
2012年末より活動を開始し、メンバーの変遷を経て2015年にユニバーサルよりメジャーデビュー、現在はビクターにレーベルを移し、当初の事務所からも移籍しているなど、略歴だけでもこの短い間に色々と動きのあるShiggy Jr.。筆者はこれまで名前は知っていたものの、楽曲は聴いたことがなかったのですが、視聴していた前述のアニメ「斉木楠雄のΨ難」のオープニングで初めて彼らの曲に興味を持ち、この曲がリードの本作を手に取ってみました。
さて聴いてみた感想なのですが、リード曲(にして筆者目当ての)「お手上げサイキクス」のようなハイテンションなバンドナンバーが目白押し、と思いきや、この路線は本作ではこの曲だけ、というのにまず驚き(笑)。全5曲中、冒頭の「お手上げ〜」と、ライブでの盛り上げナンバー的なラストの「Beat goes on」に挟まれた3曲に関してはミディアム寄りのファンク(エレピの音などは70年代的フュージョンっぽさも)ナンバーで、かなり耳当たりの良い楽曲だったのには意表を突かれました。何だかネットの記事を巡回していると当初は「シティポップ」というカテゴリに括られてそれは本意ではない云々…というインタビューも出てきて筆者は混乱気味なのですが(苦笑)、要はジャンルやカテゴリーに捉われず、自由に音楽を制作しているバンドなのかな、という印象を本作発売時のインタビューを読んで抱いた次第。
リード曲以上に強烈なインパクトを放つ曲はありませんでしたが、収録曲はどれも個性を感じることのできる楽曲ばかり。ジャンルレスな彼らの音楽を適度な収録時間(20分超)で手軽に楽しめる1枚でした。
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