kanbaba 2021年9月1日より各配信サイトにて販売開始された、馬場俊英とKANのコラボレーション・デジタルシングル。同時発売でボーナストラック入りのフィジカルシングルも馬場俊英の公式オンラインショップで販売中。サビの試聴とレコーディングメイキング動画はこちら

 2021年2月からスタートした馬場俊英の10ヶ月連続新曲リリース企画「マンスリーミュージックショー」の第7弾として、初のコラボ作品としてKANを招いてリリースされたのが本作。KANのアルバムに馬場がボーカル参加したり、共催のライブイベントを行ったりと交流が続いている両者ですが、馬場の作品にKANが単独名義で参加するのは多分初かも?なおクレジットによると、作詞・作曲は両名、編曲はKANが単独。レコーディングにはサックスで山本拓夫が、ギターにはKANのバンドライブメンバーの佐藤大剛が参加と、アレンジに関してはKAN寄りの人脈を起用しているようです。

 楽曲はタイトル通り(?)、男性目線で意中の相手のスマホになって君と一緒にいたい(超意訳)という願望を、ポップなメロディーとアレンジで聴かせる軽快なナンバー。まあ楽曲制作にKANが絡んでいるので予測はしていましたが、特に2コーラス目の変態チックな願望を綴った歌詞には、まあそうなるわな、という感想(苦笑)。ツインボーカルという強みを活かして、馬場もKANもソロパート有り、ハモリも有り、合いの手的なカウンターコーラス有りと、ボーカリスト的な聴かせどころも満載。馬場の朴訥な飾り気のないボーカルと対比したのか、KANはやけにフニャっとした声で歌っているのが良いコントラストになっています。

 歌詞のテーマはともかく(笑)楽曲はキャッチーで聴きやすく、4分15秒という演奏時間が体感的にもっと短く感じる佳曲。欲を言えば2コーラス後の間奏でサックスソロが始まったところで、あとひと山ぐらいサビがあっても、というところでフェイドアウトしてしまうので「えっ?もう終わり?」と思ってしまうのが残念なところ。完奏バージョンがあれば何かの機会に聴いてみたいものです。