perfumefuturepop 2018年8月15日発売、Perfumeの通算7作目のオリジナルアルバム。シングル「TOKYO GIRL」「If you wanna」「無限未来」を含む全12曲収録。通常盤はCD+MV等を収録したBlu-ray/DVD(内容は同一)が付属、完全生産限定盤は上記の内容に更にメイキングやライブ映像、NHK紅白歌合戦出場の際の映像が追加。CD単体での販売は無しですが、本レビューではDVDレンタル禁止環境でしたのでCDのみのレビューとなります。

 レーベルをユニバーサルに移して三作目のオリジナルである本作。移籍第1弾ではエレクトロ路線を強調、第2弾ではポップとエレクトロを折衷した作風でしたが、2年4ヶ月ぶりの本作は一聴するとかなり聴きやすいアルバム。シングル表題曲を含む既発タイトル6曲を前作のように固めず適度な位置に分散して配置するという曲順や、1曲あたりの演奏時間もこれまで以上に短く(4分超えの曲がわずか3曲のみ!)コンパクトな上に、アルバムタイトル曲「Future Pop」を筆頭にEDMでグイグイ突き進むというよりも、歌モノとしての取っつき易さを優先したかのような統一感に加え、「Tiny Baby」「超来輪」など可愛らしい音、フレーズを使って親しみやすく仕立てた曲も散見され、良い意味で2010年代のエレクトロJ-POPとしての作品集といった1枚に仕上がっていると感じました。

 筆者としては前作ぐらいのバランスが丁度良いかな…と思っていたので、本作は予想以上に聴きやすすぎて何か微妙に物足りない、既発曲ですが「FUSION」みたいな曲がもう1曲ぐらい入っていても良かったんじゃないだろうか、と珍しく思ってしまったぐらい(苦笑)ですが不満点はこのぐらい。ライトな感覚で聴けるPerfumeのアルバムとしては「JPN」以来のポップ振り切り作でした。