
6名のバンドメンバーを引き連れてChageが臨んだ本ツアーは、最新アルバム「Another Love Song」から6曲中5曲を演奏。また一年前のアルバム「hurray!」も含めそれ以前のソロ作品、さらにチャゲアスやMULTI MAXの楽曲のセルフカバー、石川優子とチャゲ名義の「ふたりの愛ランド」などを約2時間にわたって惜しみなく繰り出す「ベスト・オブ・Chage」的な内容。MCもある程度は収録されており、彼の軽妙なトークに導かれて大体のライブの流れが掴めると思います。バンドの演奏もさすがに安定。特に曲によってはChageとツインボーカル状態になるコーラス・石橋優子の存在感が大きく、「SOME DAY」など、その歌声で楽曲の色合いを広げていたのは好印象でした。
また、2015年のライブツアーの時はチャゲアス楽曲をかなり多めに披露していたそうなのですが、今回はスタジオ盤でのセルフカバーが既出の「夏の終わり」「ロマンシング ヤード」「NとLの野球帽」の3曲、ファン人気の高い「Reason」に加え、何とアンコールでは「YAH YAH YAH」を演奏。Chageパートのハモリ部分を自身が歌い、会場に集まった大勢の観客にメイン部分(つまりASKAパート)に歌ってもらうというサプライズが。ASKAとは既に同じ事務所所属ではなく、近年の騒動もありましたが、歌詞ブックレットには「作詞・作曲:飛鳥涼」とクレジットされたこの曲が無事にこのライブアルバムに収録されたのは嬉しい限りです。
ソロ作品を中心に、チャゲアスやMULTI MAXも含めてこれまでのChageのキャリアを総括したかのようなセットリスト。DISCも1枚各約1時間弱と聴きやすくなっており、ライト層にもお薦めのライブアルバムです。
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