2017年11月29日発売、B'zの通算20作目となるオリジナルアルバム。シングル「声明」「Still Alive」を含む全13曲収録。初回限定盤には同年夏に出演した「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」のライブを収めた映像媒体(DVD/Blu-rayの二種)が同梱の2枚組。本エントリーは通常盤のレビューとなります。
オープニングにしてタイトルチューンの「Dinosaur」の冒頭の1分に及ぶ長尺エレキソロで、本作は今までと何かが違う?と思わせる幕開けの本作。バンドが入ればいつものB'zサウンドが展開されるのですが、続く「CHAMP」といい、ここまでストレートでハードなサウンドを聴かせるB'zは何だか久し振りの気が。クレジットを確認すると、ここ数作で彼らの作品にアレンジで深く携わっていた寺地秀行はシングル1曲のみの参加、他の曲はYUKIHIDE "YT" TAKIYAMAというビーイング外のアレンジャーを招いており、寺地が得意としていたロックサウンドにデジタルな音色を重ねる(唯一参加の「Still Alive」が顕著)曲が激減し、前半は特にエレキ色の濃い各楽曲の作風が「久し振り感」を思わせるのですが、これは新規参入の彼の手腕によるものでしょうか。
アルバムの構成としてはスピード感溢れる序盤、バラードの「それでもやっぱり」を挟み、既出の「声明」を過ぎる中盤以降はラテン風の「Queen Of The Night」、ファンクっぽいアプローチの「弱い男」を経て、ドラマチックなロッカバラード「Purple Pink Orange」で締めと、ロックを下地にしながらある程度緩急をつけた内容。本作は印象に残る曲が前半に集中しており、後半ブロックは曲の多さに対してあまり強烈なインパクトを残すナンバーがない、という点で若干の冗長さを感じてしまったのは否めず、1〜2曲ぐらい削ったほうがまとまりが良くなったかも。既に詞・曲・アレンジに様式美のような安定感があるので、求められるニーズには十分応えている内容だと思いますが…。
今月21日にデビュー満30周年を迎えるB'z。てっきり今年に合わせて新作オリジナルを出してくるのかと思いきや、その前年に本作をリリースしてきたのは意外でした。今年に入ってからは30周年記念の様々なイベント、ライブツアーを開催している彼らですが、音源リリースの報は未だに聞こえず。恒例の周年ベストではなく、新たなアプローチでの作品発表を期待したいところです。
オープニングにしてタイトルチューンの「Dinosaur」の冒頭の1分に及ぶ長尺エレキソロで、本作は今までと何かが違う?と思わせる幕開けの本作。バンドが入ればいつものB'zサウンドが展開されるのですが、続く「CHAMP」といい、ここまでストレートでハードなサウンドを聴かせるB'zは何だか久し振りの気が。クレジットを確認すると、ここ数作で彼らの作品にアレンジで深く携わっていた寺地秀行はシングル1曲のみの参加、他の曲はYUKIHIDE "YT" TAKIYAMAというビーイング外のアレンジャーを招いており、寺地が得意としていたロックサウンドにデジタルな音色を重ねる(唯一参加の「Still Alive」が顕著)曲が激減し、前半は特にエレキ色の濃い各楽曲の作風が「久し振り感」を思わせるのですが、これは新規参入の彼の手腕によるものでしょうか。
アルバムの構成としてはスピード感溢れる序盤、バラードの「それでもやっぱり」を挟み、既出の「声明」を過ぎる中盤以降はラテン風の「Queen Of The Night」、ファンクっぽいアプローチの「弱い男」を経て、ドラマチックなロッカバラード「Purple Pink Orange」で締めと、ロックを下地にしながらある程度緩急をつけた内容。本作は印象に残る曲が前半に集中しており、後半ブロックは曲の多さに対してあまり強烈なインパクトを残すナンバーがない、という点で若干の冗長さを感じてしまったのは否めず、1〜2曲ぐらい削ったほうがまとまりが良くなったかも。既に詞・曲・アレンジに様式美のような安定感があるので、求められるニーズには十分応えている内容だと思いますが…。
今月21日にデビュー満30周年を迎えるB'z。てっきり今年に合わせて新作オリジナルを出してくるのかと思いきや、その前年に本作をリリースしてきたのは意外でした。今年に入ってからは30周年記念の様々なイベント、ライブツアーを開催している彼らですが、音源リリースの報は未だに聞こえず。恒例の周年ベストではなく、新たなアプローチでの作品発表を期待したいところです。
コメント
コメント一覧
発売から、かなり月日が流れてて、
今回はレビューないのかな・・・と思ってたんで(^^;
今回、最近のB'zにしては、偉くハードな内容でびっくりでした。
でも、僕としては、ポップよりも、
この手のハードな内容でそろそろ聴きたかったので、
個人的には大満足の作品でした。
確かに、メロディー面では、一時期に比べると、
ちょっと物足りなさはあるものの、
それでも、変わらずのB'z健在な内容で、
30周年目前で、オリジナルが発売されて、
やっぱり、嬉しかったですね(^o^)
現在、新しい作品の情報は聴こえてきませんが、
30周年を迎えたB'zが、
今後もどのような活躍を見せてくれるのか、
とても楽しみです!
※上はミスなので、削除して下さいm(__)m
発売からだいぶ経過してしまいましたが、ようやくレビューすることができました(笑)
今回は「MAGIC」の時のような一聴しての分かりやすさがなく、何回も聴いてハマっていくような気が。コアなファンに向けて作られたかのようなアルバムという印象です。
前にも書いたかもしれませんが、彼らのようなベテランになると5年に1枚でも良さそうなところを2〜3年に1度はオリジナルアルバムを出す、という精力的なところには頭が下がりますね。
ともあれいよいよ30周年目前。何かアニバーサリー作品の発表でもあるんじゃないかと楽しみです。