昨日、今年最初で最後のKANのライブに参戦。お台場Zepp DiverCityでの公演をレポートいたします。
ツアー中ですがネタバレ全開です。「続きを読む」からご閲覧ください。
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KAN BAND LIVE TOUR 2019「クイズ・新曲は誰だ!?」
2019年11月23日 Zepp DiverCity
先月13日に大阪から始まり、名古屋、札幌、神戸、福岡と回ってきたKANのバンドライブツアー。
追加公演が12月の東京と大阪で決まりましたが、本来のファイナルはこの日11月23日。ということで、チケットは即ソールドアウトだった模様。当日券も僅かに出ていたようですがこちらも完売のようでした。
会場のZepp DiverCityは、りんかい線台場駅から徒歩5分。
Zepp Tokyoが「パレットタウンの敷地内に独立して建っているライブハウス」なのに対し、こちらは「ダイバーシティーの商業施設ビルの地下に入っているライブハウス」。ライブハウス入り口のすぐ隣はフードコートだったり、外のスペースには実物大(設定全長というべきでしょうか)のガンダムが展示されていたりしました。
ユニコーンガンダムがお出迎え
さて、ライブハウス内はZepp Tokyoと同じようなレイアウト。広さも同じぐらいでしょうか。2階席もあるようでした。
相変わらず変なグッズも販売(笑)
開演予定時刻の17時過ぎ、異なる言語を喋る多数らしき男女の会話が延々と続くSE(?)からスタート。
最初は何コレ?という感じだったのですが、これが後々の伏線に…。
1.ロックンロールに絆されて(2016年「6×9=53」)
2.決まりだもの(1991年「ゆっくり風呂につかりたい」)
3.こっぱみじかい恋 (1992年シングル)
4.だいじょうぶI'M ALL RIGHT(1988年シングル)
いきなり1曲目が最新アルバムのラストを飾った「ロックンロールに〜」という意表を突く展開。佐藤大剛(G)が風に煽られながらピアノの上で演奏するギターソロもあったりと、初っ端からいきなりクライマックス感が。
ステージはKAN+サポートメンバー5人。ステージ後方には今回も歌詞を表示する巨大プロンプターが。そして6本の国旗が飾られていましたが、これも後々の伏線(以下略・笑)
5.REGRETS(1989年シングルカット)
6.まゆみ(1993年シングルカット)
7.小さき花のテレジア(2006年「遥かなるまわり道の向こうで」)
簡単な挨拶の後で観客を座らせて、「なかなかやらない曲と、そうでもない曲を演奏します」とか言っていたような気が。なかなかやらない曲というのは「テレジア」ですかね。ライブでは初めて聴きました。
8.る〜る〜る〜(新曲)
ライブタイトル通り、新曲を複数演奏いたします、ということでまずは1曲。
かつての「言えずのI LOVE YOU」を、今の彼の感性で書き直したような曲、ですかねぇ…。
9.表参道(2014年シングルc/w)
10.オー・ルヴォワール・パリ(2010年「カンチガイもハナハダしい私の人生」)
11.紅のうた(1999年「KREMLINMAN」)
「国際色を出した楽曲を3曲続けて」という紹介で。
「表参道」は「オー・シャンゼリゼ」の替え歌。シャンソン風の「オー・ルヴォワール〜」はバンド編成でやるとは…と思わなかったので驚き。そして「紅のうた」はライブ終盤の大団円的なイメージ(発売当時のクレクレマンツアーのDVDの観過ぎ?笑)なので、ここでまたクライマックスが来た〜、という感覚でした。
アコースティックセットにステージを模様替えの際に、「トイレに行きたい人はどうぞ」という若干の休憩タイム(笑)。
この間はKANが一人で面白くない話を意図的にする、というグダグダゾーンなのですが、今回は「今日のお昼に入ったトンカツ屋のお客さんのそれぞれのソースのかけ方」から、「私は醤油派です」という、例によってどうでもいい話を展開していました(苦笑)。
バンドメンバーが全員ステージ前方に集合するアコースティックコーナーを使ってメンバー紹介。
今回も前回と同じメンバーなのですが、なぜか各国の首脳をイメージした衣装(テレビのニュースでよく見かけるような・笑)と、ステージネームに首脳の名前が入っている(例:アメリカ大統領のコスプレをしたドラムス清水淳→淳・トランプ・清水)という、それで各国の国旗があったのか!という伏線をまずここで回収。ちなみにドイツのメルケル首相(女性)のコスプレをした菅原龍平(Cho)はキャラクターも女性的になっていました(笑)。いつも面白いリアクションをかます西嶋正巳(Ba)は今回はアラブの衣装以外は案外おとなしめ。もっと目立って欲しかった(笑)。なお、KAN本人は珍しく(?)普通のスーツ姿でしたが、ステージネームは「KAN・プーチン・木村」でした(笑)。
12.香港SAYONARA(1993年「TOKYOMAN」)
13.コタツ(カブレルズ未発表曲)
「コタツ」は、今年の夏に急逝したヨースケ@HOMEがKANと一緒に組んでいた「カブレルズ」というユニットの中からの未発表曲。作曲はヨースケ、自宅に来た彼女をコタツに連れ込んで…という歌詞はKANが書いたそうです(笑)。
14.ポップミュージック(新曲)
新曲その2。 頭の中でサビの「ポップミュージック」という言葉とメロディが浮かんだので、それをテーマに作ったという曲。「桜ナイトフィーバー」っぽいディスコナンバー。なおKANが全編踊る本人曰く「すごく変態っぽいMV」を先日撮影したとのこと。折を見て公開するということです。見たいような見たくないような…。
15.愛は勝つ(1990年シングルカット)
16.Superfaker(2001年シングル)
17.Oxanne〜愛しのオクサーヌ〜(1998年「TIGERSONGWRITER」)
18.RED FLAG(一般道路速度超過)(2005年「遥かなるまわり道の向こうで」)
怒涛の盛り上げブロックに突入。シングルですがなかなかのレア曲では?の「Superfaker」、そしてド定番の「オクサーヌ」。巨大オッパイバルーンもまたまた登場。ここで締めるかと思いきや、ロック色の強い「RED FLAG」でダメ押し。盛り上がりました。
19.1989(A Ballade of Bobby & Olivia)(1990年「野球選手が夢だった。」)
本編ラストはこの曲。結構やっているような気がしますが、ツアーを重ねる毎に曲中のアレンジのギミックがちょいちょい増えているような…。
20.めずらしい人生(1992年「めずらしい人生」)
21.適齢期LOVE STORY(1988年「GIRL TO LOVE」)
22.全曲つなげ
アンコール1曲目で来た「めずらしい人生」。本編1曲目の「ロックンロール〜」と対比?どちらも人生の歌です。
「適齢期〜」での恒例ズラキャッチはKAN失敗→菅原成功→スタッフ失敗…。
そして今回の全曲つなげの前に出てくるアナウンサーは、北朝鮮の某国家主席コスプレ(遠目からだとクリソツ!)で笑いを誘ってスタート。今回は特に露骨にウケを狙ったメドレーではなく、割と正攻法(キウイのCMの曲が途中で挟まれるぐらい)でしたが、ラストで「LIVE SUMMIT G7」と唱和してこれまでの国際色ナンバー連発、各国首脳コスプレなどの伏線を回収。その際に矢代恒彦(Key)がキーボードでG7のコードを一音ずつ鳴らす、という音楽的な(?)演出には拍手!!
23.エキストラ(新曲)
最後のKAN一人の弾き語りで3曲目の新曲。
女性目線からの片想いソングって自作では初めてではないでしょうか。切ない曲です。女性シンガーに歌ってほしい(笑)。
終演時間は19時50分過ぎ。いつも通りの長さでした。
今回は前回同様「アルバムや新曲が出ていないタイミングでのツアー」だったので、どの曲が選ばれるか、と思いましたが、比較的90年代前半の著名なシングル、滅多にやらないようなアルバム曲をちょいちょい出してきたような。前回よりはライト寄りなセットリストだったと思います。「こっぱみじかい恋」とか「めずらしい人生」辺りは筆者の思春期にリアルタイムで聴いた曲なので、改めて生で聴くと感動しましたね。
3曲の新曲も最近のKANらしいテーマの歌詞の佳曲だと思います。90年代に頻発していた恋愛や生き方についての悩み苦しみ〜みたいなテーマの曲とは異なりますが、本人が50歳も後半を過ぎた今、そういう曲はもうそうそう書かないだろうし(笑)。
総括して、今回も楽しいライブでしたが、バンドの音響に関しては大きめだったかも。開演直後は割と聴きやすかったのですが、音が充満していくのか、最後のほうは「ライブ環境慣れしてない人はツラいかも…」と思うぐらいの音量になっていて、この辺は改善の余地ありでは。
KANの今後の予定としては、来年弾き語りツアー「弾き語りばったり」を春から夏にかけて開催、そして2月28日にはデビュー33周年記念のアーティストブックが発売されるとのことです。92年の「ぼけつバリほり」以来の書籍刊行になるのでしょうか。あとは今年は何もCD関係が発売されなかったので、できれば何らかの形で新曲をリリースして欲しい、と願望を記して(苦笑)今回のライブレポートを締めさせていただきます。
※おまけ
帰り際にはユニコーンガンダムがデストロイモードに!
2019年11月23日 Zepp DiverCity
先月13日に大阪から始まり、名古屋、札幌、神戸、福岡と回ってきたKANのバンドライブツアー。
追加公演が12月の東京と大阪で決まりましたが、本来のファイナルはこの日11月23日。ということで、チケットは即ソールドアウトだった模様。当日券も僅かに出ていたようですがこちらも完売のようでした。
会場のZepp DiverCityは、りんかい線台場駅から徒歩5分。
Zepp Tokyoが「パレットタウンの敷地内に独立して建っているライブハウス」なのに対し、こちらは「ダイバーシティーの商業施設ビルの地下に入っているライブハウス」。ライブハウス入り口のすぐ隣はフードコートだったり、外のスペースには実物大(設定全長というべきでしょうか)のガンダムが展示されていたりしました。

さて、ライブハウス内はZepp Tokyoと同じようなレイアウト。広さも同じぐらいでしょうか。2階席もあるようでした。

開演予定時刻の17時過ぎ、異なる言語を喋る多数らしき男女の会話が延々と続くSE(?)からスタート。
最初は何コレ?という感じだったのですが、これが後々の伏線に…。
1.ロックンロールに絆されて(2016年「6×9=53」)
2.決まりだもの(1991年「ゆっくり風呂につかりたい」)
3.こっぱみじかい恋 (1992年シングル)
4.だいじょうぶI'M ALL RIGHT(1988年シングル)
いきなり1曲目が最新アルバムのラストを飾った「ロックンロールに〜」という意表を突く展開。佐藤大剛(G)が風に煽られながらピアノの上で演奏するギターソロもあったりと、初っ端からいきなりクライマックス感が。
ステージはKAN+サポートメンバー5人。ステージ後方には今回も歌詞を表示する巨大プロンプターが。そして6本の国旗が飾られていましたが、これも後々の伏線(以下略・笑)
5.REGRETS(1989年シングルカット)
6.まゆみ(1993年シングルカット)
7.小さき花のテレジア(2006年「遥かなるまわり道の向こうで」)
簡単な挨拶の後で観客を座らせて、「なかなかやらない曲と、そうでもない曲を演奏します」とか言っていたような気が。なかなかやらない曲というのは「テレジア」ですかね。ライブでは初めて聴きました。
8.る〜る〜る〜(新曲)
ライブタイトル通り、新曲を複数演奏いたします、ということでまずは1曲。
かつての「言えずのI LOVE YOU」を、今の彼の感性で書き直したような曲、ですかねぇ…。
9.表参道(2014年シングルc/w)
10.オー・ルヴォワール・パリ(2010年「カンチガイもハナハダしい私の人生」)
11.紅のうた(1999年「KREMLINMAN」)
「国際色を出した楽曲を3曲続けて」という紹介で。
「表参道」は「オー・シャンゼリゼ」の替え歌。シャンソン風の「オー・ルヴォワール〜」はバンド編成でやるとは…と思わなかったので驚き。そして「紅のうた」はライブ終盤の大団円的なイメージ(発売当時のクレクレマンツアーのDVDの観過ぎ?笑)なので、ここでまたクライマックスが来た〜、という感覚でした。
アコースティックセットにステージを模様替えの際に、「トイレに行きたい人はどうぞ」という若干の休憩タイム(笑)。
この間はKANが一人で面白くない話を意図的にする、というグダグダゾーンなのですが、今回は「今日のお昼に入ったトンカツ屋のお客さんのそれぞれのソースのかけ方」から、「私は醤油派です」という、例によってどうでもいい話を展開していました(苦笑)。
バンドメンバーが全員ステージ前方に集合するアコースティックコーナーを使ってメンバー紹介。
今回も前回と同じメンバーなのですが、なぜか各国の首脳をイメージした衣装(テレビのニュースでよく見かけるような・笑)と、ステージネームに首脳の名前が入っている(例:アメリカ大統領のコスプレをしたドラムス清水淳→淳・トランプ・清水)という、それで各国の国旗があったのか!という伏線をまずここで回収。ちなみにドイツのメルケル首相(女性)のコスプレをした菅原龍平(Cho)はキャラクターも女性的になっていました(笑)。いつも面白いリアクションをかます西嶋正巳(Ba)は今回はアラブの衣装以外は案外おとなしめ。もっと目立って欲しかった(笑)。なお、KAN本人は珍しく(?)普通のスーツ姿でしたが、ステージネームは「KAN・プーチン・木村」でした(笑)。
12.香港SAYONARA(1993年「TOKYOMAN」)
13.コタツ(カブレルズ未発表曲)
「コタツ」は、今年の夏に急逝したヨースケ@HOMEがKANと一緒に組んでいた「カブレルズ」というユニットの中からの未発表曲。作曲はヨースケ、自宅に来た彼女をコタツに連れ込んで…という歌詞はKANが書いたそうです(笑)。
14.ポップミュージック(新曲)
新曲その2。 頭の中でサビの「ポップミュージック」という言葉とメロディが浮かんだので、それをテーマに作ったという曲。「桜ナイトフィーバー」っぽいディスコナンバー。なおKANが全編踊る本人曰く「すごく変態っぽいMV」を先日撮影したとのこと。折を見て公開するということです。見たいような見たくないような…。
15.愛は勝つ(1990年シングルカット)
16.Superfaker(2001年シングル)
17.Oxanne〜愛しのオクサーヌ〜(1998年「TIGERSONGWRITER」)
18.RED FLAG(一般道路速度超過)(2005年「遥かなるまわり道の向こうで」)
怒涛の盛り上げブロックに突入。シングルですがなかなかのレア曲では?の「Superfaker」、そしてド定番の「オクサーヌ」。巨大オッパイバルーンもまたまた登場。ここで締めるかと思いきや、ロック色の強い「RED FLAG」でダメ押し。盛り上がりました。
19.1989(A Ballade of Bobby & Olivia)(1990年「野球選手が夢だった。」)
本編ラストはこの曲。結構やっているような気がしますが、ツアーを重ねる毎に曲中のアレンジのギミックがちょいちょい増えているような…。
20.めずらしい人生(1992年「めずらしい人生」)
21.適齢期LOVE STORY(1988年「GIRL TO LOVE」)
22.全曲つなげ
アンコール1曲目で来た「めずらしい人生」。本編1曲目の「ロックンロール〜」と対比?どちらも人生の歌です。
「適齢期〜」での恒例ズラキャッチはKAN失敗→菅原成功→スタッフ失敗…。
そして今回の全曲つなげの前に出てくるアナウンサーは、北朝鮮の某国家主席コスプレ(遠目からだとクリソツ!)で笑いを誘ってスタート。今回は特に露骨にウケを狙ったメドレーではなく、割と正攻法(キウイのCMの曲が途中で挟まれるぐらい)でしたが、ラストで「LIVE SUMMIT G7」と唱和してこれまでの国際色ナンバー連発、各国首脳コスプレなどの伏線を回収。その際に矢代恒彦(Key)がキーボードでG7のコードを一音ずつ鳴らす、という音楽的な(?)演出には拍手!!
23.エキストラ(新曲)
最後のKAN一人の弾き語りで3曲目の新曲。
女性目線からの片想いソングって自作では初めてではないでしょうか。切ない曲です。女性シンガーに歌ってほしい(笑)。
終演時間は19時50分過ぎ。いつも通りの長さでした。
今回は前回同様「アルバムや新曲が出ていないタイミングでのツアー」だったので、どの曲が選ばれるか、と思いましたが、比較的90年代前半の著名なシングル、滅多にやらないようなアルバム曲をちょいちょい出してきたような。前回よりはライト寄りなセットリストだったと思います。「こっぱみじかい恋」とか「めずらしい人生」辺りは筆者の思春期にリアルタイムで聴いた曲なので、改めて生で聴くと感動しましたね。
3曲の新曲も最近のKANらしいテーマの歌詞の佳曲だと思います。90年代に頻発していた恋愛や生き方についての悩み苦しみ〜みたいなテーマの曲とは異なりますが、本人が50歳も後半を過ぎた今、そういう曲はもうそうそう書かないだろうし(笑)。
総括して、今回も楽しいライブでしたが、バンドの音響に関しては大きめだったかも。開演直後は割と聴きやすかったのですが、音が充満していくのか、最後のほうは「ライブ環境慣れしてない人はツラいかも…」と思うぐらいの音量になっていて、この辺は改善の余地ありでは。
KANの今後の予定としては、来年弾き語りツアー「弾き語りばったり」を春から夏にかけて開催、そして2月28日にはデビュー33周年記念のアーティストブックが発売されるとのことです。92年の「ぼけつバリほり」以来の書籍刊行になるのでしょうか。あとは今年は何もCD関係が発売されなかったので、できれば何らかの形で新曲をリリースして欲しい、と願望を記して(苦笑)今回のライブレポートを締めさせていただきます。
※おまけ

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