chagefb 2019年8月7日発売、Chageの通算6枚目(ミニアルバムとしては3枚目)となるオリジナルアルバム。6トラック全8曲(後述)収録。Chage本人のコメントも含めた本作のライナーノーツはこちら。

 前作からライブアルバムベストアルバムを挟んでちょうど3年ぶりのリリース。前二作もミニアルバムで、そのうちの2曲がチャゲアス時代(…という表現の仕方で合っているのかどうか)のセルフカバーが収録されていましたが、本作はセルフカバーは無し、代わってChageの少年時代にヒットしていた60〜70年代のいわゆる昭和歌謡のカバーが3トラック、うち「たどりついたらいつも雨ふり〜あの時君は若かった」「好きさ 好きさ 好きさ〜悲しき願い」の2トラックは2曲を繋いだメドレー仕様。ということで実質は8曲のうち3曲がオリジナルの新曲、5曲はカバーという構成なのですが、帯では「原点回帰オリジナルアルバム」と表記されているので、本エントリーでもオリジナルアルバムとしてレビューいたします(笑)。

 アルバムのサウンドプロデュースは近年のChageのバンドツアーメンバーである西川進と力石理江が(おそらく各楽曲の編曲を各自に)担当。新曲は3曲、うち松井五郎による言葉遊びが楽しい軽快なバンドナンバー「Kitsch Kiss Yeah Yeah」、ラブバラード「Love Balance」の2曲は近年のChage楽曲のコミカル、シリアスの両面の延長といった感じ。比較的新しい試みだなと思われるのは、昨年のソロデビュー20周年記念のお返し、ということでファンクラブイベントで既に披露されていたという「Mimosa」。中盤でテンポアップしたり曲の進行がどこかミュージカルテイストを感じさせるジャズナンバー(別に曲中にセリフとかはありませんが)で、これはなかなか新鮮でした。

 カバーのほうは先述のメドレー形式の2トラックに関しては筆者にとっては原曲を知っている…というよりも、原曲を後年になってカバーしたバージョンを知っている、という認識でしたが、どちらもスムーズな流れのアレンジで次の曲に移行したり、単なるメドレーではなく歌詞も含めた楽曲構成が練られているという印象。最後に収められた「二人だけ」はキャロルのカバーだそうで聴いたことのない曲であり、予備知識が無ければ完全にChageのオリジナルっぽい雰囲気が出ているな、と思いました。

 Chageの少年時代までに遡った音楽の原体験を今の時代のテイストで再現したカバー曲、そして現在のソロシンガーとしてのChageを表現する新曲のバランスも良好、適度な長さのミニアルバムということもあり、気軽に楽しめる一品でした。