2019年11月20日発売、BEGINのライブ音源コンピレーションアルバム第2弾。CD2枚組全28曲収録。
2008年に「シングル大全集」の兄弟盤として、デビューからの歴代のライブ音源を詰め合わせた前作(以下「1」)から11年、本作は基本的に「1」以降の各ライブ、直近では2019年8月のビルボードライブまでの音源からの選曲。今回は明確にコンセプトが掲げられており、今や彼らの代名詞である「島唄」、デビュー当時から地道に紡がれてきた「ブルース」、そして近年のライブで提唱する「マルシャショーラ」の3つのテーマで選曲されている、という触れ込みになっています。なお、ライブ写真がコラージュされたジャケット写真は「シングル大全集」に倣ったイラストジャケットの「1」とは対照的。1曲ずつ座談会形式でメンバーが語る楽曲解説も今回は歌詞ブックレットには掲載されていません。
DISC-1は「島唄」をテーマにした全11曲。「島人ぬ宝」を筆頭に、BEGINのパブリックイメージに沿った代表曲がズラリと並んでおり、本作より一ヶ月先にリリースされたスタジオ音源ベストのライブ盤的な趣。ただ「1」にも収録された楽曲が多いことを考慮してか、1コーラスがウチナーグチ、2コーラスがヤマトゥグチで歌唱される「涙そうそう」、2015年のブラジル公演からピックアップされ、現地の言葉で盛り上がる「オジー自慢のオリオンビール」など、バージョン違いが結構あるのが特徴でしょうか。個人的には想像していたよりもライブ映えのする「風よ」や、琉球太鼓を一大フィーチャリングした「かりゆしの夜」などが特に印象に残りました。
DISC-2は「ブルース」「マルシャショーラ」関連楽曲を1枚に収めた全17曲。看板楽曲はDISC-1に集中しており、近年の作品ではアルバム楽曲としてひっそりと(?)収められているブルース調ナンバーが次々と登場するわけですが、選曲はかなりマニアック。かつデビュー初期の「心ゆくまでBlues」やら「AM3:00」やらがまさかの選出で、収録曲リストを見た時はかなり驚きました(笑)。またもう一つのテーマである「マルシャショーラ」ですが、実際はマルシャバージョンで収録されている曲は「笑顔のまんま」他数曲で思っていたより少なく、「今宵BYGで」「国道508号線」のようなノリの良い曲まで含めての範囲の選曲だったのかも。これには若干コンセプトとは齟齬がある気がしますが、まあマルシャアレンジは結構画一的なものが多いので、数曲に留めて正解だったのかもしれませんが。そんなモヤモヤの中(?)、ラストにシンフォニックなバージョンで収録されたデビュー曲「恋しくて」は出色でした。
DISC-1が鉄板選曲、DISC-2がマニアック選曲というのは「1」を踏襲している気もしますが、前述の通り楽曲解説などがなく、どういう経緯でこういったアレンジで演奏された、との副読本的なモノも欲しかったという意味では、「1」に比べるとちょっと物足りなさはあります。ただ、両ディスクを通じて「BEGINのライブの楽しさ」を音だけとはいえ体験できるという点では前作同様、良盤だと思います。
2008年に「シングル大全集」の兄弟盤として、デビューからの歴代のライブ音源を詰め合わせた前作(以下「1」)から11年、本作は基本的に「1」以降の各ライブ、直近では2019年8月のビルボードライブまでの音源からの選曲。今回は明確にコンセプトが掲げられており、今や彼らの代名詞である「島唄」、デビュー当時から地道に紡がれてきた「ブルース」、そして近年のライブで提唱する「マルシャショーラ」の3つのテーマで選曲されている、という触れ込みになっています。なお、ライブ写真がコラージュされたジャケット写真は「シングル大全集」に倣ったイラストジャケットの「1」とは対照的。1曲ずつ座談会形式でメンバーが語る楽曲解説も今回は歌詞ブックレットには掲載されていません。
DISC-1は「島唄」をテーマにした全11曲。「島人ぬ宝」を筆頭に、BEGINのパブリックイメージに沿った代表曲がズラリと並んでおり、本作より一ヶ月先にリリースされたスタジオ音源ベストのライブ盤的な趣。ただ「1」にも収録された楽曲が多いことを考慮してか、1コーラスがウチナーグチ、2コーラスがヤマトゥグチで歌唱される「涙そうそう」、2015年のブラジル公演からピックアップされ、現地の言葉で盛り上がる「オジー自慢のオリオンビール」など、バージョン違いが結構あるのが特徴でしょうか。個人的には想像していたよりもライブ映えのする「風よ」や、琉球太鼓を一大フィーチャリングした「かりゆしの夜」などが特に印象に残りました。
DISC-2は「ブルース」「マルシャショーラ」関連楽曲を1枚に収めた全17曲。看板楽曲はDISC-1に集中しており、近年の作品ではアルバム楽曲としてひっそりと(?)収められているブルース調ナンバーが次々と登場するわけですが、選曲はかなりマニアック。かつデビュー初期の「心ゆくまでBlues」やら「AM3:00」やらがまさかの選出で、収録曲リストを見た時はかなり驚きました(笑)。またもう一つのテーマである「マルシャショーラ」ですが、実際はマルシャバージョンで収録されている曲は「笑顔のまんま」他数曲で思っていたより少なく、「今宵BYGで」「国道508号線」のようなノリの良い曲まで含めての範囲の選曲だったのかも。これには若干コンセプトとは齟齬がある気がしますが、まあマルシャアレンジは結構画一的なものが多いので、数曲に留めて正解だったのかもしれませんが。そんなモヤモヤの中(?)、ラストにシンフォニックなバージョンで収録されたデビュー曲「恋しくて」は出色でした。
DISC-1が鉄板選曲、DISC-2がマニアック選曲というのは「1」を踏襲している気もしますが、前述の通り楽曲解説などがなく、どういう経緯でこういったアレンジで演奏された、との副読本的なモノも欲しかったという意味では、「1」に比べるとちょっと物足りなさはあります。ただ、両ディスクを通じて「BEGINのライブの楽しさ」を音だけとはいえ体験できるという点では前作同様、良盤だと思います。
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