2016年11月23日発売、6年間の休止期間を経て今年より活動を再開した大黒摩季のオールタイム・ベストアルバム。CD4枚+90年代のMVを収録のDVDを同梱した計5枚組の初回生産限定BIG盤、CD3枚組STANDARD盤の2種で発売。なお、DISC 1〜3はBIG盤、STANDARD盤とも同一内容。今回のレビューはSTANDARD盤となります。
昨年から所属アーティストに楽曲を提供したり、今年は「d-project with ZARD」にゲストボーカルとして参加したりと、ビーイング関係作品に急接近していた大黒摩季ですが、この度その古巣に正式復帰。離脱後の15年間、いくつかの非公認ベスト盤や、制作の裏側を暴露に近い形でビーイングに晒されてきた彼女だったので、今回の復帰はリスナーとしてはかなり衝撃的だったのですが、インタビュー記事を見る限りでは現在は両者の関係も良好のようで、その復帰第1弾作品はビーイング時代・EMI時代・インディーズ時代までの全活動を網羅した重量級ベストアルバムという形に。STANDARD盤は基本的には全シングル+αを年代ごとにリリース順に48曲収録。
DISC 1は1991年の正式デビュー前のオムニバス作品に収録された「STAY」から1995年前半までの全17曲。ブレイク作「DA・KA・RA」、「チョット」「別れましょう私から消えましょうあなたから」「あなただけ見つめてる」「夏が来る」「ら・ら・ら」などの代表曲が満載、セールス全盛期ならではの錚々たるラインナップ。公認・非公認のベストアルバムに何度も収録されたお馴染みの曲ばかりで正直新鮮味はないのですが、ダンサブルなナンバーに現代女性の本音ぶっちゃけ路線、という彼女のパブリックイメージを象徴している楽曲がズラリと並んでいるのは壮観。また、「Harlem Night」「白いGradation」は1999年の「BEST OF BEST」以来のCD収録なのが妙に嬉しかったりします(笑)。
DISC 2は1995年後半からビーイング離脱第1弾シングル「虹ヲコエテ」をリリースした2001年夏までの全16曲。「熱くなれ」のヒットが突出しており、「愛してます」「あぁ」「アンバランス」のスマッシュヒットはあるものの、セールス的には徐々に目減りしていく時期の作品群ではありますが、「ゲンキダシテ」「空」、そして長らくアルバム未収録だった「ガンバルシカナイジャナイ?!」、アルバム曲「風になれ」などの、バンドサウンド主体のメッセージソングが増えてきた時期でもあり、今回一気にまとめて聴くと3枚のディスクの中では一番好きな音楽性だな、と感じられました。
DISC 3は2001年後半から活動休止までの2010年、そして2015年に発表された「TAKE OFF 〜SKYMARK,Cheer Up ver.〜」、2016年の配信シングル「Higher↗︎↗︎Higher↗︎↗︎」、そして新曲1曲を収録した全15曲。従来の専属アレンジャーの葉山たけしと離れ、代わって登場したのは小西貴雄、西平彰、本間昭光、武部聡志などの著名アレンジャー陣。基本的にはデジタルロックがメインですが、「胡蝶の夢」などの今まで切られなかったバラードシングルもリリースしたりと色を出しつつ、ビーイング時代よりはインパクトは弱くなったものの極端に路線を変更することなく現在に至る感じ。そして「(夢が)叶わなかったから出会えた仲間や居場所は愛しい」「満たされてないけど温かな愛はある」と現在の自分を肯定した新曲「My Will 〜世界は変えられなくても〜」も今の彼女だから歌えると思わせるミディアムナンバーでお薦め。
歌詞ブックレットは作品リリース時のアーティスト写真、各楽曲には収録シングルまたはアルバムのジャケット、リリース年月日まで詳細に記載された丁寧仕様。そしてCDケース裏には「All Words & Music:Maki Ohguro」の文字。今までの某スタッフ表記の連発は何だったのか…と思えるほどの元鞘っぷりなのですが(苦笑)これからは環境的にも両者上手く続けていってほしい、と願います。それはさておき、遂に登場のオールタイム・ベストなので、新旧ファン共に是非聴いてもらいたい作品ですね。
昨年から所属アーティストに楽曲を提供したり、今年は「d-project with ZARD」にゲストボーカルとして参加したりと、ビーイング関係作品に急接近していた大黒摩季ですが、この度その古巣に正式復帰。離脱後の15年間、いくつかの非公認ベスト盤や、制作の裏側を暴露に近い形でビーイングに晒されてきた彼女だったので、今回の復帰はリスナーとしてはかなり衝撃的だったのですが、インタビュー記事を見る限りでは現在は両者の関係も良好のようで、その復帰第1弾作品はビーイング時代・EMI時代・インディーズ時代までの全活動を網羅した重量級ベストアルバムという形に。STANDARD盤は基本的には全シングル+αを年代ごとにリリース順に48曲収録。
DISC 1は1991年の正式デビュー前のオムニバス作品に収録された「STAY」から1995年前半までの全17曲。ブレイク作「DA・KA・RA」、「チョット」「別れましょう私から消えましょうあなたから」「あなただけ見つめてる」「夏が来る」「ら・ら・ら」などの代表曲が満載、セールス全盛期ならではの錚々たるラインナップ。公認・非公認のベストアルバムに何度も収録されたお馴染みの曲ばかりで正直新鮮味はないのですが、ダンサブルなナンバーに現代女性の本音ぶっちゃけ路線、という彼女のパブリックイメージを象徴している楽曲がズラリと並んでいるのは壮観。また、「Harlem Night」「白いGradation」は1999年の「BEST OF BEST」以来のCD収録なのが妙に嬉しかったりします(笑)。
DISC 2は1995年後半からビーイング離脱第1弾シングル「虹ヲコエテ」をリリースした2001年夏までの全16曲。「熱くなれ」のヒットが突出しており、「愛してます」「あぁ」「アンバランス」のスマッシュヒットはあるものの、セールス的には徐々に目減りしていく時期の作品群ではありますが、「ゲンキダシテ」「空」、そして長らくアルバム未収録だった「ガンバルシカナイジャナイ?!」、アルバム曲「風になれ」などの、バンドサウンド主体のメッセージソングが増えてきた時期でもあり、今回一気にまとめて聴くと3枚のディスクの中では一番好きな音楽性だな、と感じられました。
DISC 3は2001年後半から活動休止までの2010年、そして2015年に発表された「TAKE OFF 〜SKYMARK,Cheer Up ver.〜」、2016年の配信シングル「Higher↗︎↗︎Higher↗︎↗︎」、そして新曲1曲を収録した全15曲。従来の専属アレンジャーの葉山たけしと離れ、代わって登場したのは小西貴雄、西平彰、本間昭光、武部聡志などの著名アレンジャー陣。基本的にはデジタルロックがメインですが、「胡蝶の夢」などの今まで切られなかったバラードシングルもリリースしたりと色を出しつつ、ビーイング時代よりはインパクトは弱くなったものの極端に路線を変更することなく現在に至る感じ。そして「(夢が)叶わなかったから出会えた仲間や居場所は愛しい」「満たされてないけど温かな愛はある」と現在の自分を肯定した新曲「My Will 〜世界は変えられなくても〜」も今の彼女だから歌えると思わせるミディアムナンバーでお薦め。
歌詞ブックレットは作品リリース時のアーティスト写真、各楽曲には収録シングルまたはアルバムのジャケット、リリース年月日まで詳細に記載された丁寧仕様。そしてCDケース裏には「All Words & Music:Maki Ohguro」の文字。今までの某スタッフ表記の連発は何だったのか…と思えるほどの元鞘っぷりなのですが(苦笑)これからは環境的にも両者上手く続けていってほしい、と願います。それはさておき、遂に登場のオールタイム・ベストなので、新旧ファン共に是非聴いてもらいたい作品ですね。
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