jojogeneration 2017年8月23日発売、TVアニメシリーズ「ジョジョの奇妙な冒険」で起用されたオープニング・エンディングで使用された楽曲を網羅したベストアルバム。全7曲+ボーナストラック(後述)1曲収録。

 80年代より「週刊少年ジャンプ」で連載され、2012年からTVアニメとしてブランクを置きつつシリーズを重ねている「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ。現在2016年オンエアの「第4部」までがアニメ化されていますが、本作は2017年9月より「第1部」「第2部」「第3部」をBlu-rayディスクの各ボックスでの順次リリースの告知と同時に発表された主題歌ベストアルバム。オンエア当時に各部サウンドトラックやアンソロジーは発売されていたものの、シングルバージョンでのアルバム初収録、また海外のアーティストの既存曲によるエンディングテーマも「ジョジョ」と冠されたCD作品には初収録という、筆者のような「まとめて主題歌CD集出ないかな〜」と思っていた(笑)層には大変ありがたいベストになっています。

 収録順はシリーズ時系列順。物語の舞台の年代ごとに「第〇部」としてストーリーを区切り、アニメでは劇伴の担当者も移り変わっていましたが、オープニングテーマも「部」ごとに歌劇風あり、ダンスナンバーあり、ロック調ありと多種多様でありながら熱量のようなものを感じられる佳曲揃い。対照的にエンディングはYESThe BanglesPat Metheny Groupが起用され、渋く締めている雰囲気で、これらが交互に登場する本作ではそのコントラストがより鮮やか。総演奏時間は40分足らずと、どうせなら「第4部」の主題歌(オープニング3曲、エンディング1曲+α)まで全部収録しても尺は足りるのでは…とも思いましたが、全体のストーリーとしての区切りとしてはここで切っておくのが自然(?)だし、Blu-rayボックスの先発企画だし…ということで納得です。

 ラストに収録されたボーナストラック「アク役◇協奏曲」は、本編で特別エンディングテーマとして使用され、担当声優がデュエットで歌うコミカルなキャラクターソング。1コーラス目、2コーラス目は放映直後にそれぞれ配信リリースされ、後発のサントラに収録された3コーラス目を加えた完全版の収録。サントラ未聴だったのでこの曲続きがあったんだ…と、ちょっと驚きでした(笑)。