昨日、今年でデビュー25周年を迎えたアズこと東野純直のメモリアルライブに行ってまいりました。
 今回の「ライブレポート」で詳細にレビュー。「続きを読む」からご閲覧ください。
東野純直 デビュー25周年記念ライブ「Mark of tomorrow」
2018年8月24日 渋谷duo MUSIC EXCHANGE



 1993年4月1日に「君とピアノと」でテイチクレコードからデビューした東野純直
 1996年に東芝EMIに移籍し、2000年まで在籍。テイチク・EMI時代の7年間で8枚のアルバム、15枚のシングルを定期的にリリース。
 2000年に所属事務所のYAMAHAを退社してインディーに移行以降、リリースペースは緩やかになり、特に2010年末にアルバムをリリース後は新作を発表しないまま、特にこの数年間は公式サイトも消滅し、音楽活動してるんだかしてないんだか?という状態の彼でしたが、今年になり公式サイトの復活と共に活動再開、現在は都内でラーメン店を切り盛りしながら音楽活動を行っているそうです。
 そんなアズがデビュー25周年を迎えた2018年8月22日、8年ぶりのニューシングル「明日のシルシ」をリリース。そしてその直後には25周年記念ライブを行うということで、久々(実に10年ぶりです)に彼のライブに足を運ぶことにしました。

 会場は渋谷駅から道玄坂を登って徒歩10分、ラブホテル街の中の(笑)duo MUSIC EXCHAGE。
 O-WEST、O-EASTの近隣施設でそこそこのキャパ。全席自由でオールシッティングでしたが、席はほぼ満員で埋まっていました。

 開演予定の19時を少し回ってからスタート。

0.昔のテレビ出演映像
 オープニングにしてはかなり長尺だったのでこの書き方を(笑)。
 ステージ後方の巨大プロジェクターに、デビュー当時の映像コメント、MステやCOUNTDOWN TV出演時の模様(主にトーク中心)、松下電器のCMに出ていた頃の懐かしいCMから、90年代末の金髪時代までをダイジェストで流していました。
 上映終了後にサポートバンドのメンバー、そしてアズ本人が登場。

1.君とピアノと(1stシングル)
2.君は僕の勇気(2ndシングル)
3.君だから(3rdシングル)
 いきなり「君三部作」固め打ち。彼の一番ポピュラーな部分を一気に放出した感じ。
 なお、「君だから」はスタンドマイクで熱唱。ピアノを弾きながら歌う曲もありましたが、今回はサポートキーボードがいるので多くの曲ではボーカリストに徹していました。

4.JOY≒YOUR PRESSURE(1stアルバム収録曲)
5.君の翼は何色ですか(4thシングルc/w)
6.80's(7thシングル)
 テイチク時代のポップな曲を続けて。なお、今回のライブは公式サイトで聴きたい曲を募った結果を反映させたセットリストとのこと。サイトでは途中経過ランキングまで見せていました。なお筆者は投票するのを忘れておりました…。

 確かここでコーラスの寺田さん(女性。お名前失念)が退場。
 ラーメン屋の店主として厨房に立っている現在の自分の話、デビュー当時の話、今だから言える東芝EMIに移籍した時の話などを織り交ぜてのMCはこの辺りだったかと。続いてはバラード2曲。
 
7.確かに愛したとき(6thシングル)
8.Rain(1stシングルc/w)

 ここで内田敏夫(G)がはけて4人編成に。
 1998〜2000年に今回のバンドメンバーである高橋竜(Ba)、佐藤強一(Dr)というリズム隊を率いてピアノトリオで活動していた時の話、更に櫻田泰啓(Key)が加入したことで音に厚みが増した、という話の流れで、ピアノトリオ時代の楽曲へ。

9.MY LIVE(7thアルバム収録曲)
10.Long Days(13thシングル)
11.NO NAME(14thシングル)
12.砂漠に花を(15thシングル)
13.LINE(6thアルバム収録曲)

 ピアノトリオ時代が最も好きな筆者としては、最もテンションが上がったブロックでした。全部メドレーで1コーラスぐらいで繋いでいたのが残念!なお、「LINE」からはアズに煽られて座っていた観客も総立ちに。

14.独り主義 〜僕らの独立宣言〜(3rdシングルc/w)
15.PRIDE(「実況パワフルプロ野球11」テーマ曲)

 バンドメンバーが全員復帰しての中盤戦。「独り主義」は今は名前が変わったあさひ銀行のタイアップソングだったらしく、当時のあさひ銀行に預金口座を作りにいった、とのこと。「PRIDE」はパワプロファンがゲームから東野純直という存在を知ってくれたというファンがいる、という話を。今回のファン投票でもこの曲に票がかなり集まったそうです。

16.Choo Choo Train
 そしてここでスペシャルゲスト、中西圭三の登場。筆者としては三週間ぶり(笑)。
 冒頭のMステのシーンでも一緒に映っていたり、ピアノトリオ時代のライブを観に来たり、近年では「ハモネプ」にアズを誘ってテレビに出たりと、昔も今も交流があるようです。
 ここではZOO提供のヒット曲を1曲歌って結構あっさり退場。

17.Realize(11thアルバム収録曲)
18.summer-est 〜一番眩しい夏〜(4thシングル)
19.BIG GAME(1stアルバム収録曲)
20.アイツ(4thアルバム収録曲)
21.深呼吸でゆく(8thシングル)

 後半戦突入。テンポのある曲が並びます。
 「Realize」は本編では唯一のインディー期のアルバムから。「アイツ」はアルバム収録曲ながら発表当時から人気がありましたが、今回のファン投票の最終結果では1位だったと思います(確か)。

22.Fence(10thシングル)
 25年間の活動で様々な人達への感謝、今日集まってくれたお客さんへの感謝などを述べた後で本編ラスト。6thアルバムバージョン(N.Y.Version)に近いアレンジでの披露。オリジナルの中でも彼が大事に歌っている曲であり、今回のライブのベストアクトを選ぶならこの曲でした。

23.明日のシルシ
 ここからアンコール。先日発売のニューシングルの表題曲を。
 このシングルはライブ会場で買おうと思っていたので初聴きでしたが、バンドサウンドながら思ったよりもポップで明るい曲でした。

24.君は僕の勇気(2ndシングル※2回目)
 「最後はこれを歌わないと終わらない!」とことで、観客コーラス参加バージョンでの本日2度目のこの曲で締め。

 最後に観客席をバックにアズとの写真をカメラマンに撮影してもらい、ライブ終了。
 時刻は既に22時を回っていました。
 2000年代に行ったライブではだいたい15〜16曲ぐらいで2時間ちょっと終わっていたので、今回もそんな心づもりで行ったのですが、この日はなんと3時間。まさかここまで長くやるとは、ここまで多く歌うとは!とかなり得した気分でした。

 リクエスト準拠のセットリストということで、実質22曲中の約半分の曲がゴールデンベストにも収録されているテイチク時代(1993〜1995年)の曲。まあこれは予想通りといいますか、デビュー以来ずっと彼の音楽を聴いている人達が今の彼のメイン層なんだな、と改めて実感。
 ただ、テイチク時代のシングルを全部演奏するかと思いきや「愛し方も分からずに」のみが外されたのがかなり意外。過去に2回もリメイクされるなど本人も気に入っていて、今回のファン投票も上位に来ていた記憶があったのですが…。

 本人含めて6人のバンド編成はさすがに音に厚みがありました。特にリズム隊の高橋・佐藤両氏のプレイはトリオ時代を彷彿とさせる音圧の強さに圧倒されました。
 基本的にキーはオリジナルより下げられており(これはデビュー10周年ぐらいからの傾向)、後半のアップテンポ固め打ちなどでは高音を張り上げようとするアズの喉がキツそうではありました。ただその直後に歌った「Fence」はバッチリだったりと、歌の出来には結構差がありましたかね。あと歌詞を結構間違えてました(苦笑)。
 あと、アズは見た目がすごく若返ったのと、MCが笑わしつつ謙虚になった、と思いました。

 筆者はデビュー当時からの東野純直のファンなのですが、10年前に観に行ったライブでのあまりに内輪イジリが過ぎるMCにちょっと閉口して、しばらくライブから足が遠のいていました。そのうちにライブ自体も開催されなくなってしまったのですが、活動再開後初のワンマンライブの今回は身内ノリなどはほとんどなく、楽しいライブでした。
 さすがに平日ど真ん中に開催されるライブなどは少し厳しそうですが、次のアルバムが出てレコ発ライブなどがあればまた行ってみたいと思いましたね。

az
 帰りに会場で購入したニューシングル(購入特典のサイン入りポストカード付)