2016年10月11日 22:19

CD Review:中西圭三「All Time Best〜KEIZO's 25th ANNIVERSARY〜」

keizo25 2016年9月7日発売、中西圭三のデビュー25周年を記念してリリースされた2枚組ベストアルバム。全30曲をリマスターして収録。初回限定盤には初商品化となる全11曲のMVを収録したDVDが付属。本エントリーは通常盤のレビューとなります。

 1991年にデビューし、90年代に男性ポップスシンガーとして活躍、その後は提供作家として地道に活動を続ける中西圭三。ベストアルバム自体はこれまでにシングルコレクション2作、セルフセレクション1作、レーベル主導と思わしきベストが2作と、既に5作がリリースされていますが、本作は彼の25年間の活動をレーベルの垣根を越えて選曲し、基本的に時系列順に並べられたオールタイム・ベスト。各ディスクのラストには新曲が収録されています。なお、これまで彼の作品はパイオニア、ユニバーサル、VAPなどからリリースしてきましたが、今回は今まで個人名義としては一度も関わりのなかったワーナーミュージックからの発売となっています。

 Disc1はデビューから1995年までの楽曲を収録。出世曲「Woman」、代表曲「Ticket To Paradise」「You And I」「眠れぬ想い」「非情階段」など、小西貴雄とタッグを組んでいた活動全盛期の楽曲がズラリ。ダンスビートを基調にしたこの頃が今でも中西のパブリックイメージであると思われますが、「Kiss,Merry X'mas」以降、佐橋佳幸をアレンジャーとして迎え、「SO BAD」などのアコギを前面に押し出した時期の楽曲も収録。この路線、当時はちょっと馴染めなかったのですが、今聴くとこの時期の楽曲も改めて良さを感じられました。

 Disc2は1996年から現在に至るまでのセレクション。小田和正をアレンジャー&コーラスとして迎えた「次の夢」、大御所シンガー、ピーボ・ブライソンとのデュエット「What I Do For Love」、ブレイク前のゴスペラーズをゲストに招いた「WITH」など、コラボレートやバラードシンガー的な側面が目立ってきた時期から、「Choo Choo Train」「タイミング」「ぼよよん行進曲」という提供曲のセルフカバー、AOR要素満載の「Twilight Stream」、死別を歌ったバラード「風雅」など、多種多様な楽曲が選ばれています。後半はリリース時期が飛び飛びになっていることもあり、Disc1ほどの統一感は感じられませんが、彼自身が作詞を手掛けた活動後期の曲も多く含まれており、詞曲を手掛けるソングライターとしての手腕も大いに感じられる内容になっています。

 新曲は全部で3曲。「Goods for you.」「美しい唄」はこれぞ往年の中西節の美メロバラード。「千年の誓い」はケツメイシのRYOをフィーチャリングしたEDMナンバーで現代の音楽シーンに寄せた作品と、ある意味両極端の楽曲を配置。だいぶ待たされた(苦笑)新曲ですが、どの曲も好印象の仕上がりでした。

 欲を言えば車のCMソングに起用された「Precious Love」や、「MUST BE HEAVEN」「HIGHER SELF」などのドラマ関連のシングル曲、現時点での最新アルバム「I'm home」からも選曲して欲しかったところですが、それを言い出すとキリがないので省略(笑)。2000年代突入以降はリリースペースが極端に落ち、かつてのように音楽シーンに頻繁に顔を出す機会も減ってしまいましたが、相変わらずのソウルな歌声やメロディーメイカーぶりの健在を堪能できる、お薦めベストアルバムです。

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