hatabestofgreenmind2021 2021年10月13日発売、秦基博の弾き語りライブアルバム。CD2枚組全19曲収録。さらにファンクラブ限定盤には3曲を追加+MC収録の特典CD+オリジナルギターピックを封入した三方背スリーブケース仕様。本レビューは通常盤となります。

 活動初期からバンドライブとは別に継続して開催されている秦基博の単身弾き語りライブ「GREEN MIND」。ライブ音源としては2010年に前年の模様を収録した「BEST OF GREEN MIND '09」が、またその他にもオリジナルアルバムの特典DVDや、シングルの特典CDとして様々な形態で商品化されているシリーズなのですが、単独ライブ作品としては「〜'09」以来となる通算2作目。今回は2021年の春から夏にかけて開催された「GREEN MIND 2021」全27公演の中からのベストテイクを実際のセットリスト順に並べて収録(どの曲がどこの公演かの記載はなし)。なお、本作発売の約一ヶ月後の11月10日には7月25日のLINE CUBE SHIBUYA公演を映像化したBlu-rayも発売されています。

 ライブ内容は直前発売の弾き語りベスト第2弾「evergreen2」を引っ提げての公演ということで、同作からの楽曲の披露をメインに、「鱗」「ひまわりの約束」「アイ」といった代表曲を織り交ぜた構成。筆者は今回のツアーのライブプログラムを既に観ていたので全体の感想はそちらを参照していただくとしてライブCDとしての感想を。冒頭から中盤にかけてはミディアム〜バラードの曲を演奏しており、映像が無く、随所に挟まるMCもカットされた音源のみで聴いていくとライブ前半部分(Disc1にあたる部分)はかなりまったり気味で、あまり繰り返して聴く気にならない、というのが正直なところ。一方、ライブ後半部分のDisc2はバラードから始まるものの、リズムマシンを使用した「Raspberry Lover」「グッバイ・アイザック」「スミレ」辺りから盛り上がって、最後は前述の代表曲連発という緩急を付けて本編を締め+アンコールという流れが好印象。
 結果的にアルバム曲や提供曲中心のDisc1はコア向け、代表曲中心のDisc2は一般向けざっくりと分割された作品になったな、と思いました。個人的にはライブプログラムではカットされていたアンコールの「風景」が「evergreen2」の新アレンジ(?)で演奏されており、このアレンジをライブバージョンで聴けたのはとても嬉しいポイントではありました(笑)。

 一ヶ月後に一会場での同一セットリストの映像作品の発売が控えているのに、このタイミングでライブCDを出す意味って何?と疑問に思っていたのですが、Blu-rayまでは手を出さないけど秦基博の弾き語りライブを通しで聴いてみたい、という層に向けてのリリース(サブスクでも配信されていると思うし)という目的ならば納得。ただ、ライブ中に差し込まれるMCを少しでも残しておいたほうが、秦基博のライブの流れ、というのは伝わるのではないかな、とも感じる作品でした。