年周期で開催され、通算4回目にして今回が最後と公表されている47都道府県ツアーのテーマ曲。作詞:池森秀一、作曲:山根公路、編曲:侑音という、2018年以降鉄板のトリオでの制作。音数はあまり多くせず比較的シンプルな打ち込み+ギターのオケによるナンバーで、これが最後のツアーということもあってか、これまでと同様に「歌を届けにいくよ」というテーマに加え、ラブソングのようにもメッセージソングのようにも受け取れるこれまでの感謝の気持ちを綴った歌詞が切なげ。基本的に爽やかで陽気なノリだった歴代の47ツアーのテーマソングと比べると結構異色な印象。同ツアーのフィナーレを飾るに相応しい良曲だと思います。
カップリングには既に配信シングルとしてリリースされた「mirror ball」が初CD化。そしてボーナストラックとして通常盤は「Smile Blue」、初回生産限定盤は「君へのパレード♪」のリミックス(〜Remix for The Last Journey〜)をそれぞれ収録。前者は2007年の初の47ツアー時、後者は2017年の3度目のツアー時のテーマソングとなっており、今回リミックスに選出されたのもその縁でしょう。なおリミックスを担当したのは先日のYouTube特番によれば古井弘人の手によるものだそうです(CDのクレジットではArrangementの欄に名前表記有)。どちらの曲もボーカルテイクは恐らく当時のままで、オケをエレクトロ寄りにリアレンジしたもので、歌モノであることを崩さず、王道のオリジナルアレンジとはひと味もふた味も異なるアナザーバージョンといった趣。かつて単発で終わったこの路線を既存の曲でやってみた、という感じでしょうか。DEENの王道とは外れるのでシングルのボーナストラックというこの位置が一番座りが良いと思いました。
初回生産限定盤のBlu-rayには初商品化となる「mirror ball」のMV、そして約20分の撮り下ろし映像「DEEN for The Last Journey」が収録。大まかな内容としては池森・山根の二人が都内某所のロケにて安全祈願をしたり、蕎麦屋に入って47ツアー前の意気込みを語るというもので、予想通りのコアファン向けの内容。完全な観光映像と化していた前作の特典映像内容よりは音楽的かな、と(笑)。
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