
FIELD OF VIEW 全ベストアルバムレビュー
SINGLES COLLECTION+4
1997年10月8日発売、初のベストアルバム。全14曲収録。
デビューシングル「君がいたから」から、この時点での最新シングル「この街で君と暮らしたい」までのシングル全7曲、元々この年の夏にシングルで発売予定だった(が発売中止になった)「大空へ」を筆頭にした新曲4曲、view時代のシングル「あの時の中で僕らは」「迷わないで」の再録バージョン、カップリング曲「Someday」で構成。歌詞ブックレットの中には各楽曲の制作における裏話(?)を記載したライナーノーツが封入されていた。
デビューから2年半でベストアルバムという異例のスパンの割には、view時代も含めてシングル9曲と充実、ミリオンセラーの「突然」、代表曲の「DAN DAN 心魅かれてく」などのヒット作品がこの1枚で入手できる上に、新曲4曲も佳曲揃いなので、初期ZAIN時代の総括としては解散後にリリースされた「BEST OF BEST 1000」よりも優れた内容だと思う。このアルバムでしか聴けない楽曲、テイクもあり、未だに存在価値のある作品。
FIELD OF VIEW BEST 〜fifteen colours〜
2000年10月11日発売、通算2作目のベストアルバム。全15曲収録。
1998年より日本コロムビア内ビーイングレーベル「Beat reC」に移籍。移籍後初のシングル「渇いた叫び」から、2000年2月のシングル「Beautiful day」までの全シングル、アルバム曲、アルバム初収録となるカップリング曲に加え、ZAIN期のヒットシングル「突然」「ドキッ」も併せて収録している。
この後も彼らのベストアルバムは何作かリリースされるが、メンバー自作のアルバム曲まで範囲を広げて選曲されるケースは極めて稀なので、そういった意味では彼らにしては珍しいベストアルバム。Beat reCにはこの後約半年在籍後、ZAINに戻ることになるので中途半端な時期のベストではあるが、この後にリリースされる楽曲は打ち込みや実験的なサウンドのものが多く、ロックバンドとしてのFOVのサウンドの集大成という意味ではこの時期に出しておいて正解だったのかも。
ベスト盤制作にあたっての新曲は特にないが、カップリング曲の「心の向こう側」はシングルとは異なるテイク。
Memorial BEST 〜Gift of Melodies〜
2002年10月9日発売、解散に伴いリリースされた、メンバー公認作品としては最後のベストアルバム。2枚組全22曲収録。
2001年にZAINに復帰すると同時にthe FIELD OF VIEWと改名。シングル2枚をリリースするも翌年シングル「Melody」のリリース告知と共に解散が発表された。本作は「君がいたから」から「Melody」までの全シングルタイトル曲20曲を時系列順に収録。DISC-1の最初とDISC-2の最後に書き下ろしの新曲「gift」がそれぞれオリジナルバージョン、別バージョンで収録されている。
「秋風のモノクローム」以降の活動末期の5枚のシングルはここでアルバム初収録。「大空へ」などのアルバム曲の収録はないものの、FOV〜tFOVの全シングルを抜けなく一気に網羅できる他、未発表写真満載のブックレット(途中で脱退した安部の姿が1枚もないのが残念)など、解散ベストに相応しいメモリアルな内容。2枚組だが各ディスク11曲ずつの収録と楽曲数も適度なので、彼らのサウンドの変遷を俯瞰したいライトリスナー層にもお薦めのアルバム。
なお、本作と同時発売でMV集、さらにはラストライブ開催にライブDVDも発売と、解散するバンドをあまり大々的に送り出さない傾向のあるビーイングにしては手厚い待遇で有終の美を飾った。
complete of FIELD OF VIEW at the BEING studio
2003年8月25日発売、ビーイング(元)所属アーティストのコンピ盤「at the BEING studio」シリーズの第14弾としてリリースされたベストアルバム。全17曲収録。
自作曲のシングルは一切未収録。坂井泉水、織田哲郎、小松未歩、AZUKI七、大野愛果など、ビーイング専属の作家による提供楽曲がズラリと並ぶ内容。まあ彼らのヒット曲はほぼ上記のメンバーの手によるものなので仕方のないことなのだが、封入されているライナーノーツでも触れられているように、本作があくまでビーイング主導の企画ベストということを痛感させられる内容ではある。例外として、自作曲では解散ライブのラストを飾ったシングルカップリング曲「Holiday」がアルバム初収録。またview時代の2シングルも収録されているが、「あの時の中で僕らは」はオリジナル盤とも「〜+4」のリメイクバージョンとも異なるテイクで収録されているのには意表を突かれた。
本シリーズの売りであるPremium Tracksは最後に3曲まとめて収録。活動末期に制作されたという「君を見ていた僕と 僕を見ていた君と」「Real prayer」が完全な未発表曲。両曲とも末期の傾向である打ち込み色を全面に出しているが、オケもしっかりと完成されていてなかなかの佳曲。ラストに収められた「君がいたから(Acoustic Version)」は原曲の派手な部分を一気に削いだシンプルな聴き心地のアレンジで、シングルカップリング曲として制作されたがお蔵入りになった作品とのこと。
2012年秋の「BEING LEGEND」ツアーでは浅岡を中心に元メンバーが会場によっては演奏に参加するという形で一時的に再結成。その際に他のシリーズの一部と共に本作も廉価版で再リリースされている。
BEST OF BEST 1000 FIELD OF VIEW
2007年12月12日発売、ビーイング創立30周年を記念して他の旧ビーイング系アーティストと共に同時発売された定価1,000円(+税)のベスト盤シリーズ。全10曲収録。
選曲はすべて初期ZAIN時代の楽曲から。同時期の選曲対象である「SINGLES COLLECTION+4」とは在籍時のシングル7曲+「大空へ」が丸被り。残り2曲は珍しくデビューアルバムからの選曲である「THINK OF MYSELF」、そして今回がアルバム初収録となった「迷わないで」のviewのシングル音源。思わぬところでのレア音源の収録となっているが見るべき点はそれぐらい。強いて言うならばFOVのヒット曲「だけ」を入手したいならば本作が最適か。
FIELD OF VIEW BEST HITS
2013年発売、高速道路のサービスエリアなどで販売されることを目的に企画されたビーイングの「BEST HITS」シリーズの一作。全16曲収録。
「at the〜」の内容に「ドキッ」を追加、「冬のバラード」「君がいたから(Acoustic Version)」を削除し、基本的には時系列順に並べ直した構成で目新しさは全く無い。「at the〜」のセールスポイントであるPremium Tracksを2曲ここでもう一度入れてしまったのは良かったのか…。なお価格は発売当時の「at the〜」とほぼ変わらない。
SINGLES COLLECTION+4

デビューシングル「君がいたから」から、この時点での最新シングル「この街で君と暮らしたい」までのシングル全7曲、元々この年の夏にシングルで発売予定だった(が発売中止になった)「大空へ」を筆頭にした新曲4曲、view時代のシングル「あの時の中で僕らは」「迷わないで」の再録バージョン、カップリング曲「Someday」で構成。歌詞ブックレットの中には各楽曲の制作における裏話(?)を記載したライナーノーツが封入されていた。
デビューから2年半でベストアルバムという異例のスパンの割には、view時代も含めてシングル9曲と充実、ミリオンセラーの「突然」、代表曲の「DAN DAN 心魅かれてく」などのヒット作品がこの1枚で入手できる上に、新曲4曲も佳曲揃いなので、初期ZAIN時代の総括としては解散後にリリースされた「BEST OF BEST 1000」よりも優れた内容だと思う。このアルバムでしか聴けない楽曲、テイクもあり、未だに存在価値のある作品。
FIELD OF VIEW BEST 〜fifteen colours〜

1998年より日本コロムビア内ビーイングレーベル「Beat reC」に移籍。移籍後初のシングル「渇いた叫び」から、2000年2月のシングル「Beautiful day」までの全シングル、アルバム曲、アルバム初収録となるカップリング曲に加え、ZAIN期のヒットシングル「突然」「ドキッ」も併せて収録している。
この後も彼らのベストアルバムは何作かリリースされるが、メンバー自作のアルバム曲まで範囲を広げて選曲されるケースは極めて稀なので、そういった意味では彼らにしては珍しいベストアルバム。Beat reCにはこの後約半年在籍後、ZAINに戻ることになるので中途半端な時期のベストではあるが、この後にリリースされる楽曲は打ち込みや実験的なサウンドのものが多く、ロックバンドとしてのFOVのサウンドの集大成という意味ではこの時期に出しておいて正解だったのかも。
ベスト盤制作にあたっての新曲は特にないが、カップリング曲の「心の向こう側」はシングルとは異なるテイク。
Memorial BEST 〜Gift of Melodies〜

2001年にZAINに復帰すると同時にthe FIELD OF VIEWと改名。シングル2枚をリリースするも翌年シングル「Melody」のリリース告知と共に解散が発表された。本作は「君がいたから」から「Melody」までの全シングルタイトル曲20曲を時系列順に収録。DISC-1の最初とDISC-2の最後に書き下ろしの新曲「gift」がそれぞれオリジナルバージョン、別バージョンで収録されている。
「秋風のモノクローム」以降の活動末期の5枚のシングルはここでアルバム初収録。「大空へ」などのアルバム曲の収録はないものの、FOV〜tFOVの全シングルを抜けなく一気に網羅できる他、未発表写真満載のブックレット(途中で脱退した安部の姿が1枚もないのが残念)など、解散ベストに相応しいメモリアルな内容。2枚組だが各ディスク11曲ずつの収録と楽曲数も適度なので、彼らのサウンドの変遷を俯瞰したいライトリスナー層にもお薦めのアルバム。
なお、本作と同時発売でMV集、さらにはラストライブ開催にライブDVDも発売と、解散するバンドをあまり大々的に送り出さない傾向のあるビーイングにしては手厚い待遇で有終の美を飾った。
complete of FIELD OF VIEW at the BEING studio

自作曲のシングルは一切未収録。坂井泉水、織田哲郎、小松未歩、AZUKI七、大野愛果など、ビーイング専属の作家による提供楽曲がズラリと並ぶ内容。まあ彼らのヒット曲はほぼ上記のメンバーの手によるものなので仕方のないことなのだが、封入されているライナーノーツでも触れられているように、本作があくまでビーイング主導の企画ベストということを痛感させられる内容ではある。例外として、自作曲では解散ライブのラストを飾ったシングルカップリング曲「Holiday」がアルバム初収録。またview時代の2シングルも収録されているが、「あの時の中で僕らは」はオリジナル盤とも「〜+4」のリメイクバージョンとも異なるテイクで収録されているのには意表を突かれた。
本シリーズの売りであるPremium Tracksは最後に3曲まとめて収録。活動末期に制作されたという「君を見ていた僕と 僕を見ていた君と」「Real prayer」が完全な未発表曲。両曲とも末期の傾向である打ち込み色を全面に出しているが、オケもしっかりと完成されていてなかなかの佳曲。ラストに収められた「君がいたから(Acoustic Version)」は原曲の派手な部分を一気に削いだシンプルな聴き心地のアレンジで、シングルカップリング曲として制作されたがお蔵入りになった作品とのこと。
2012年秋の「BEING LEGEND」ツアーでは浅岡を中心に元メンバーが会場によっては演奏に参加するという形で一時的に再結成。その際に他のシリーズの一部と共に本作も廉価版で再リリースされている。
BEST OF BEST 1000 FIELD OF VIEW

選曲はすべて初期ZAIN時代の楽曲から。同時期の選曲対象である「SINGLES COLLECTION+4」とは在籍時のシングル7曲+「大空へ」が丸被り。残り2曲は珍しくデビューアルバムからの選曲である「THINK OF MYSELF」、そして今回がアルバム初収録となった「迷わないで」のviewのシングル音源。思わぬところでのレア音源の収録となっているが見るべき点はそれぐらい。強いて言うならばFOVのヒット曲「だけ」を入手したいならば本作が最適か。
FIELD OF VIEW BEST HITS

「at the〜」の内容に「ドキッ」を追加、「冬のバラード」「君がいたから(Acoustic Version)」を削除し、基本的には時系列順に並べ直した構成で目新しさは全く無い。「at the〜」のセールスポイントであるPremium Tracksを2曲ここでもう一度入れてしまったのは良かったのか…。なお価格は発売当時の「at the〜」とほぼ変わらない。
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