
TM NETWORK「Gift from Fanks T」全曲レビュー・中編
※編曲は特記のない場合は全曲:小室哲哉。
DISC 2
1.Get Wild
作詞:小室みつ子/作曲:小室哲哉
1987年4月8日発売、10thシングル。投票順位3位。
TVアニメ「シティーハンター」のエンディングテーマに起用されロングセラーのヒットを記録。TM楽曲の中で最も有名な曲だと思われ、2004年の20周年ベスト「Welcome to the FANKS!」でもファン投票では2位を記録。今回も3位と安定した人気を誇るTM随一の代表曲。2019年2月公開のアニメ映画「シティーハンター 新宿プライベート・アイズ」、同年11月に日本公開のフランスの実写映画「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」(吹替版)でもエンディングテーマとして使用された。
この曲に関しては本ブログではバージョン違いも含めて語り尽くした記録がありこちらを参照(笑)。2017年4月にはリリース30年目を記念して、リミックス、リメイク、ライブバージョン、第三者のカバーも含めた「Get Wild」をほぼ網羅した「GET WILD SONG MAFIA」がCD4枚組でリリースされた。その後も宇都宮隆のソロ名義でのセルフカバーなども制作されており、これからまだまだ増えそうな予感。
2.HUMAN SYSTEM
作詞:小室みつ子/作曲:小室哲哉
1987年11月11日発売、5thアルバム「humansystem」収録曲。投票順位5位。
まだ「出会えない」少年と少女の日常を並行して描くシリアスな曲調のアルバム表題曲。イントロとアウトロでモーツァルトの「トルコ行進曲」のフレーズが引用される遊び心がある。発売直後のライブツアーでは従来の「ELECTRIC PROPHET」に代わりトリを務めていた。ファン人気も高く、「Welcome to the FANKS!」の際も10位にランクインしている。
1993年8月のリミックスアルバム「CLASSIX 1」では、リズムトラックをダンス調に大胆に変更した「cafe de paris mix」で収録。
3.TELEPHONE LINE
作詞:小室みつ子/作曲:木根尚登
5thアルバム「humansystem」収録曲。投票順位48位。
「T」盤ではここで初となる木根の単独作曲作品。いわゆる「キネバラ」(木根バラード)の人気曲。電話の向こうの女友達に想いを打ち明けられない切ない主人公のモノローグ。
「CLASSIX 1」では「lover's mix」としてリミックスされて収録されているのだが、微妙な違いがあるのか筆者の耳ではオリジナルと判別不能。また変わり種としては、1994年の「GROOVE GEAR」に木根がデタラメ英語の仮歌を歌うデモ音源「VER.0」が収録されている。
4.BEYOND THE TIME(EXPANDED VERSION)
作詞:小室みつ子/作曲:小室哲哉
1988年12月9日発売、6thアルバム「CAROL -A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991-」収録曲。投票順位41位。
同年3月発売の13thシングルを、ロンドンのエンジニア、Steve Nyeがリミックス。原曲で掛けられていたエフェクトの類や、SF的な響きを薄くし、演奏楽器の生の響きを重視したミックスになっている。シングルバージョンで特徴的だった音の派手さは陰を潜めたが、アルバム全体の音の質感には違和感なく溶け込んだアナザーバージョン。
「Welcome to the FANKS!」にはこちらのバージョンが5位となり収録された。これは投票システムの都合上(?)で、恐らくはバージョン云々ではなくこの曲自体に投票した結果ではないかと思う。
5.WINTER COMES AROUND(冬の一日)
作詞:小室みつ子/作曲:木根尚登
6thアルバム「CAROL -A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991-」収録曲。投票順位31位。
「CAROL」のアルバム制作はロンドンで行われたとのことで、歌詞から冬のロンドンの風景が浮かんでくるバラード曲。演奏はほぼ生のオーケストラ仕様で、ストリングスアレンジは「CAROL組曲」の一部も含めてイギリスの作編曲家Anne Dudleyが手掛けている。
余談であるが、TMN終了後の1995年に、木根プロデュースで日置明子がこの曲をカバーしている。
6.JUST ONE VICTORY (たったひとつの勝利)
作詞・作曲:小室哲哉
6thアルバム「CAROL -A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991-」収録曲。投票順位44位。
ミュージカル的要素がメインのアルバム「CAROL」の中で、この曲は組曲の中の最後を締める1曲という立ち位置なのだが、コンセプトとは関係なく「戦いの勝利を高らかに祝う歌」という単独テーマで当時から人気を集めていた模様。発売翌年にリミックスバージョンがシングルカットされるがそちらは「M」盤に収録されたので後述。オリジナルバージョンのベストアルバム収録は今回が初である。
7.STILL LOVE HER (失われた風景)
作詞:小室哲哉/作曲:小室哲哉・木根尚登
6thアルバム「CAROL -A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991-」収録曲。翌年3月に16thシングル「JUST ONE VICTORY(Remix Version)」のカップリングとしてシングルカットされた。
こちらも「WINTER〜」同様、ロンドンの冬の情景が描かれる別れの後日談的なミディアムバラード。アコースティックバンド的な演奏が心地良く、木根もアコギとハーモニカで存在感を出している。
アルバム発売直後にTVアニメ「シティーハンター2」のエンディングテーマとなったこともあり人気・知名度共にかなり高く、「Welcome to the FANKS!」では4位、今回の投票では1位を獲得。2019年のアニメ映画「シティーハンター 新宿プライベート・アイズ」では挿入歌+αとしてスクリーンを彩っていた。
8.FOOL ON THE PLANET(WHERE ARE YOU NOW)
作詞:小室みつ子/作曲:木根尚登
1989年4月15日発売、19thシングル「GET WILD'89」カップリング曲。投票順位53位。
原曲は4thアルバム「Self Control」に収録。「Jimmy Bralower and Peter Wood」名義によるリミックス。オリジナルのファンタジックな(小室の)多重コーラスやエフェクトをカットし、新たに構築したアコギ(12弦?)のフレーズとドラムが楽曲をリードするバラードに生まれ変わった。個人的にはTMに興味を持った初期の段階でこのバージョンを聴いていたこともあり、オリジナルよりもこちらに思い入れが深い。
発売一ヶ月後のリプロダクションアルバム「DRESS」には収録されず、長い間アルバム未収録状態が続いたが、2004年の「Welcome to the FANKS!」のボーナスディスクに収録されてからは、2009年の「THE SINGLES 2」初回盤ディスク、2013年の「DRESS」再発時に同境遇の「TIME(PASSES SO SLOWLY)」と共にボーナストラックで収録されるなど、21世紀になってからの収録機会は多い。
9.DIVE INTO YOUR BODY
作詞:小室みつ子/作曲:小室哲哉
1989年7月21日発売、20thシングル。投票順位19位。
1989年のコンセプトワード「The FANKS!!'89」からの流れを汲むユーロビート路線の楽曲。真夏の夜のディスコを想起させる盛り上がりナンバーで、同年8月のアリーナライブ「CAMP FANKS!!'89」ではライブのクライマックス部分を担っていた。
原曲を基にしたバージョン違いが複数あり、シングルの購入者特典として抽選でプレゼントされたアナログ盤の長尺リミックス「12”CLUB MIX」(後に「Welcome to the FANKS!」に収録)、そのカップリングの「DUB INSTRUMENTAL MIX」(後に「THE SINGLES 2」に収録)、1993年の「CLASSIX 1」には「extended 12' version mix」が発表されている。
10.THE POINT OF LOVERS' NIGHT
作詞・作曲:小室哲哉
1990年7月7日発売、21stシングル。投票順位13位。
活動休止、メンバー各自のソロ活動を経て約1年振りの新曲。発売翌月末のTMNリニューアル宣言のハードロック路線に先んじて、エレキギターが主役を務めるハードなバラード曲となった。マクセルのカセットテープ「UDシリーズ」のCMソング。以前にも書いたが、筆者はこの曲でTM NETWORKのファンになった経緯があるので全楽曲中で一番の思い入れがある曲はこの曲かもしれない。
TMN名義で発売された同年10月の7thアルバム「RHYTHM RED」にはフレーズを変更した生ドラムでのアルバムバージョンで再録されている。ライブではそちらのバージョンで演奏されてきた模様。
11.TIME TO COUNT DOWN
作詞:小室みつ子/作曲:小室哲哉
1990年9月28日発売、22ndシングル。投票順位25位。
TMNリニューアル宣言後初のシングル。これまでのイメージを払拭するハイスピードなハードロックナンバーで当然ながら当時は賛否が渦巻いていた。ライブ映えする楽曲であり、直後の「RHYTHM RED TMN TOUR」、1991年からの「TOUR TMN EXPO」、そして1994年の東京ドームでのTMN終了ライブでも演奏されるなど、発売直後から終了までのTMのライブ定番曲。前作に続いてマクセル「UDシリーズ」のCMソングに起用された。
2004年3月の10thアルバム「NETWORK TM -Easy Listening-」では「LABO MIX」という名義でのリミックスが収録されたが、トランス風味のイントロ(?)が延々と続いた後に歌が始まった途端フェイドアウトが始まるという想定外の仕様で、悪い意味で驚かされた(苦笑)。
12.WE LOVE THE EARTH
作詞・作曲:小室哲哉
1991年5月22日発売、25thシングル。投票順位11位。
「LOVE TRAIN」と両A面でのリリースであり、TM史上最大のシングルセールスとなった。カメリアダイヤモンドのCMソングとして春先に深夜の時間帯のテレビで流れまくっていた記憶がある。
「RHYTHM RED」路線から離れ、次の音楽性(ハウスミュージック的な方向)に舵を切った軽快でポップでキャッチーな楽曲であり個人的にもこの時期の中でも特に好きな曲。2004年の「Welcome to the FANKS!」では3位にランクインし収録された。
1991年9月の8thアルバム「EXPO」にはハウス色をかなり強めたリミックス「Ooh,Ah,Ah,Mix」(今回の投票順位82位)、1993年の「CLASSIX 1」ではシングルバージョンを基にハイハット系の音を強調した「single overdub mix」でそれぞれ収録されている。
(以下、後日更新予定の「DISC 3」に続きます)
※編曲は特記のない場合は全曲:小室哲哉。
DISC 2
1.Get Wild
作詞:小室みつ子/作曲:小室哲哉
1987年4月8日発売、10thシングル。投票順位3位。
TVアニメ「シティーハンター」のエンディングテーマに起用されロングセラーのヒットを記録。TM楽曲の中で最も有名な曲だと思われ、2004年の20周年ベスト「Welcome to the FANKS!」でもファン投票では2位を記録。今回も3位と安定した人気を誇るTM随一の代表曲。2019年2月公開のアニメ映画「シティーハンター 新宿プライベート・アイズ」、同年11月に日本公開のフランスの実写映画「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」(吹替版)でもエンディングテーマとして使用された。
この曲に関しては本ブログではバージョン違いも含めて語り尽くした記録がありこちらを参照(笑)。2017年4月にはリリース30年目を記念して、リミックス、リメイク、ライブバージョン、第三者のカバーも含めた「Get Wild」をほぼ網羅した「GET WILD SONG MAFIA」がCD4枚組でリリースされた。その後も宇都宮隆のソロ名義でのセルフカバーなども制作されており、これからまだまだ増えそうな予感。
2.HUMAN SYSTEM
作詞:小室みつ子/作曲:小室哲哉
1987年11月11日発売、5thアルバム「humansystem」収録曲。投票順位5位。
まだ「出会えない」少年と少女の日常を並行して描くシリアスな曲調のアルバム表題曲。イントロとアウトロでモーツァルトの「トルコ行進曲」のフレーズが引用される遊び心がある。発売直後のライブツアーでは従来の「ELECTRIC PROPHET」に代わりトリを務めていた。ファン人気も高く、「Welcome to the FANKS!」の際も10位にランクインしている。
1993年8月のリミックスアルバム「CLASSIX 1」では、リズムトラックをダンス調に大胆に変更した「cafe de paris mix」で収録。
3.TELEPHONE LINE
作詞:小室みつ子/作曲:木根尚登
5thアルバム「humansystem」収録曲。投票順位48位。
「T」盤ではここで初となる木根の単独作曲作品。いわゆる「キネバラ」(木根バラード)の人気曲。電話の向こうの女友達に想いを打ち明けられない切ない主人公のモノローグ。
「CLASSIX 1」では「lover's mix」としてリミックスされて収録されているのだが、微妙な違いがあるのか筆者の耳ではオリジナルと判別不能。また変わり種としては、1994年の「GROOVE GEAR」に木根がデタラメ英語の仮歌を歌うデモ音源「VER.0」が収録されている。
4.BEYOND THE TIME(EXPANDED VERSION)
作詞:小室みつ子/作曲:小室哲哉
1988年12月9日発売、6thアルバム「CAROL -A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991-」収録曲。投票順位41位。
同年3月発売の13thシングルを、ロンドンのエンジニア、Steve Nyeがリミックス。原曲で掛けられていたエフェクトの類や、SF的な響きを薄くし、演奏楽器の生の響きを重視したミックスになっている。シングルバージョンで特徴的だった音の派手さは陰を潜めたが、アルバム全体の音の質感には違和感なく溶け込んだアナザーバージョン。
「Welcome to the FANKS!」にはこちらのバージョンが5位となり収録された。これは投票システムの都合上(?)で、恐らくはバージョン云々ではなくこの曲自体に投票した結果ではないかと思う。
5.WINTER COMES AROUND(冬の一日)
作詞:小室みつ子/作曲:木根尚登
6thアルバム「CAROL -A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991-」収録曲。投票順位31位。
「CAROL」のアルバム制作はロンドンで行われたとのことで、歌詞から冬のロンドンの風景が浮かんでくるバラード曲。演奏はほぼ生のオーケストラ仕様で、ストリングスアレンジは「CAROL組曲」の一部も含めてイギリスの作編曲家Anne Dudleyが手掛けている。
余談であるが、TMN終了後の1995年に、木根プロデュースで日置明子がこの曲をカバーしている。
6.JUST ONE VICTORY (たったひとつの勝利)
作詞・作曲:小室哲哉
6thアルバム「CAROL -A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991-」収録曲。投票順位44位。
ミュージカル的要素がメインのアルバム「CAROL」の中で、この曲は組曲の中の最後を締める1曲という立ち位置なのだが、コンセプトとは関係なく「戦いの勝利を高らかに祝う歌」という単独テーマで当時から人気を集めていた模様。発売翌年にリミックスバージョンがシングルカットされるがそちらは「M」盤に収録されたので後述。オリジナルバージョンのベストアルバム収録は今回が初である。
7.STILL LOVE HER (失われた風景)
作詞:小室哲哉/作曲:小室哲哉・木根尚登
6thアルバム「CAROL -A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991-」収録曲。翌年3月に16thシングル「JUST ONE VICTORY(Remix Version)」のカップリングとしてシングルカットされた。
こちらも「WINTER〜」同様、ロンドンの冬の情景が描かれる別れの後日談的なミディアムバラード。アコースティックバンド的な演奏が心地良く、木根もアコギとハーモニカで存在感を出している。
アルバム発売直後にTVアニメ「シティーハンター2」のエンディングテーマとなったこともあり人気・知名度共にかなり高く、「Welcome to the FANKS!」では4位、今回の投票では1位を獲得。2019年のアニメ映画「シティーハンター 新宿プライベート・アイズ」では挿入歌+αとしてスクリーンを彩っていた。
8.FOOL ON THE PLANET(WHERE ARE YOU NOW)
作詞:小室みつ子/作曲:木根尚登
1989年4月15日発売、19thシングル「GET WILD'89」カップリング曲。投票順位53位。
原曲は4thアルバム「Self Control」に収録。「Jimmy Bralower and Peter Wood」名義によるリミックス。オリジナルのファンタジックな(小室の)多重コーラスやエフェクトをカットし、新たに構築したアコギ(12弦?)のフレーズとドラムが楽曲をリードするバラードに生まれ変わった。個人的にはTMに興味を持った初期の段階でこのバージョンを聴いていたこともあり、オリジナルよりもこちらに思い入れが深い。
発売一ヶ月後のリプロダクションアルバム「DRESS」には収録されず、長い間アルバム未収録状態が続いたが、2004年の「Welcome to the FANKS!」のボーナスディスクに収録されてからは、2009年の「THE SINGLES 2」初回盤ディスク、2013年の「DRESS」再発時に同境遇の「TIME(PASSES SO SLOWLY)」と共にボーナストラックで収録されるなど、21世紀になってからの収録機会は多い。
9.DIVE INTO YOUR BODY
作詞:小室みつ子/作曲:小室哲哉
1989年7月21日発売、20thシングル。投票順位19位。
1989年のコンセプトワード「The FANKS!!'89」からの流れを汲むユーロビート路線の楽曲。真夏の夜のディスコを想起させる盛り上がりナンバーで、同年8月のアリーナライブ「CAMP FANKS!!'89」ではライブのクライマックス部分を担っていた。
原曲を基にしたバージョン違いが複数あり、シングルの購入者特典として抽選でプレゼントされたアナログ盤の長尺リミックス「12”CLUB MIX」(後に「Welcome to the FANKS!」に収録)、そのカップリングの「DUB INSTRUMENTAL MIX」(後に「THE SINGLES 2」に収録)、1993年の「CLASSIX 1」には「extended 12' version mix」が発表されている。
10.THE POINT OF LOVERS' NIGHT
作詞・作曲:小室哲哉
1990年7月7日発売、21stシングル。投票順位13位。
活動休止、メンバー各自のソロ活動を経て約1年振りの新曲。発売翌月末のTMNリニューアル宣言のハードロック路線に先んじて、エレキギターが主役を務めるハードなバラード曲となった。マクセルのカセットテープ「UDシリーズ」のCMソング。以前にも書いたが、筆者はこの曲でTM NETWORKのファンになった経緯があるので全楽曲中で一番の思い入れがある曲はこの曲かもしれない。
TMN名義で発売された同年10月の7thアルバム「RHYTHM RED」にはフレーズを変更した生ドラムでのアルバムバージョンで再録されている。ライブではそちらのバージョンで演奏されてきた模様。
11.TIME TO COUNT DOWN
作詞:小室みつ子/作曲:小室哲哉
1990年9月28日発売、22ndシングル。投票順位25位。
TMNリニューアル宣言後初のシングル。これまでのイメージを払拭するハイスピードなハードロックナンバーで当然ながら当時は賛否が渦巻いていた。ライブ映えする楽曲であり、直後の「RHYTHM RED TMN TOUR」、1991年からの「TOUR TMN EXPO」、そして1994年の東京ドームでのTMN終了ライブでも演奏されるなど、発売直後から終了までのTMのライブ定番曲。前作に続いてマクセル「UDシリーズ」のCMソングに起用された。
2004年3月の10thアルバム「NETWORK TM -Easy Listening-」では「LABO MIX」という名義でのリミックスが収録されたが、トランス風味のイントロ(?)が延々と続いた後に歌が始まった途端フェイドアウトが始まるという想定外の仕様で、悪い意味で驚かされた(苦笑)。
12.WE LOVE THE EARTH
作詞・作曲:小室哲哉
1991年5月22日発売、25thシングル。投票順位11位。
「LOVE TRAIN」と両A面でのリリースであり、TM史上最大のシングルセールスとなった。カメリアダイヤモンドのCMソングとして春先に深夜の時間帯のテレビで流れまくっていた記憶がある。
「RHYTHM RED」路線から離れ、次の音楽性(ハウスミュージック的な方向)に舵を切った軽快でポップでキャッチーな楽曲であり個人的にもこの時期の中でも特に好きな曲。2004年の「Welcome to the FANKS!」では3位にランクインし収録された。
1991年9月の8thアルバム「EXPO」にはハウス色をかなり強めたリミックス「Ooh,Ah,Ah,Mix」(今回の投票順位82位)、1993年の「CLASSIX 1」ではシングルバージョンを基にハイハット系の音を強調した「single overdub mix」でそれぞれ収録されている。
(以下、後日更新予定の「DISC 3」に続きます)
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