2018年06月

2018年06月30日 21:48

curio NOB(Vo,Sax)、AJA(G)、KASSAI(Ba)、BRITAIN(Dr)の4人で1995年に結成されたロックバンド・CURIO。1997年エピックソニーよりメジャーデビュー、2000年に活動休止(詳細は後述)、2001年AJAが脱退しインディーズで活動再開、2002年にワーナーにてメジャー復帰するも翌年に解散。時を経て2012年にNOBとAJA(AJに改名)で行われたCURIO名義のライブをきっかけに、KASSAI以外の3人が集結して活動再開し、現在に至る…と、バンドの略歴を書くだけでも結構な分量になる彼ら(笑)。そんなCURIOがソニー時代に残したオリジナルアルバム3枚、契約終了後にリリースされたベストアルバム1枚をレビュー。「続きを読む」よりご閲覧ください。続きを読む

2018年06月24日 22:07

deenbd25 2018年6月20日発売、DEENのデビュー25周年記念日の3月10日に日本武道館で開催された「25th Anniversary DEEN LIVE-JOY Special 日本武道館2018」の模様を全曲ノーカットで収録した2枚組ライブDVD。同内容に本公演のライブCD同梱+フォトブック付属仕様の完全限定生産盤Blu-rayも同時発売。本エントリーはDVD盤となります。

 本来であれば前年の47都道府県ツアーからの流れで25年目のDEENの誕生日を祝うライブ…だったはずが、今年1月にギターの田川伸治が本公演をもって脱退を発表。この公演が「三人での最後のDEENのライブ」という色々な意味で特殊な状況に。筆者はこの日に武道館に足を運べなかった一人なので、公演後約4ヶ月という早い期間で映像商品化してもらえたのはかなり有難いところ。SONY公式でも発売一週間前からライブ映像を小出しに10日連続でCM仕立てで配信するなど、DEENにしては異例の(?)気合の入ったプロモーションが行われました。

 そんな本公演は田川がラストだからか、25周年のメモリアルだからか、通常のツアーや武道館でもテンプレート化していたライブ構成を一切排除。具体的には花道でのアコースティックコーナー、田川・山根(上海ロックスター)ソロ、長尺のMCコーナー、ゲストミュージシャンやダンサーを加えてのコラボレーション…等々をばっさりカットし、サポートメンバーも通常ライブのリズム隊の2人のみ、全5人(+同期)で最初から最後までほぼ連続でギターソロなども含め原曲に忠実に演奏(メドレー含めて全40曲)。MCも序盤と終盤に一言二言、アンコールで少し長めに話すだけ、というストイックさが徹底されており、従来のDEENのLIVE-JOYなどで見せるエンターテイメント路線とは全く異なる(=DEENのライブはこれがすべてではない)ものの、あくまで演奏で魅せる、という点においては「ロックバンドらしい」ライブであったと思います。

 そして何といっても今回の最大のトピックは、2002年以降一部の例外を除いてキーを下げていた曲がすべてオリジナルキーで披露された、という点。公演の二週間前のテレビ出演や、一週間前のインストアライブではいつも通りのキー下げでも何とか出していた…という池森秀一のボーカルでしたがここにきて伸びやかに復活。声質自体が元に戻ったというわけでなく、現行の声色を駆使して「翼を広げて」から始まり「瞳そらさないで」「ひとりじゃない」、そして「このまま君だけを奪い去りたい」を高らかに原キーフル尺で歌い切る姿は、これまでずっとDEENのライブを観続けていればいるほど感動すること間違いなし。このキーでの披露が今回限りなのかは分かりませんが、今後もオリジナルアレンジで演奏される際には是非今回のようにお願いしたいものです。

 特典映像「DEENが歩んだ25年」は、DEENと20年来の付き合いであるライター・伊藤博伸と一人ずつ向かい合っての対談を繋げて約30分に編集。武道館公演後の収録なので田川は既にDEENを脱退している時点での対談であり、これがDEEN関連での最後の仕事かも。対談の内容はデビュー当時の話から徐々に武道館公演の話へとシフトしていく構成になっており、過去のインタビューでも話してきたようなことも語られてはいましたが、池森・山根の新生DEEN、そして田川のソロプロジェクト共々、今後についての前向きな発言も見受けられる内容。本編と合わせて「三人のDEEN」はここで一区切り、というのが寂しくはありますが、ある種の記念碑として、新旧ファンには是非手にとってもらいたい映像作品。基本的に筆者はライブDVDは入手後1、2回観てとりあえず終了みたいな鑑賞方法なのですが、本作に関しては何度も繰り返して観たい、と思える充実の一作でした。

2018年06月17日 12:36

wands 上杉昇(Vo)、柴崎浩(G)、大島康祐(Key)の3人で結成され、1991年にデビューしたWANDS。ビーイング所属アーティストとして、B'zやZARDらと共に90年代のミュージックシーンを席捲した彼らでしたが、二度のメンバーチェンジを経て、最終的にはオリジナルメンバーが全員不在のまま2000年に解散(解体)。今回の「CD Review Extra」では、そんな激動の歴史を駆け抜けていったWANDSの全ベストアルバム、公認・非公認含めて全6作を1枚ずつレビューいたします。「続きを読む」からご閲覧ください。続きを読む

2018年06月10日 19:11

utenastamani 今年初の「今週の1枚」、今回はブログ史上最も濃く、そしてマニアックな1枚を紹介したいと思います(笑)。2005年11月23日発売、キングレコード内のアニメレーベル「スターチャイルド」よりリリースされたアニメ関連作品のコンピレーションシリーズ「スタまに」の一作、「少女革命ウテナ」のボーカルベストアルバム。全15曲収録。

 「少女革命ウテナ」は、1997年4月よりオンエアされていた全39話のTVアニメ。主人公の快活な少女・天上ウテナが通う鳳学園にて巻き込まれる、「薔薇の花嫁」こと姫宮アンシーを巡る、学園理事長代行や生徒会メンバーといった個性的なキャラクターとの決闘対決がメインの作品…と書いてもこの作品の10%も紹介できていないので詳しいストーリーは省略しますが(おい)、基本はシリアスに、時にシュールにコミカルに、様々な形の「愛」を描いたアニメとして、漫画版も含めて未だに根強いコアな人気を持っています。1999年夏にはリメイクという形でより過激なスケールで描かれる長篇劇場版「アドゥレセンス黙示録」も公開。OVAテイストのセガサターンゲームもTVと劇場版の合間にリリースされたり、近年では約20年振りにミュージカル化を果たしたりと、様々な媒体で展開された作品でもありました。

 さて、本アルバムはそんな「ウテナ」シリーズのボーカル曲のコンピ。といっても、主題歌関連はオープニング「輪舞 -revolution」(奥井雅美)、前期エンディング「truth」(裕未瑠華)、後期エンディング「バーチャルスター発生学」(上谷麻紀)の全3曲と、通常のアニメと変わらない使われ方でしたが、とにかくこのアニメは劇中歌として流れた曲(決闘の際に流れる合唱曲が毎回異なる)が恐ろしい数ほどあるのが特徴で、TV版のサントラ3枚にも各7〜8曲程度の決闘用合唱曲が収められているという、当時としては野心的な内容でした。これらの曲は前衛劇団・万有引力主宰のJ.A.シーザー(日本人)が手掛けた詞曲で、はっきり言って歌詞の意味は抽象的すぎて全くといっていいほど理解不能。これをメタリックなオケに乗せて杉並児童合唱団や東京混声合唱団、万有引力のメンバー、果ては「ウテナ」の監督・幾原邦彦も一緒に唱和するという演出はまさにカオス。本アルバムでもウテナが決闘広場に向かう際に流れる「絶対運命黙示録」、前述の後期エンディング「バーチャルスター〜」の合唱バージョン、「体内時計都市オルロイ」「スピラ・ミラビリス劇場」「天使創造すなわち光」…と、タイトル見るだけで何コレ?みたいな(笑)濃い楽曲が選り抜かれています。

 基本的にはリリース順に楽曲が並んでおり、終盤にかけては劇場版関係の楽曲も5曲収録。そのうちの3曲は「絶対運命黙示録」の劇場バージョンも含めてまたもや合唱曲で、ここに辿り着くまでは聴き手もお腹いっぱいを通り越して変なテンションになっていると思われます(笑)。そんな中で劇中歌として起用された「時に愛は」(奥井雅美)はちょっとひと安心な歌い上げ系ミディアム。そして本作ラストに収められた「輪舞 -revolution〜アドゥレセンス・ラッシュ」(奥井雅美)はTVアニメオープニングのリメイク…と思いきや、オケがどんどん違う方向に展開していき「ウテナ」のテーマメロディに行きつくなどの趣向を凝らした、ここまで聴いてきたファンへのボーナス(?)のような8分近いエクステンデット系ミックスで締め。

 TV、劇場版、舞台版のサントラ、企画アルバムを含めれば10枚に近くにも及ぶ「ウテナ」関連のCD。セレクションアルバムも1作ありますが、純粋のボーカルだけを収めたベストはこの1枚のみ。「スタまに」シリーズの一作というレコード会社主導の企画ということもあり、過去の作品をレイアウトしただけのCDジャケットや、シンプルな歌詞カードなど、あまり装丁にウテナらしさは感じられないのですが、主題歌が1枚のCDにフルサイズ全部入っているCDは本作のみ。定価も1,500円(当時)と、ライト層を狙った…にしては濃厚な曲も満載ですが(笑)、歌入りの曲だけを聴きたい、というウテナファンにはうってつけなお薦めの1枚です。

2018年06月02日 22:02

utsumilestones 2018年2月28日発売、宇都宮隆の通算11枚目となるオリジナルアルバム。昨年秋に先行配信された「GET WILD PANDEMIC」のアルバムバージョンを含む全6曲のDISC1、過去の作品からのセルフセレクションを10曲収めたDISC2のCD2枚組。販売はDISC1+DISC2+Blu-ray+フォトブックレットのmu-moショップ/ライブ会場数量限定盤、DISC1+DVD、そして今回レビューのDISC1+DISC2の3形態での販売となっています。

 TMN活動休止直後の1992年にソロデビューを果たしたウツこと宇都宮隆。現在はソロデビュー25周年メモリアルイヤーの真っ最中。前作は2012年にリリース、その間にTM本体の30周年、ユニットU_WAVEのツアー、T.UTU with The BANDを率いてのバンドツアー、歌謡曲カバーライブなどを経て、本作はオリジナルアルバムとしては約6年ぶりとなる作品。なお今回の発売元はTMが現在所属のavexから。これによりSONY系列→Rojam→R&C→KING RECORDSと変遷してきた彼の移籍ヒストリーにまた新たな1ページが加わりました(笑)。

 DISC1の内容は新曲とカバー曲が3曲ずつ。前者はポップロックテイストの「未来へ」をつんく♂が、ミディアムバラードの「境界線を引いたのは僕だ」を尾崎亜美がそれぞれ初提供。録音メンバーも提供者お抱え(?)のミュージシャンが起用されているようで、1曲ずつの完全プロデュース作品の集合体といったところ。後者は「思秋期」「どうにもとまらない」という70年代の歌謡曲をかねてから親交のあるnishi-kenがプロデュース。そして先行配信の「GET WILD PANDEMIC」はTMの代表曲「Get Wild」をT.UTU with The BANDのメンバーの手によるロックアレンジで収録。
 対してDISC2はデビューからこれまでにリリースした宇都宮隆関連(T.UTU、U_WAVE名義含む)の楽曲の中から本人が10曲を選曲したベスト的な内容。とはいってもシングルタイトル曲は「Dance Dance Dance」「FLUSH」「道 〜walk with you〜」「Love chase 〜夢を越えて〜」の4曲と少な目な上に、ソロの代表曲ポジションの「少年」や「discovery」などは選曲されないなど、自選らしいプライベート色の濃い内容のようです。こちらは時系列ではなく緩急をつけた曲順で約50分と、オリジナルアルバム寄りなベスト、という印象。

 さて、本作で改めて感じたことではありますが、曲によってロック調であったり、EDMであったり、アコースティックであったり、ストリングスバラードだったりとバラエティ豊かなサウンドに乗って歌うウツですが、彼の歌声は「そのボーカル力で楽曲を支配する」という声ではなく、「サウンドに合わせて最適なボーカルディレクションを行い、自らの声をサウンドに融合させていく」という声なのではないかと思います。図抜けて高い歌唱力や圧倒的な表現力で勝負するわけではないので、名だたる著名ボーカリスト達と比較すると目立った特徴のない歌声でありますが、故にTMでも様々なタイプの曲を歌い続けてこられたのではないかと。何と昨年で還暦(!)を迎えたウツですが、これからもどうか身体には気をつけて(これは結構ファンにとって切実なので…)独自のスタンスでの活動を続けていってほしいな、と。

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