KANPOPMUSIC 2020年2月26日発売、KANの通算35枚目となるニューシングル。表題曲・カップリング曲と各曲のカラオケバージョンの全4曲収録のCD+KAN本人が全編ダンスを踊るMVを収録したDVDの一種発売で、CD単独発売は無し。同時に各配信サイトでの販売もスタート。本エントリーは配信購入での2曲のレビューとなります。

 オリジナルアルバムや弾き語りライブアルバム、セルフカバーアルバムを挟んでちょうど5年振りのシングルとなるタイトル曲「ポップミュージック」は、既に昨年秋のライブツアーで未発表の新曲として演奏された3曲のうちの1曲。ツアーでは完全生演奏のバンドバージョンでしたが、CDバージョンではバンド風打ち込み+ストリングスという仕様で録音されており、マニア向けに冒頭サビ部分のパート割りの試聴ページが公開されています。ディスコ風の曲調、キャッチーなメロディーに「ポップってどんな意味?」と問いかける歌詞が何ともユニークで、まあ最近のKANらしい歌詞ではあると言いますか、何言ってんだコレ?という歌唱ブロックもあるものの(苦笑)、最終的には楽しく盛り上がれればOKみたいな、そんなナンバーといったところ。

 カップリングは「KANのChristmas Song(弦楽四重奏とともに)」。1992年末にリリースの楽曲を、近年定番の弦楽アレンジでセルフカバー。原曲は完全なアカペラ合唱曲だったのですが、今回はアカペラコーラス部分をストリングスが担当し、KANが単独でメロディーのみを歌唱。楽曲自体は短いながらも盤石というか予想通りの仕上がり。ただ、2月末の発売でクリスマスソングをチョイスしたというのが謎。昨年末リリースを目指していたけど間に合わずにずれ込んだ…という可能性もKANにとっては普通にありそうな気が(苦笑)。

 なお、フィジカルメディアに付属のDVDに収録されたMVのショートバージョンはこちら。90年代はライブで踊る用の楽曲を作ったりするなど精力的(?)に踊っていた彼の久々のダンス披露映像。まあさすがにあの頃と比べると…というのは失礼ながらありますが、せっかくだから次のライブでこの曲を演奏する時はステージでガッツリ踊る姿を見てみたいものです。