2020年11月15日 20:34

CD Review:「EVANGELION FINALLY」

evangelionfinally 2020年10月7日発売、「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズ及び「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズのボーカル楽曲のセレクションアルバム。全15曲収録。CDのみの通常盤、2021年1月23日に公開が決定した「新劇場版」完結編映画のムビチケカードが同梱バージョンの二種形態での発売ですがCD内容は同一。なお、どちらも期間限定盤と謳われています(いつまでの期間限定なのかは不明)。

 元々本作は2020年5月13日の発売を予定していたところ、4月に「CD商品制作上の都合により発売延期」とアナウンスされ、約5ヶ月間の延期を経てようやくリリースの運びに。ボーカルセレクションアルバムとしては過去に「エヴァ」放送開始10周年の際のベストアルバムが存在していましたが、今回は1995〜1997年のTVシリーズ+総集編・完結編映画(以下「旧シリーズ」)のみならず、2007年以降の新劇場版(以下「新シリーズ」)まで選曲対象範囲を広げており、このパターンでのセレクションCD発売はおそらく初の試みかと思われます。

 選曲は前半部分は旧シリーズの主題歌「残酷な天使のテーゼ」(高橋洋子)を筆頭に、「魂のルフラン」(同)、「THANATOS -IF I CAN'T BE YOURS-」(LOREN & MASH)、「Komm,susser Tod/甘き死よ、来たれ」(ARIANNE)とお馴染みのナンバーに加え、サントラに収録されていた「無限抱擁」「幸せは罪の匂い」(高橋洋子)もピックアップ。一方で新シリーズのほうは宇多田ヒカルの主題歌関係は一切未収録(今回はキングレコード主導の企画のようなので版権の都合?)で、劇中挿入歌として林原めぐみが歌唱した「今日の日はさようなら」「翼をください」が中盤に収録されるという斜め上を行く展開に。さらにラスト4曲は2014年末にリリースされた、既発の英詞曲やサントラ楽曲のメロディーに林原が歌詞をつけジャズベースのサウンドに乗せて歌う「THE WORLD! EVANGELION JAZZ NIGHT =THE TOKYO III JAZZ CLUB=」関連の楽曲がボーナストラック扱いで収録という、後半になるにつれてどんどんコアファン向けの内容になっていくのが特徴でしょうか。

 本作用の新規録音は2曲。どちらも高橋洋子の歌唱作品で、旧シリーズのエンディングテーマのオケを使用した「FLY ME TO THE MOON 2000」、新規アレンジの「心よ原始に戻れ 2020」。特に後者はゆっくりとしたテンポに落とし、原曲の面影も残さない完全に別モノのアレンジ作品に仕上がっていて驚きでした。CD全体のバランスとしては旧シリーズメイン+新シリーズおまけみたいな体裁になってしまっていたのが結構残念。最新のリマスターで旧シリーズの代表曲が聴きたい、という方は是非どうぞ。

 なお、封入特典として今回多くの楽曲を収録している高橋洋子、林原めぐみのそれぞれ4頁ずつのインタビューが掲載。楽曲参加に至る経緯や制作時の裏話などが結構深いところまで語られていて面白かったです。CD本体よりも資料的価値があったのはこの部分だったかも(笑)。

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