deensobani 2020年1月29日、iTunes他、各音楽配信サイトにてリリースされた、DEEN通算4作目のデジタルシングル。

 同年1月10日に公式サイトでリリース決定の告知がされ、発売日は月末開催のライブツアーの初日に設定。実際に現在開催中のライブでも毎回演奏されているようです。オリジナルの新曲としては昨年3月のアルバム以来久々。作詞は池森秀一、作曲は山根公路のメンバー作で、編曲は近年ライブでのギターサポートやセルフカバーバラードベストのアレンジを手掛ける侑音が担当。彼のインスタによるとギターの他プログラミング(リズム隊が打ち込みっぽいので多分その辺りも)にも参加しているとのこと。

 曲調はイントロのエレキギターのリフを曲中に終始持ち込んだマイナー調のロックナンバー。テンポはDEENの作品の中ではかなり速くスピード感に溢れ、熱いギターソロバトル(ライブでは山根と侑音のソロ合戦だった記憶)が繰り広げられたり、ラストで拳を突き上げてしまいそうな楽曲構成の一方、メロディーはどこか影が漂う歌謡曲っぽい雰囲気なのですが、「君のそ〜ばでそ〜ばで♪」を繰り返すサビ、(一応)ラブソングの体裁を取りながらも、蕎麦好きが高じて出版物まで出してしまった池森の蕎麦への365日の熱い思い(笑)を綴った歌詞がとにかく強烈。まあ愛を捧げる対象が蕎麦であるならばそれも広い意味でのラブソングということで、今までのDEENになかった作風であることはまず間違いありません。

 配信後にネタに走ったショートMVも作ってしまうなど、現在の池森のキャラクター性を上手く活用した戦略は賛否あるところでしょうが、個人的には楽しめた作品でした。ただこの曲、将来的にアルバム等に収録される際はボーナストラック扱いとかになりそうですよね…(苦笑)。