2019年11月27日発売、広瀬香美の通算8作目となるベストアルバム。DISC-1・2がベストアルバム、DISC-3が自身初のライブアルバムという構成のCD3枚組。LPサイズジャケットの中にCD3枚+ライブ写真掲載の歌詞ブックレットが封入されている仕様のみの限定生産商品で、通常盤の類のリリースは今回は無しという販売形態。
同年初頭の前作ベストから1年も経たないうちに次のベストが早くも発売となりましたが、シングルコレクション的な2枚組+発売直後開催のツアーのセットリストをオリジナル音源メドレーで繋いだミックスCD1枚という3枚組だった前作から趣向を変え、今回はDISC-1・2に2020年明けのツアーで演奏される曲をオリジナル音源・フルサイズでセットリスト順に収録。事前に公式がツアー披露曲のネタバラシを商品化してまで大々的に行うというのも(しかも二作連続で)なかなか真似できない試みだと思います(発売発表時の本人のコメント付き記事はこちら)。なお、この中に新曲「冬はフェスティバル」も収録。この他は既存音源での収録となっています。
セットリスト・選曲については序盤と終盤には「ロマンスの神様」や「ゲレンデがとけるほど恋したい」「promise」等の定番ヒットシングルを配置する一方、その他に関しては現時点での最新オリジナルアルバム(といっても2012年)から4曲、2010年代にリリースされたコンセプトベストからの新曲(「Snow fall」)、セルフカバーアルバム内の新曲(「青い冬ハジマレ」)、前作ベストの新曲(「歌いたいわ」)を選曲するなど、最近の広瀬香美の楽曲を多く聴かせる構成で、結果的に2010年代以降の楽曲のベストセレクション(+ヒット曲)という趣で、なかなか新鮮味のある内容に感じられました。
DISC-3は同年10月6日にブルーノート東京で開催された「AUTUMN TOUR 2019 "Vocal Unlimited vol.8"」のライブ音源をアンコールも含めて全10曲収録。編成は広瀬のボーカル・ピアノ+鳥山雄司のギターを基本に、曲によってはループを用いた即興の多重コーラス、パーカッシブな音を同期で流す、といったシンプルなもの。シングル曲が5曲と半数を占められている中、ももいろクローバーZに提供した「泣いちゃいそう冬」、TUBEに提供した「おかげサマー」のセルフカバーバージョンの披露は貴重音源では。ライブアルバムということで映像がないので、「DEAR...again」の時に客席から笑い声が断続的に起こるのは何故?とか、アンコールの「Tomorrow」はマイク無しの弾き語りパフォーマンスを音だけで聴いても何か微妙…など、映像があればなぁ…と思う曲も数曲ありますが、演奏がシンプルな分、90年代の楽曲に関してのオリジナルとこの時点でのパワフルになった歌唱法の比較も含め、際立つボーカルパフォーマンス力を体感できる好ライブ作品といったところ。
近年の似たり寄ったりのベストの収録内容と比較すると一線を画すDISC-1・2、ヒット曲を中心にライブバージョンが楽しめるDISC-3と、ライトリスナーにも門戸を開いた作品…だと思うのですが、LPサイズジャケット「のみ」の形態ということもあってか、レンタルショップにもほぼ置かれない(筆者は都内の某レンタルチェーンで奇跡的に入荷されたので借りられました・笑)のが残念。ファンアイテムで終わらせておくには勿体ない内容だと思いました。
同年初頭の前作ベストから1年も経たないうちに次のベストが早くも発売となりましたが、シングルコレクション的な2枚組+発売直後開催のツアーのセットリストをオリジナル音源メドレーで繋いだミックスCD1枚という3枚組だった前作から趣向を変え、今回はDISC-1・2に2020年明けのツアーで演奏される曲をオリジナル音源・フルサイズでセットリスト順に収録。事前に公式がツアー披露曲のネタバラシを商品化してまで大々的に行うというのも(しかも二作連続で)なかなか真似できない試みだと思います(発売発表時の本人のコメント付き記事はこちら)。なお、この中に新曲「冬はフェスティバル」も収録。この他は既存音源での収録となっています。
セットリスト・選曲については序盤と終盤には「ロマンスの神様」や「ゲレンデがとけるほど恋したい」「promise」等の定番ヒットシングルを配置する一方、その他に関しては現時点での最新オリジナルアルバム(といっても2012年)から4曲、2010年代にリリースされたコンセプトベストからの新曲(「Snow fall」)、セルフカバーアルバム内の新曲(「青い冬ハジマレ」)、前作ベストの新曲(「歌いたいわ」)を選曲するなど、最近の広瀬香美の楽曲を多く聴かせる構成で、結果的に2010年代以降の楽曲のベストセレクション(+ヒット曲)という趣で、なかなか新鮮味のある内容に感じられました。
DISC-3は同年10月6日にブルーノート東京で開催された「AUTUMN TOUR 2019 "Vocal Unlimited vol.8"」のライブ音源をアンコールも含めて全10曲収録。編成は広瀬のボーカル・ピアノ+鳥山雄司のギターを基本に、曲によってはループを用いた即興の多重コーラス、パーカッシブな音を同期で流す、といったシンプルなもの。シングル曲が5曲と半数を占められている中、ももいろクローバーZに提供した「泣いちゃいそう冬」、TUBEに提供した「おかげサマー」のセルフカバーバージョンの披露は貴重音源では。ライブアルバムということで映像がないので、「DEAR...again」の時に客席から笑い声が断続的に起こるのは何故?とか、アンコールの「Tomorrow」はマイク無しの弾き語りパフォーマンスを音だけで聴いても何か微妙…など、映像があればなぁ…と思う曲も数曲ありますが、演奏がシンプルな分、90年代の楽曲に関してのオリジナルとこの時点でのパワフルになった歌唱法の比較も含め、際立つボーカルパフォーマンス力を体感できる好ライブ作品といったところ。
近年の似たり寄ったりのベストの収録内容と比較すると一線を画すDISC-1・2、ヒット曲を中心にライブバージョンが楽しめるDISC-3と、ライトリスナーにも門戸を開いた作品…だと思うのですが、LPサイズジャケット「のみ」の形態ということもあってか、レンタルショップにもほぼ置かれない(筆者は都内の某レンタルチェーンで奇跡的に入荷されたので借りられました・笑)のが残念。ファンアイテムで終わらせておくには勿体ない内容だと思いました。
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