
TM NETWORK THE VIDEOS 1984-1994【80年代編】
DISC 1:VISION FESTIVAL【Journey to saga】
1985年8月25日発売、TM史上初の映像作品。収録時間58分。
後発のライブビデオと異なり、冒頭に1曲、ラストに2曲MVを配置。ライブの合間に宇宙船を模したと思われるセットの中でのメンバーの演技シーン(?)も挟まれるという異色の作品。
ライブは1984年12月に行われた「ELECTRIC PROPHET」(全2公演)のうち、12月5日の渋谷PARCO・PARTIIIで開催された模様を収録。サポートメンバーは小泉洋(Computer Operation)。演奏楽曲はデビューアルバム「RAINBOW RAINBOW」からの収録楽曲が大半。この時代にしては(多分)前衛的なレーザー照明がステージ上で飛び交ったり、ドラムやベースが不在(打ち込みで処理の疑似バンド形態)ということで近未来的な雰囲気は感じる。ただ後年の生音に支えられたライブに比べると演奏的に見劣りしてしまう点は否めないか。
ちなみにMVは「1974」「Dragon the Festival」「Accident」+エンドロールに「Childhood's End」(インストだがCD収録バージョンより長い完全版)の4曲。「Dragon〜」は以前取り上げたように農村でのロケが敢行された例のヤツで、本作のカラーからはかなり浮いてしまっている(苦笑)。
DISC 2:FANKS "FANTASY" DYNA-MIX

1986年12月1日発売、純粋な意味では初のライブビデオ。収録時間56分。
同年夏に行われた全国ツアー「Tour'86 FANKS DYNA☆MIX」(全15公演)から7月17・18日に行われた東京・中野サンプラザ2days、直後の8月23日によみうりランドEASTで開催された野外ライブ「FANKS "FANTASY" DYNA-MIX」を合わせて構成。サポートメンバーは松本孝弘(G)、西村麻聡(Ba)、山田亘(Dr)、白田朗(Key)。
前年のツアーから本格的にサポートメンバーが加わり、一般的なロックバンド編成となったことでライブ感が大幅にアップ。さらに野外公演ということで開放的な雰囲気の中、「NERVOUS」「COME ON LET'S DANCE」「YOU CAN DANCE」といったこの時期の踊れるロックナンバーを次々と繰り出す勢いは圧巻。ライブバンドとしてのTMを時間は短いながらも堪能できる好作品。個人的にはライブ用に大胆にアレンジを変更した「FAIRE LA VISE」には度肝を抜かれた。
DISC 3:KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX MARCH 15th,1988
1989年9月21日発売、「FANKS the LIVE」シリーズ第2弾としての発売作品。収録時間48分。
ブレイクを果たした直後の全国ツアーのアリーナ版「KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX」(全13公演)のうち、1988年3月15日の代々木オリンピックプールでの公演を収録。サポートメンバーは松本孝弘(G)、日詰昭一郎(Ba)、山田亘(Dr)。
当時の最新アルバム「humansystem」からの楽曲を多数収録。実際の曲順とは異なるようだが「Be Together」「Resistance」「Kiss You」のロックバンド的演奏が楽しめる前半、メンバーのみ演奏コーナーでの「Telephone Line」「Time Passed Me By」といった中盤のバラードコーナー、10分近くに及ぶ小室のソロ・木根パフォーマンスコーナーを経て、アルバムタイトル曲「Human System」で締めるというこの時期のTMのいいとこどり映像を凝縮している。収録時間があまりにも短く、実質7曲しか収録されていない(本BOXでも最短の収録時間)のは不満点。もしフィルムが残っているのならば昨年の「FANKS CRY-MAX」のように補訂版を作ってもらいたいものである。
DISC 4:CAMP FANKS!! '89 at YOKOHAMA ARENA 2014 EDITION
2014年12月24日発売、TMデビュー30周年を記念した企画盤BOX「CAROL DELUXE EDITION」にDVDとして収録された映像作品。収録時間144分。
1988年12月から翌年8月まで行われた全国ツアー「CAROL -A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991- TOUR 1988-1989」のファイナル公演「CAROL TOUR FINAL CAMP FANKS!! '89」(全4公演)の中から、最終日の1989年8月30日横浜アリーナでの公演を全曲完全収録。サポートメンバーは松本孝弘(G)、阿部薫(Dr)、Pernilla Dahlstrand(CAROL役のダンサー)。
本公演は第1部/第2部に分けられており、第1部はアルバム「CAROL」をモチーフにしたミュージカル的内容。といってもステージで物語が解説されるわけではなく、ある程度「CAROL」の物語の知識を持っていないと理解しづらい(宇都宮隆が敵・味方の曲を両方歌ったりするし…笑)。ステージ演出も現在の視点で見るとなかなか微妙な箇所も散見されるが、当時の映像記録として観る分には楽しめる。第2部はリプロダクションアルバム「DRESS」を中心としたヒット曲連発の一大ダンスライブ。爆発的な音の渦、飛び交うレーザー、観客の熱気、宇都宮の全力ダンス、小室のキーボードに飛び乗る熱いパフォーマンス、木根の空中浮遊なども含め、人気最盛期のTMの絶頂ライブといったところ。この日の公演をもってTMは活動休止し、一年後にTMNとしてリニューアルするので、第1期TM NETWORKの締めくくりという印象を今となっては受ける。
ちなみに本公演の映像作品は他にも2つ。1989年11月に「FANKS the LIVE」第3弾として8月29日の横浜アリーナ第2部のみを前衛的な編集で収録したVHS・LDの「CAMP FANKS!! '89」、2004年4月のTM20周年時に8月30日の公演を衛星中継したものから1曲をカットしたDVDの「CAROL the LIVE」が存在。前者は2004年にDVD化されて現在も購入可能。後者は本ディスクと公演日は同じだがカット割り、画質、音質が粗い素材版といったところ。こちらは期間限定販売なので現在ではプレミア価格が付いている。
DISC 1:VISION FESTIVAL【Journey to saga】

後発のライブビデオと異なり、冒頭に1曲、ラストに2曲MVを配置。ライブの合間に宇宙船を模したと思われるセットの中でのメンバーの演技シーン(?)も挟まれるという異色の作品。
ライブは1984年12月に行われた「ELECTRIC PROPHET」(全2公演)のうち、12月5日の渋谷PARCO・PARTIIIで開催された模様を収録。サポートメンバーは小泉洋(Computer Operation)。演奏楽曲はデビューアルバム「RAINBOW RAINBOW」からの収録楽曲が大半。この時代にしては(多分)前衛的なレーザー照明がステージ上で飛び交ったり、ドラムやベースが不在(打ち込みで処理の疑似バンド形態)ということで近未来的な雰囲気は感じる。ただ後年の生音に支えられたライブに比べると演奏的に見劣りしてしまう点は否めないか。
ちなみにMVは「1974」「Dragon the Festival」「Accident」+エンドロールに「Childhood's End」(インストだがCD収録バージョンより長い完全版)の4曲。「Dragon〜」は以前取り上げたように農村でのロケが敢行された例のヤツで、本作のカラーからはかなり浮いてしまっている(苦笑)。
DISC 2:FANKS "FANTASY" DYNA-MIX

1986年12月1日発売、純粋な意味では初のライブビデオ。収録時間56分。
同年夏に行われた全国ツアー「Tour'86 FANKS DYNA☆MIX」(全15公演)から7月17・18日に行われた東京・中野サンプラザ2days、直後の8月23日によみうりランドEASTで開催された野外ライブ「FANKS "FANTASY" DYNA-MIX」を合わせて構成。サポートメンバーは松本孝弘(G)、西村麻聡(Ba)、山田亘(Dr)、白田朗(Key)。
前年のツアーから本格的にサポートメンバーが加わり、一般的なロックバンド編成となったことでライブ感が大幅にアップ。さらに野外公演ということで開放的な雰囲気の中、「NERVOUS」「COME ON LET'S DANCE」「YOU CAN DANCE」といったこの時期の踊れるロックナンバーを次々と繰り出す勢いは圧巻。ライブバンドとしてのTMを時間は短いながらも堪能できる好作品。個人的にはライブ用に大胆にアレンジを変更した「FAIRE LA VISE」には度肝を抜かれた。
DISC 3:KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX MARCH 15th,1988

ブレイクを果たした直後の全国ツアーのアリーナ版「KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX」(全13公演)のうち、1988年3月15日の代々木オリンピックプールでの公演を収録。サポートメンバーは松本孝弘(G)、日詰昭一郎(Ba)、山田亘(Dr)。
当時の最新アルバム「humansystem」からの楽曲を多数収録。実際の曲順とは異なるようだが「Be Together」「Resistance」「Kiss You」のロックバンド的演奏が楽しめる前半、メンバーのみ演奏コーナーでの「Telephone Line」「Time Passed Me By」といった中盤のバラードコーナー、10分近くに及ぶ小室のソロ・木根パフォーマンスコーナーを経て、アルバムタイトル曲「Human System」で締めるというこの時期のTMのいいとこどり映像を凝縮している。収録時間があまりにも短く、実質7曲しか収録されていない(本BOXでも最短の収録時間)のは不満点。もしフィルムが残っているのならば昨年の「FANKS CRY-MAX」のように補訂版を作ってもらいたいものである。
DISC 4:CAMP FANKS!! '89 at YOKOHAMA ARENA 2014 EDITION

1988年12月から翌年8月まで行われた全国ツアー「CAROL -A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991- TOUR 1988-1989」のファイナル公演「CAROL TOUR FINAL CAMP FANKS!! '89」(全4公演)の中から、最終日の1989年8月30日横浜アリーナでの公演を全曲完全収録。サポートメンバーは松本孝弘(G)、阿部薫(Dr)、Pernilla Dahlstrand(CAROL役のダンサー)。
本公演は第1部/第2部に分けられており、第1部はアルバム「CAROL」をモチーフにしたミュージカル的内容。といってもステージで物語が解説されるわけではなく、ある程度「CAROL」の物語の知識を持っていないと理解しづらい(宇都宮隆が敵・味方の曲を両方歌ったりするし…笑)。ステージ演出も現在の視点で見るとなかなか微妙な箇所も散見されるが、当時の映像記録として観る分には楽しめる。第2部はリプロダクションアルバム「DRESS」を中心としたヒット曲連発の一大ダンスライブ。爆発的な音の渦、飛び交うレーザー、観客の熱気、宇都宮の全力ダンス、小室のキーボードに飛び乗る熱いパフォーマンス、木根の空中浮遊なども含め、人気最盛期のTMの絶頂ライブといったところ。この日の公演をもってTMは活動休止し、一年後にTMNとしてリニューアルするので、第1期TM NETWORKの締めくくりという印象を今となっては受ける。
ちなみに本公演の映像作品は他にも2つ。1989年11月に「FANKS the LIVE」第3弾として8月29日の横浜アリーナ第2部のみを前衛的な編集で収録したVHS・LDの「CAMP FANKS!! '89」、2004年4月のTM20周年時に8月30日の公演を衛星中継したものから1曲をカットしたDVDの「CAROL the LIVE」が存在。前者は2004年にDVD化されて現在も購入可能。後者は本ディスクと公演日は同じだがカット割り、画質、音質が粗い素材版といったところ。こちらは期間限定販売なので現在ではプレミア価格が付いている。
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