landinasia 今年でデビュー30周年を迎えるMr.Childrenが、今から遡ること約四半世紀前にリリースしていた(おそらく唯一の)海外公式販売ベストアルバム「LAND IN ASIA」をこの度中古ショップにて発見し入手いたしました。今回の「CD Review Extra」は、入手記念として本作のレビューを。




Mr.Children「LAND IN ASIA」入手記念レビュー


【リリースデータ/経緯等】
 発売はCinepoly Recordsという香港のレコード会社(多分)から。CDケースの裏面にMusician(海外提携先?)とoorong-sha(ミスチルの所属事務所)の連名表記で「1996」の年号が入っていますが発売日は非掲載。こちらの情報によると1996年1月2日発売となっており、この情報が正しければシングル「名もなき詩」をリリースする約一ヶ月前の発売時期ということに。
 本作は公認の海外(アジア)向けベストアルバムということで香港や台湾でリリースされたそうですが、当時の日本(少なくとも筆者の環境)ではそのようなリリース情報は聞いたことがなく、結構後からこの作品の存在を知りました。また、公式商品ながらMr.Childrenの公式サイトにも掲載されておらず(まあ海外展開商品ってそういう扱いなのかもしれませんが)結構早い段階で廃盤になり市場から姿を消したという経緯もあるそうなので、本作の存在を認識していないミスチルファンも結構いるかも。
 なお、初回盤と通常盤が存在し、今回筆者が入手したのは茶色い封筒がデザインされている通常盤。初回盤はメンバーの写真が歌詞ブックレットの表紙を飾っていたり、CD以外にも特典(?)が封入されているそうですが、通常盤にはそういったオマケは一切なしです。なお商品番号はMUS007-2


【CD収録内容】
「抱きしめたい」「CROSS ROAD」「innocent world」「Atomic Heart」(5曲)+「Tomorrow nerver knows」「everybody goes 〜秩序のない現代にドロップキック〜」「【es】〜Theme of es〜」「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」の全12曲。「抱きしめたい」以外は1993年末から1995年までの全シングルA面曲に当時最新アルバムからの楽曲をピックアップした、ブレイク〜セールス絶頂期に至る約2年間の範囲からのセレクション。
「Tomorrow never knows」シングルバージョンでの収録。後年「BOLERO」にはリズム隊を新録したリミックスバージョンでアルバム収録され、以降のベストや配信にもそちらがスタンダード扱いになっているので、シングルバージョンが収録されているアルバムは本作のみ。


LANDIN2 (2)
 ↑ Mr.Childrenのロゴが【es】の頃っぽいディスク盤面


【装丁】
・CDケースの他にジャケットデザインと同じ紙製のスリーブケースが付属
・CDトレイは透明で、CDを取り外すと当時(1995年初頭辺り?)のライブシーンの写真が十数点まとめて掲載されているのが見えるようになっている(↑の画像参照)
・歌詞ブックレットは全20頁。メンバー写真も有り。紙は結構厚口でケースに入れるとキツキツで、繰り返し出し入れしていると紙が傷みそうな仕様
・各頁には収録曲全曲の歌詞が日本語で掲載。タイトルは日本語タイトルのものも全て英語小文字表記に変更(例:「抱きしめたい」「dakishimetai」)。サブタイトルに日本語表記のあったものは全てカット(例:「Round About 〜孤独の肖像〜」「round about」)。日本語の誤植は特になし
・ブックレットの最後には作詞作曲クレジット、メンバー表記、プロデューサー名、各曲のゲストプレイヤー、アートディレクターまでを詳細にアルファベット表記で掲載。リマスタークレジットはなし
・封入紙としてペラ紙を折った中国語の対訳紙が別添。こちらのタイトルは大文字の英語タイトルと中国語タイトルが併記して記載(例:「TOMORROW NEVER KNOWS 不清的未来」)なお、5曲目「抱きしめたい」と6曲目「雨のち晴れ」の掲載順番が逆になっている(内容は正しい)


LANDIN1
 ↑ 歌詞ブックレットより。若き日の皆さん


【総括・雑感など】
 1996年初頭の時点では最新の4枚のシングルがアルバム未収録(これらのシングルは翌年3月の「BOLERO」でようやく収録された)という状況もあり、発売当時としては海外向け商品とはいえ日本国内でも結構ニーズのありそうなラインナップだったのでは。また、「CROSS ROAD」以前のポップな楽曲は最小限にとどめ、「Atomic Heart」を軸にロック色を強めていく過程で生まれた楽曲でまとめているので、ベストながら詞・曲の作風に統一感があります。
 現在においては本作収録曲を9曲収録した最初期ベスト「Mr.Children 1992-1995」があり、1枚でこの時期までのミスチルを、という役割はそちらが担っているので、本作の価値としては生産数が少なかったこともありコレクターアイテムの域を出ないかと。
 なお、筆者は当時リアルタイムで聴き、思い入れの強かった「Tomorrow never knows」シングルバージョンがアルバムに入っている、という1点のみで購入を決めました(笑)。相当前の商品ということで若干の使用感はありましたが結構安い値段で入手できましたし、満足しています(笑)。