
徳永英明 デビュー15周年記念CD-BOX「一期一会」レビュー
【リリース背景】
2001年の徳永は1月末にシングル「call」、2月末にベストアルバム「INTRO.III」をリリース、それらを引っ提げての全国ツアー中の5月、もやもや病を発症。療養のために以降のツアーをキャンセル、無期限の活動停止を経て翌2002年の11月に復帰を発表、という背景の中でリリースされた作品。状況が状況ということもあり、大々的にリリースが告知されたという印象はなく、気がついたら発売されていたという記憶があります。
なお、リリースは1996年まで所属したアポロン(→バンダイミュージック)でも、1998年から「INTRO.III」まで在籍のキングレコードからでもなく、これまで接点のなかったユニバーサルミュージックから(制作はキティMME)。復帰後の徳永の作品は一貫してユニバーサルからリリースされており、アポロン在籍期の音源権利もユニバーサルに移動してるようですが、1998〜2001年の音源は本BOXや以降のベストでもライセンス表記がキングレコードとあり、キングが現在でも権利を保有しているようです。
【装丁】
・主に当時のマキシシングルで主流だったスリムサイズのケースにCD5枚を1枚ずつ収納、各インナーはモノクロ印刷の風景写真と曲目だけという超シンプル仕様
・同上のスリムケースに初回特典としてアルバムジャケットサイズの2002年カレンダー(2ヶ月で1枚)封入 ←初回プレス以外の販売はあったのか?
・全収録曲の歌詞、スタッフクレジットを掲載したブックレット(風景写真多め、徳永本人の写真は2枚)
・以上が厚紙製の黒いBOXに収納
【CD収録内容】
デビューアルバム「Girl」から、最新シングル「call」までの全楽曲の中から70曲を選曲し、アルバム発売順・アルバムの曲順に収録(=シングル曲は時系列順ではなく、アルバムに入った時の収録曲順)。
シングル曲が全て入っているわけでなく、「I LOVE YOU」「追憶」「種」は未収録。
オリジナルアルバムを赤字、それ以外のシングル曲や各ベスト収録曲を青字で表記した、各アルバムの内訳は以下の通り。
I/1986〜1987年:
「Girl」「radio」「BIRDS」+「さよなら言葉」「ノースリーブのクリスマス」
II/1987〜1990年:
「セレブレイション」、「DEAR」+「今はさよならだけを言うけど」、「Realize」+「最後の言い訳」「夢を信じて」
III/1990〜1992年:
「JUSTICE」「Revolution」+「恋の行方」「夢の続き」
IV/1993〜1997年:
「Nostalgia」「太陽の少年」「bless」(途中まで)
V/1997〜2001年:
「bless」(途中から)+「Rainy Blue 〜1997 Track〜」、「honesto」「remind」+「call」
なお、特に表記はありませんが、基本的にシングル曲がアルバムに収録された場合はアルバムバージョン音源での収録。
III:「Wednesday Moon」→「Revolution」収録のリミックスバージョン。
III:「恋の行方」→「INTRO.II」収録の完奏バージョン。
IV:「FRIENDS」→「Nostalgia」収録の完奏バージョン。
IV:「ROUGH DIAMOND」→「bless」収録のリミックスバージョン。
ただし例外として、II:「最後の言い訳」は「Realize」収録のアルバムバージョンではなく、シングルバージョンが収録されています。
ちなみに今回のBOXでアルバム初収録となった楽曲はバージョン違いも含めて1曲も無し。
歌詞ブックレットにはマスタリングエンジニアの名前が表記されているのでリマスター音源での収録だと思われますが、劇的に音質向上!という聴感ではなく、BOX内の音圧を平均的に揃えた、という印象。
【総括・雑感など】
以上のように、レア音源などは特に無く、曲順含めて各アルバムからのストレートなセレクションということで、リマスターされているとはいえ、積極的に入手するポイントのあるアイテムとは言い難いのが正直なところ。
ただし、この時点では全て廃盤になっていたアポロン期の音源の大量使用や、「INTRO.」シリーズ(時代別ベスト)、バラードベスト、シングルコレクションと、シングル曲中心のベストばかりが出ていた中で、5枚組の強みを活かしてアルバム曲まで幅広く選曲されているのは他にないアピールポイント。活動再開後も似たり寄ったりの内容のベストが多い中で、本BOXは異彩を放っているセレクションだと思います。まあ翌年にアポロン期のアルバムが全部リマスターされて未発表曲も1曲付いたコンプリートBOXが出ちゃうわけですが
この時点までの徳永の各オリジナルアルバムのダイジェスト盤、と呼ぶのが一番相応しいかも。シングル曲だけでは物足りないけど全アルバム揃えるまでは…という徳永中級者(?)向けのアイテム、果たして現時点でニーズがあるのかは不明ですが、結構お安く買えたので個人的にはなかなか良い買い物ができたと思いました(笑)。
【リリース背景】
2001年の徳永は1月末にシングル「call」、2月末にベストアルバム「INTRO.III」をリリース、それらを引っ提げての全国ツアー中の5月、もやもや病を発症。療養のために以降のツアーをキャンセル、無期限の活動停止を経て翌2002年の11月に復帰を発表、という背景の中でリリースされた作品。状況が状況ということもあり、大々的にリリースが告知されたという印象はなく、気がついたら発売されていたという記憶があります。
なお、リリースは1996年まで所属したアポロン(→バンダイミュージック)でも、1998年から「INTRO.III」まで在籍のキングレコードからでもなく、これまで接点のなかったユニバーサルミュージックから(制作はキティMME)。復帰後の徳永の作品は一貫してユニバーサルからリリースされており、アポロン在籍期の音源権利もユニバーサルに移動してるようですが、1998〜2001年の音源は本BOXや以降のベストでもライセンス表記がキングレコードとあり、キングが現在でも権利を保有しているようです。
【装丁】

・同上のスリムケースに初回特典としてアルバムジャケットサイズの2002年カレンダー(2ヶ月で1枚)封入 ←初回プレス以外の販売はあったのか?
・全収録曲の歌詞、スタッフクレジットを掲載したブックレット(風景写真多め、徳永本人の写真は2枚)
・以上が厚紙製の黒いBOXに収納
【CD収録内容】
デビューアルバム「Girl」から、最新シングル「call」までの全楽曲の中から70曲を選曲し、アルバム発売順・アルバムの曲順に収録(=シングル曲は時系列順ではなく、アルバムに入った時の収録曲順)。
シングル曲が全て入っているわけでなく、「I LOVE YOU」「追憶」「種」は未収録。
オリジナルアルバムを赤字、それ以外のシングル曲や各ベスト収録曲を青字で表記した、各アルバムの内訳は以下の通り。
I/1986〜1987年:
「Girl」「radio」「BIRDS」+「さよなら言葉」「ノースリーブのクリスマス」
II/1987〜1990年:
「セレブレイション」、「DEAR」+「今はさよならだけを言うけど」、「Realize」+「最後の言い訳」「夢を信じて」
III/1990〜1992年:
「JUSTICE」「Revolution」+「恋の行方」「夢の続き」
IV/1993〜1997年:
「Nostalgia」「太陽の少年」「bless」(途中まで)
V/1997〜2001年:
「bless」(途中から)+「Rainy Blue 〜1997 Track〜」、「honesto」「remind」+「call」
なお、特に表記はありませんが、基本的にシングル曲がアルバムに収録された場合はアルバムバージョン音源での収録。
III:「Wednesday Moon」→「Revolution」収録のリミックスバージョン。
III:「恋の行方」→「INTRO.II」収録の完奏バージョン。
IV:「FRIENDS」→「Nostalgia」収録の完奏バージョン。
IV:「ROUGH DIAMOND」→「bless」収録のリミックスバージョン。
ただし例外として、II:「最後の言い訳」は「Realize」収録のアルバムバージョンではなく、シングルバージョンが収録されています。
ちなみに今回のBOXでアルバム初収録となった楽曲はバージョン違いも含めて1曲も無し。
歌詞ブックレットにはマスタリングエンジニアの名前が表記されているのでリマスター音源での収録だと思われますが、劇的に音質向上!という聴感ではなく、BOX内の音圧を平均的に揃えた、という印象。
【総括・雑感など】
以上のように、レア音源などは特に無く、曲順含めて各アルバムからのストレートなセレクションということで、リマスターされているとはいえ、積極的に入手するポイントのあるアイテムとは言い難いのが正直なところ。
ただし、この時点では全て廃盤になっていたアポロン期の音源の大量使用や、「INTRO.」シリーズ(時代別ベスト)、バラードベスト、シングルコレクションと、シングル曲中心のベストばかりが出ていた中で、5枚組の強みを活かしてアルバム曲まで幅広く選曲されているのは他にないアピールポイント。活動再開後も似たり寄ったりの内容のベストが多い中で、本BOXは異彩を放っているセレクションだと思います。
この時点までの徳永の各オリジナルアルバムのダイジェスト盤、と呼ぶのが一番相応しいかも。シングル曲だけでは物足りないけど全アルバム揃えるまでは…という徳永中級者(?)向けのアイテム、果たして現時点でニーズがあるのかは不明ですが、結構お安く買えたので個人的にはなかなか良い買い物ができたと思いました(笑)。
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