access25 2017年9月13日発売、デビュー25周年を記念してリリースされたaccessのオールタイム・ベストアルバム。CD4枚組全54曲収録。4面デジパック+ブックレット付属の三方背BOX仕様の初回限定盤、プラスチックケース仕様の通常盤が存在しますが収録内容は同一。また、期間限定特典として1993年開催の1stツアーのパンフレットの電子版が本年末まで無料でダウンロードできるカードが封入。

 公認ベストとしてはデビュー15周年時の2007年にリリースのCD3枚組(+初回盤DVD付)「access best selection」に続く10年振りのベストアルバム。同作には初CD化のリメイク音源などが数曲収録されていたのですが、本作は全曲リマスタリングを施されているものの、何らかの形で世に出ていた音源のみで構成されて新曲などは特になし。内容はDisc 1、2がシングル全集、Disc 3がバラード集、Disc 4がリミックス集と、明確に各ディスクの色が出ているのが特徴。以下、各ディスクに分けて具体的にご紹介していきます。

 Disc 1、2は「All the Singles Vol.1」「(同)Vol.2」。1992年のデビューシングル「VIRGIN EMOTION」から、2017年リリースの最新28thシングル「Knock beautiful smile」までのシングルタイトル全28曲を時系列順に完全収録。Disc 1全曲+Disc 2の2曲目までは15周年ベストと内容が曲順も含めて丸被りということで既視感ありありなのですが、続く「Dream Runner」以降の12曲はベストアルバム初収録、さらに「永遠dive」以降の7曲はアルバム初収録。
 なお18thシングル「Higher Than Dark Sky」から27thシングル「24sync」までは本ベストリリース元のSONYではなく、浅倉大介のプライベートインディーズレーベルDarwinからのリリースとなっており、なかなかレンタルもできなかったので(笑)今回の一挙収録は嬉しいところ。基本的にはどの曲も浅倉によるアッパーなデジタルサウンド+貴水博之のハイトーンボイスで攻めまくるキャッチーなEDMナンバーで、正直似たような曲も多いのですが、もはや偉大なるマンネリズムこそがaccess。今後もこの姿勢を貫いてもらいたいです。

 Disc 3は「BEST Ballads」。各オリジナルアルバムに収録されてきたミディアム〜バラードナンバーを時系列順に12曲+ボーナストラックとして「Xtal X'mas」(2012年ライブの配布シングル)、「Missing 4 seasons」(2016年ライブのパンフに付属)の2曲が一般流通化されて収録。accessのバラードはシングルでもなかなかなく、一般的知名度があるのは「TRY AGAIN」(Disc 1に収録)ぐらいだと思うのですが、今回こちらに収められたバラードも知名度こそ低いものの「PALE BLUE RAIN」「I SING EVERY SHINE FOR YOU」「STAY MY LOVE」等々なかなかの佳曲揃い。時代が進むに従って通常のバンド編成では演奏できないようなエレクトロなバラードが増えていき、それが彼らの個性を助長しているような気もしました。

 Disc 4は「BEST Remixes」。文字通りのリミックスセレクト盤で、シングルタイトル曲を中心に、ファンハウス時代(〜94年)末期のリミックスマキシシングルから、活動再開後のリミックスアルバム、そして近年のシングルのカップリングとして制作されたリミックスまでを発表順に全12曲収録。原曲からの改造具合(?)は各曲それぞれですが、どの曲も基本的にはボーカルパートをしっかりと残した「歌モノ」リミックスとなっており、難解さは少なく原曲との違いを楽しめるバージョンが多数。原曲から一転してスローに変貌した「TEAR'S LIBERATION」、ピアノ一本で歌い上げる「Higher Than Dark Sky」、加工したボーカルで遊びまくる「Be Nude」のリミックスが特に印象に残りました。

 以上ディスク4枚、彼らの25年間(実働期間は15年ぐらいですが)を一気に振り返ることのできる重量級ベストアルバム。15周年ベストとの重複はDisc 2以降はほとんどないという配慮が嬉しい一方、ライト層向けにDisc 1&2のシングルコンプリート盤を別売すれば良いのに…という気もします。何といっても全54曲とかなりのボリュームなので全部聴き終わるまでに結構な時間と体力を要しました(笑)。まあライト層には非公認ながらファンハウス期のコンプリートシングルベストもありますし、そちらを足掛かりに本ベストに挑戦するのをお薦めいたします。