2018年04月

2018年04月29日 14:03

hzettrioms 2018年3月7日発売、スリーピースピアノトリオ・H ZETTRIOの通算4作目のオリジナルアルバム。前作同様「DYNAMIC FLIGHT盤」「EXCITING FLIGHT盤」の二種形態で発売され、配信シングル「NEWS」「Fiesta」「Zディスカバリー」「SEVEN」「MESHI KUTTE YEAH!」「DERBY 〜栄光の道しるべ〜」「What's Next」を含む全12曲の本編は共通、13曲目にボーナストラックとしてそれぞれ別の音源が収録。本エントリーは「DYNAMIC FLIGHT盤」のレビューとなります。

 コンセプトアルバムとして昨年末にリリースしたクリスマススタンダード曲のカバーアルバムとは対照的に、本作は既存の配信シングル7曲+新曲5曲(+α)を1枚のアルバムに構成した、といった趣。インタビューでも、特にアルバムコンセプトはなく、シングル曲も出来上がった曲から積極的に配信している、ということをメンバーが発言しており、総じての印象はこの1年間の活動記録集といったところ。
 表題曲「Mysterious Superheros」のような勢い重視のテクニカルな曲が中心で、ピアノトリオの枠に何かを追加してバリエーションを増やすことに腐心しているような曲はほとんどなく、そういった意味では前作よりも音楽性の幅は狭めかも。ただ、このトリオはピアノが突出して主役というわけではなく、ベース、ドラムスにも長いソロパートが用意され、時には三人で同時ソロ(のようなもの)を奏でるような瞬間もあるのが「音の対話、対決」という感じで聴いていて面白かったです。

 「DYNAMIC FLIGHT盤」のボーナストラックは、本編収録曲「What's Next」の昨年末の北海道でのライブ音源。ホールの残響、曲中でのオーディエンスの手拍子、次第にヒートアップしていく演奏者のプレイボルテージなど、スタジオ録音とは異なった生ならではの雰囲気が楽しめるテイク。ライブアルバムも特殊な形態ではありますがリリースされているようで、そちらの方にも興味が出てくる内容でした。

2018年04月21日 19:55

deenforever 「CD Review Extra」史上最長のエントリーになりました「DEEN The Best FOREVER 〜Complete Singles+〜」全曲レビュー、最終回となる今回は、初回限定盤に付属のPREMIUM DISCに収録された、楽曲提供元の各アーティストによるセルフカバー全11曲をレビュー。「続きを読む」からご閲覧ください。続きを読む

2018年04月15日 16:14

pandorablue 2018年2月7日発売、小室哲哉×浅倉大介のユニット・PANDORAのファーストミニアルバム。シングル「Be The One」「proud of you」のリミックスバージョンを含む全4曲収録。初回盤はインタビューブックレット+ドキュメンタリーVTRやMVを収録したBlu-ray付属の2枚組。今回のレビューは通常盤となります。

 小室と浅倉、師弟関係にある二人が初めて結成した新ユニット・PANDORA。そのデビューシングル発売直前に小室哲哉が音楽界の表舞台からの引退を発表しましたが、事前告知されていたシングル、そして今回ご紹介するミニアルバムは無事に発売日にリリース、それに伴うライブやテレビ出演などのプロモーション活動も滞ることなく(表向きは)スケジュール通りに行われ、両者のファンとしてはひと安心。現在のところ本作が小室哲哉の最新にして現状最後のフロントマンとしてのリリース作品となっています。

 収録曲のうち2曲は既発シングル曲のリミックス。基本的に原型を尊重してのミックス違いで、原曲のシングル的要素のある派手目な部分をやや大人しくした聴き心地。新曲2曲のうち1曲はゲストボーカル・Miyuuを招いた「Shining Star」。全英語詞…といっても歌詞はたったの6行。歌モノというよりも、メロディーラインを最初に提示しつつボーカルを素材としてサンプリングしたエレクトロニカサウンドの実験曲といった感じ。そしてもう1曲の「Aerodynamics」は演奏時間が17分にも及ぶ完全なるインスト曲。ループやアルペジエイターなどを駆使し、曲調に大きな起承転結がイメージされる組曲風の楽曲。こういった手の混んだインストは浅倉の十八番…という印象があるのですが、「何でもアリのPANDORA」ならではの引き出しをいきなり見せてきた感じ。ただ正直尺が長すぎるので、この曲に関してはBGM向きです(笑)。

 上記のインストが含まれるので演奏時間は約30分ですが、既発2曲+新曲2曲という曲数の少なさがあるのでミニアルバムといってもマキシシングルの延長線上の作品…という意味では物足りなさは否めません。浅倉はaccessやプロデュース業があり、そして小室は表舞台からの引退ということで、今後このユニットの活動が凍結してしまうのかは分かりませんが(個人的には来年のTM35周年はあるのか?という点が一番気になりますが)、願わくばPANDORAが「Blueprint」=青写真だけで終わらず、いつになるかは分かりませんが次の一手を繰り出してくるのを待ち続けたいと思います。

2018年04月08日 12:16

deenforever DEENの公式サイトにいつの間にか田川伸治のソロサイトのリンクが貼られていました。脱退後も事務所は一緒ですし今後も何らかの繋がりはあるのでしょうか。さて、「CD Review Extra」長期企画4回目「DEEN The Best FOREVER 〜Complete Singles+〜」全曲レビュー、今回は2010年から2017年までの全シングル、そしてボーナストラックをプラスしたdisc 04の全14曲。「続きを読む」からご閲覧ください。続きを読む

2018年04月01日 12:40

kyuusonewwave 2017年12月6日発売、キュウソネコカミのメジャー2作目となるオリジナルアルバム(インディーズからカウントすると通算4作目)。シングル「サギグラファー」「わかってんだよ」「NO MORE 劣化実写化」、配信シングル「邪邪邪VSジャスティス」を含む全14曲+シークレットトラック1曲収録。初回限定盤は副音声コメンタリー付きのライブDVDが同梱。

 ライブアルバムを挟んで前作から約2年2ヶ月ぶりのニューアルバム。発売時のメンバーインタビューによると、完成までに2年かかったとの事。今回も前作同様、日常生活の中で生まれる事象へのやり切れない思いや不満などをぶちまけた歌詞をキャッチーなメロディーに乗せ、ガレージロック調+融合し切れないリードシンセという独特のバンドサウンドでハイテンションに駆け抜ける作風は変わらず。丁寧にも各楽曲の歌詞スペースの下段には「ライナ〜ノ〜ツ」(原文ママ)が記載され、制作のきっかけなどが綴られており、曲の理解を深める一助(?)になっています。

 彼らの作品は何と言ってもその歌詞が特徴。独特の節回しで社会をシニカルに眺めている一方で時にコミカル、時にちょっと怖いオチも付いていたりして、初聴きの時は歌詞カードを追いながら聴いてしまうインパクトがあります。シングルで既出の自らの写真映りの悪さをテーマにした「サギグラファー」、漫画を原作にした実写映画でクオリティの厳しい作品に物申した「NO MORE 劣化実写化」などはその典型例。「メンヘラちゃん」「自由恋愛の果てに」のような薄ら寒い(苦笑)曲、前日のニュースで散々煽って結局大したことのない「TaiFu is coming to town」、世界平和を描こうとした結果、主人公が地球という「俺は地球」など、まあよくもこうテーマを拾えるな…と感心してしまいます(皮肉じゃないですよ・笑)。

 サウンド面でも前作を踏襲しつつ、今回は曲の途中でいきなり拍子が変わったり、テンポが落ちたり、寸劇風(?)になったり…と、ギミックに凝っている印象。各曲の基本フォーマットがこんな感じなので、14曲(+1曲)、時間にして約1時間かけて聴き続けると結構クドかった、というのが正直なところ。そういう意味では異色の歌謡曲テイストの「ギラギラおじさん」が中盤で登場するのはかろうじて良いアクセントでしたが。本編終了後に始まるシークレットトラックの「オーガニック狂いVS添加物オバケ」もタイトルから推して知るべしな楽曲で、今回は前作と比べるとちょっと緩急がついてなかったかな、と思います。欲を言えば「5RATS」「わかってんだよ」のような(彼らにしては)直球シリアス路線の曲がもう少しあればバランスが良かったかな、と。

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