2019年07月

2019年07月28日 11:39

kobukuroall 2018年12月5日発売、結成20周年を迎えたコブクロ初のコンプリート・ベストアルバム。通常盤はCD4枚組全58曲収録。初回生産限定盤には歴代ライブ映像を収録したDVDが付属。さらにファンクラブ会員に向けた通常盤+ヒストリーDVDやメモリアルブックなどを同梱した限定盤も受注生産販売(現在は申込終了)。本レビューは通常盤となります。

 コブクロのベスト盤は今回が3作目。2006年に「ALL SINGLES BEST」、2012年にその続編をそれぞれリリースしていますが、今回は前2作を含めた20年間(メジャーデビューが2001年、それ以降の音源が対象なので厳密には17年間)から、シングル全曲に加え、カップリング、アルバム収録曲までをピックアップしたオールタイムベスト。収録順はリリース順ではなく楽曲の誕生順ということで、DISC 1ではデビュー曲「YELL 〜エール〜」が8曲目という遅いタイミングだったり、後年リリースされた「桜」「赤い糸」が冒頭を飾るなど、リリース順で追ってきたリスナーにとっては結構新鮮な並びに。DISC 2以降は基本的には楽曲誕生=リリースの流れのようで、ほぼ発表通りの並びになっています。DISC 4の6曲目「心」からがアルバム初収録。同ディスクの終盤には佐藤竹善、絢香、布袋夫妻とそれぞれコラボした歴代のシングルを収録し、ラストにインディーズ時代のデモ音源「桜 -1st demo tape-」を配置して締めくくっています。

 というわけでコブクロの楽曲変遷を一気に辿れる本作。大きく分けるとDISC 1は笹路正徳のプロデュースで曲を磨き、DISC 2の中盤からはセルフプロデュースに移行、「永遠にともに」「ここにしか咲かない花」「蕾」等、彼らの現在に至るまでの代表曲が誕生。個人的にも今でも印象に残る曲はこの辺りからDISC 3の中盤ぐらいまで、という感じ。その後のDISC 4に至るまで彼らの定番である「歌い上げ系バラード」がメインという印象のまま最新シングル「風をみつめて」まで到達。最新作のオリジナルアルバムではやや実験的に攻めたサウンドの曲も含まれていたのですが、今回はベストということでシングル曲の合間に挟まれる各アルバム収録曲も彼らの一般的なイメージから離れない楽曲が選ばれており、コブクロ側からのベスト選曲=王道のポップス路線を再確認。楽曲の完成度という点では文句はない一方、あまりに王道満載すぎて複数枚続けて聴くのはキツい…と思ったり(苦笑)。なお、ボーナストラック的な先述の「桜」のデモバージョンは1998年12月制作のデモテープからの音源だそうで、二人の声とギターだけのプロトタイプながら、楽曲の骨格は既にこの時点で完成していることが窺える貴重な音源。こういった路上出身ならではのシンプルな編成の曲もたまには…と思ってしまうのは筆者だけでしょうか。

 各DISCぎっちりの収録時間で総演奏時間は約5時間。最初にこのベストの収録曲リストを見た時は「正直選びすぎだろ…」と思いましたが、常に王道のポップスを作り続けてきた彼らの20年間の歩みを全シングル+αで選曲するならばこれぐらいのボリュームになるのかな、とまあまあ納得しています(笑)。超重量級のベストではありますが、オリジナルアルバムまでは…というリスナーはこれを1作持っていればここまでのコブクロの代表曲をアルバム曲含めほぼ網羅できるというのはなかなかお得(?)なアイテムかも。

2019年07月20日 17:21

mrchildrenjyuuryoku 2018年10月3日発売、Mr.Children通算17枚目のオリジナルアルバム(ライブアルバム、カップリング集を含めると通算19枚目)。前年リリースのシングル「himawari」、2018年年明けリリースの配信シングル「here comes my love」を含む全10曲収録。販売形態はCD1種のみ、初回生産分の封入特典として収録曲のMVが視聴できるプレイパスが封入(視聴期限は2019年4月末まで)。

 3年半前の前作ではデビュー以来常にプロデューサーとして楽曲制作に携わってきた小林武史から離れた曲を既にリリースしていた彼ら。迎えた本作のクレジットはProduced by Mr.Childrenと冠され、初の完全セルフプロデュースアルバムということに。演奏クレジットにも小林の名前はなく、鍵盤演奏やストリングスといったメンバー以外のバンド演奏の担当楽器の顔触れは新旧入り混じっている状態に。本作でも多数のミュージシャンが参加していますが、特に00年代後半から10年代初頭にかけての「バンドを覆ってしまう過剰なまでのキーボードやストリングスの多用」は前作同様抑えられ、ピアノがメインで始まる曲でもバンド演奏を食わない程度、ストリングスも時折奏でられる印象的なフレーズが耳に残る程度、と長年懸念(?)されていた不満要素もセルフプロデュースになったことで分かりやすく解消された印象。

 ということで新たな一歩を進む彼らですが、今回の楽曲群はというと、これまでに比べるとかなり普通…と言いますか、リード曲としてMVも制作された「Your Song」を筆頭に、一般認識的なミスチルらしさの枠からはみ出さない優等生っぽい曲が続くなぁ、という感想。これまでの彼らと言えばブレイク以降、陰鬱で内省的な雰囲気だったり、ダーツでコード進行を決めるなど混沌とした要素を注入したり、かと思えば消費音楽と呼ばれることを逆手にとったようなカラフルなアルバムをリリースしたりと、膨大なセールスをあげるが故に大勢のファンの間で色々と賛否両論を巻き起こしてきたと思うのですが、そこからは一歩退いて、「まずは完全新体制のミスチルで10曲作ってアルバムにしてみました」といったところでしょうか。もちろん楽曲制作のレベルが前作より劣っているということはないのですが、アルバム紹介文などでの熱い煽り文と比べるとアレ?思ってたより地味…という点は否めませんでした。

 なお、本作は50分足らずという、ミスチル史上稀な総演奏時間の短さですが、今回の作風で従来通りにもう3〜4曲いかれると正直しんどかったかもしれないのでこの路線だとこれぐらいの案配がちょうどいいのかも。日本の音楽界的にも大御所的ポジションを得て落ち着いた…という表現は相応しくないかもしれませんが、そんな感じのアルバムではありました。次回作(何年後になるか分かりませんが)はもう少しリスナーをハッとさせるような要素を期待したいところです。

2019年07月14日 23:04

tmvideos 2019年5月22日に発売された、TM NETWORKのSONY在籍期のライブビデオをBlu-ray化したボックスセット「TM NETWORK THE VIDEOS 1984-1994」。前回の【開封編】に続きまして、DISC 1から順番に各映像作品をレビューしていきます。まず今回は【80年代編】。「続きを読む」からご閲覧ください。続きを読む

2019年07月07日 11:17

 先日レビューした小林陽一のアート・ブレイキー生誕100周年記念アルバム「NIAGARA SHUFFLE」を引っ提げて、アメリカで活動しているジャズミュージシャン達が来日し、7月いっぱい日本中を駆け回るジャパンツアーが去る7月4日、埼玉県入間市からスタート。今回のライブレポートはそのツアーの3本目、昨日7月6日に開催された三鷹市・武蔵野市民文化会館小ホールでのライブをレポート。「続きを読む」よりご閲覧ください。続きを読む

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