2020年06月

2020年06月27日 22:39

remio 地元・山梨の幼馴染である藤巻亮太(Vo&G)、前田啓介(Ba)、神宮司治(Dr)の三人によって2000年に結成されたスリーピースバンド・レミオロメン。インディーズでのリリースを経て2003年8月にメジャーデビュー、以降2012年2月の活動休止宣言までに5枚のオリジナルアルバム、2枚のライブアルバム、1枚のベストアルバムをリリース。今回の「Artist Archive」では、彼らが2008年末まで在籍したビクター・SPEEDSTAR RECORDSよりリリースされたアルバム全5枚を1枚ずつレビュー。「続きを読む」からご閲覧ください。続きを読む

2020年06月20日 21:50

eac7 2020年1月22日発売、→Pia-no-jaC←のクラシックカバーアルバム第7弾(公式表記では通算18枚目のアルバム)。全6トラック・7曲収録。初回限定盤、ヴィレッジヴァンガード限定盤、タワーレコード限定盤にはそれぞれ別の内容のライブDVDが付属(収録曲は全仕様同一)。本レビューはCDのみの通常盤となります。

 リスナーからリクエストを募り、著名なクラシック曲を彼ら流に仕立て直す「EAT A CLASSIC」シリーズ。ナンバリングを重ねる毎に原曲の壊し方がどんどん過激になる傾向は「〜5」辺りで極まった感があり、ジャケットデザインを一新した「〜6」ではアレンジ面でもやや落ち着いた印象がありましたが、今作は前作よりもより原点回帰…というか、どの曲も原曲を極端に崩さずにメロディー部分を尊重した「整った感じ」に統一してきたのが特徴でしょうか。

 以前にも書いたように、ともすればオリジナル部分が原曲パートを食ってしまうような構成も目立つ楽曲も過去にいくつかあったのですが、今回選ばれた7曲に関しては原曲そっちのけでやりたい放題、叫びたい放題(苦笑)という曲はなく、静と動を繋ぎ合わせた組曲風の「ラプソディ・イン・ブルー」、ボサノヴァ調アレンジの「月光ソナタ」、口笛パートも取り入れ軽快な「別れの曲」など、意表をつくアレンジもありつつも演奏自体はあくまで正攻法。正直どこでアバンギャルドすぎる演奏が飛び出してくるかと結構身構えていたのですが、これといった壮絶な展開はなく聴き終わりました(笑)。

 これまでのシリーズの「崩し」を楽しみにしていたリスナー層にとっては「もっと過激に!」という不満の声もあるかもしれません。ですが、第7弾まで続けてきたこの時点で初心者でも安心、シリーズ入門編的な作品が登場するのは却って新鮮かも。収録曲もいつもに増してポピュラーなラインナップだと思いますし、初→Pia-no-jaC←体験にもお薦めだと思える佳作でした。

2020年06月13日 21:50

TUTUDTC 2020年4月21日発売、TM NETWORKのボーカル・宇都宮隆がソロ活動として昨年の秋に開催した「Tour 2019 Dragon The Carnival」のツアーファイナルとなるZepp Tokyoでの11月10日の公演の模様を全曲収録したライブBlu-ray。一般発売とは別に、特典映像等を加えたファンクラブ限定盤も期間限定での受注生産として同時期にリリース。本レビューは一般発売盤(通常盤)となります。

 2019年はTMデビュー35周年…というのは本ブログに来訪されている方は重々ご承知だと思いますが(笑)、現状ではメンバー三人のうち、リーダーである小室哲哉が芸能界を引退しているということもあり、メモリアルイヤーの展開は過去の映像作品集やファン投票のベストアルバムぐらいに留まり、ユニットとしての稼働は無しのまま終わってしまいました。そのフォロー…という言い方も変ですが、宇都宮が「僕なりの35周年」として、ソロ名義でTMの楽曲を取り揃えたライブツアーを敢行。サポートミュージシャンはかなり珍しい編成(前回のツアーからのようです)で、キーボードが土橋安騎夫浅倉大介nishi-kenの3名、ギターが北島健二という、それぞれTMや宇都宮ソロに関わった経験のあるメンバーが集結し、全国7都市12公演(+翌年2月の追加公演)を回ったそうです。

 選曲は各サポート陣のソロコーナーを除くと、全曲がTM楽曲。ツアータイトルの原型でもある「Dragon The Festival」を筆頭に、SONY、Rojam、R&C、そしてavexという全活動年代からの楽曲を万遍なくチョイス。TMのライブでの定番の「Be Together」「Love Train」「Seven Days War」「I am」といったヒット曲・代表曲を要所に配置しながらも、「クロコダイル・ラップ」「Fantastic Vision」などの初期曲、宇都宮も鍵盤演奏に参加したマイナーキネバラ「We Are Starting Over」、更にさわりの部分だけとは言え「WELCOME BACK 2」等々、コアなTMファンが喜びそうなマニアックな曲も披露され、全時代のファンが楽しめるような内容になっているのが好ポイント。

 バンドとしての形態は前述の通り特殊であり、必要に応じて舞台中央後方にある簡易的なドラムセットで主に北島が演奏する曲もあるのですが、基本的にはリズム隊は打ち込み+三人のキーボーディストのプログラミングを含めた音+生ギターという編成で、生バンドでの演奏を体感するのに慣れた身からすると最初のうちは違和感は否めなかったのですが、鑑賞しているうちに「こういうのもアリかもな」と思えるほどの各鍵盤奏者の熱演が見所。ライブ全体としてはカーニバル小屋(?)に見立てたテントや、神出鬼没のパントマイマーのパフォーマンスなど、ストイックだったTM30周年の演出とは異なる賑やかな雰囲気で進行していく「宇都宮隆 feat. TM NETWORKというお祭り」といった印象を受けました。

 映像の最後には「Message from Tetsuya Komuro & Naoto Kine」というチャプターが。この公演に訪れた小室と木根尚登のそれぞれのライブ感想のコメントが短いですが収録されています。特に表舞台から姿を消した小室の最近の様子が見られるのは嬉しい(髪型の変貌が凄かったですけど・笑)一方、本来であればこの三人で集まって何かやってくれたんだろうなぁ…と思うと複雑な心境。ただ、コメントを聞く限りではまだ次の一手を考えてるんじゃないかな?と思える発言もあったりで、ファンとしては気長に待つしかないですね。TMの代替…というと失礼な発言になるかもしれませんが、ウツには本当に感謝の35周年でした。

2020年06月06日 22:27

karashimacb 2020年5月6日、辛島美登里の公式サイト内の通販ページ「Karashimaya」にて販売が開始されたベストアルバム。全14曲収録。

 本来は今年の3〜4月に予定されていたコンサートツアーにて、会場限定販売されるはずだった本作(公式によると発売日はコンサート初日の3月20日)。新型コロナウィルスの影響で全公演が中止となり、それに伴って公式サイト限定での注文販売に切り替え。これによりライブ不参加、ファンクラブ未加入の一般層でも購入できるようになりました。なお発送の際にはアルバムジャケットに辛島本人の直筆サインとサインの日付が記されるサービス有り。注文してからは3〜4日程度で到着する(筆者在住の東京都の場合)など、迅速な対応で発送作業も行われているようです。

 曲目は昨年のシングルセレクトベスト「Carnation」同様の本人選曲に加えて各楽曲のライナーノーツが掲載。今回のメインは1995年から2003年までに在籍した東芝EMI時代からの11曲。加えて2004年にインディーズでリリースされた2曲+ボーナストラックとして新録の弾き語りバージョン「Emerald Dream(2020)」という構成。曲順は時系列ではなく全体の流れを考慮して組み上げられているようです。制作やリマスターには東芝EMIの原盤権を持つユニバーサルミュージックのスタッフがクレジットされている一方で、販売・発売元は彼女の事務所名義となっており、シンプルな歌詞カードの文字やさっぱりとしたCD盤面など、ハンドメイド的な印象も受けるデザインになっています。

 アルバムタイトルに倣ってか、収録曲は「春めく隠れ人気曲」(帯より)をセレクトしたとのこと。ただストレートに春!というイメージの曲は「春が来た!」「菜種時雨〜natane*shigure〜」ぐらいで、夏が近づく時期(「ブルーの季節」)が舞台だったり、季節感が限定されない曲が結構あり、「Carnation」で選ばれなかったシングル数曲+EMI時代からの季節を問わないアルバム曲選集、という表現が一番しっくりくるかも。さすがに在籍時の7枚のオリジナルアルバムの中から選抜しただけはあって佳曲揃い。報われない恋愛の歌がやはり(?)多数で、男の筆者の身からすると薄ら寒いようなテーマの歌詞もあったりするわけですが(苦笑)、ミディアム系を中心に曲調もバランス良く配置され、70分を超える収録時間ながら中盤過ぎ辺りで印象強いシングル曲を配置することで中弛みを抑え、最後まで一気に聴き通せるアルバムだと感じました。

 元々会場限定販売だったということもあり、「サイレント・イヴ」も「愛すること」も収録されていないコア寄りのベストですが、一般販売に変更された現時点では、公認・非公認合わせてどうしても似たような選曲になる王道ベストの次に聴く1枚として、ファンハウス時代の「Hello Goodbye」と同列のEMI時代アルバム曲中心ベスト、という立ち位置でしょうか。オリジナルアルバムの数も多いし、王道以外でももう少し辛島美登里の曲を知りたいけどどのアルバムを聴けばいいのか…というライトな層にも楽しんでもらえるベストセレクションだと思います。

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