2017年12月

2017年12月31日 18:18

 2017年も本ブログにご訪問くださりありがとうございます。

 昨日公開した年間アルバムTOP10にもその傾向が表れていましたが、今年はベテランあるいはある程度のキャリアを積んだアーティストの最新作品を数多く聴いた一年でした。
 その反面で新規開拓はほとんど皆無でしたが、まあそれはそれで良いのではないのかな、やみくもに探す必要もないのかな、と思う自分を最近感じます。年を取ったということでしょうか(苦笑)。
 来年も今年基準でのスタンスの聴き方になりそうな予感がしますが、それでも現在も根強く活動するアーティスト達の「現在の作品」を今後もご紹介していきたいと思っております。

 今年は年末はどこにも出かけずのんびり。紅白でも観ようかと。
 それでは皆様、良いお年を。

 2017年末日 SASA 拝

2017年12月30日 19:13

 本ブログ恒例の年間アルバムTOP10の発表です。
 今年は「2017年にブログでレビューしたアルバム」の中から10傑を選びました。
 ですので、基本的には2017年のアルバムが対象になりますが、2016年にリリースされたアルバムで今年になってレビューを公開したものは何月にリリースされたものであってもランキングの対象となります。
 では、10位から1位までをカウントダウン形式でご紹介。「続きを読む」からの公開です。続きを読む

2017年12月24日 16:57

hirai2 2017年7月12日発売、平井堅のベスト盤シリーズ「歌バカ」第3弾。初回生産限定盤A、初回生産限定盤B、通常盤の三種形態での発売になっており、本レビューはCD3枚組の通常盤(シングル楽曲の全ライナーノーツ付)となります。

 デビューから10年目までの全シングルを収録した「歌バカ」を2005年に、2010年までのカップリング曲を収録した「裏 歌バカ」を同年に発売しているこの「歌バカ」シリーズ。今回の通常盤には「歌バカ」以降、2006年から2017年までにリリースされたシングル両A面タイトルをDisc1、2にわたって完全収録。さらにDisc3は「Special Disc」として完全な新曲10曲を収録した全33曲。シングル曲では今年リリースされた「僕の心をつくってよ」「ノンフィクション」がアルバム初収録となっています。

 Disc1&2は「Single Collection」。2006年の「バイマイメロディー」から2017年の「ノンフィクション」までの全シングル曲をリリース順に23曲収録。既に「歌バカ」の時点で世間一般的な「平井堅ブランド」が確立されており、今回の収録曲はそれ以降、ブレイクの波も落ち着き、固定ファン+αに支えられてきた12年間の活動の記録となっています。平井堅自身は本作収録ブックレットのインタビューにも「(音楽シーンの中で)生き残りたい」ということを述べており、その気持ちで常に闘ってきた…というのは前作オリジナルのリリースの際にも触れられていましたが、ライトなポップス、王道バラード、EDM路線、コラボレーションなど、様々な表現方法を用いて駆け抜けた時代だったんだな、というのをこのディスク2枚を聴いて実感しました。
 そんな彼のシングル曲、バラードに関しては結構似ている展開も多い…というのが正直な感想なのですが、本作を聴いて改めて面白いな、と思ったのは「fake star」「CANDY」「ソレデモシタイ」、安室奈美恵とコラボした「グロテスク」などの毒っ気のあるエレポップの曲達。この辺りの攻めどころは「平井堅=バラード」で固定されてしまっている一般的イメージに風穴を開けることができそうな気もしました。

 Disc3は「Special Disc 歌バカだけに。」。J-POP界における10組の著名アーティストにそれぞれ楽曲提供、アレンジ、プロデュースを依頼し、平井堅は完全にシンガーとして徹したある意味ニューアルバム。ネームバリューのある面々からの提供ということで、提供元のアーティストの個性が発揮された曲が多く、生音重視から完全打ち込みまで、楽曲のタイプはかなりバラバラ。その一方で例えばCRAZY KEN BANDの横山剣が提供した「やってらんないぜ」はまんまCKB風味なのですが、平井堅が歌うことで下世話っぽさが消えるなど、完全に彼の世界になってしまうのはさすが。特にリード曲などは意識されなかったようで、その意味ではオリジナルアルバムとしては弱いですが、ベスト盤の特典ディスクとしてはかなり充実の内容だと思います。

 なお、初回限定生産盤Aは「歌バカ」「歌バカ2」に収録された全シングルをCD3枚に収録(シングル楽曲ライナーノーツなし)+「歌バカだけに。」のコンプリートシングル盤、初回限定生産盤Bは「歌バカ2」の通常盤内容+収録範囲時期のMVを収録したBlu-ray付属盤。全シングルを一気に聴きたい場合はA、「歌バカ」以降のシングル+MVが観たい場合はB、「歌バカ」以降のシングルのみでMVは不要な場合は通常盤と、それぞれ選択できる仕様になっていますので、用途に合わせてどうぞ。

2017年12月16日 16:46

fujimakihokkyokusei 2017年9月20日発売、藤巻亮太の通算3枚目のオリジナルフルアルバム。配信シングル「go my way」「北極星」を含む全11曲に加え、初回限定盤には昨年より「ツール・ド・東北」の公式テーマソングとして起用されている「LIFE」、今年3月に配信リリースされた「3月9日」のリメイクバージョンを収録+スリーブケース仕様。

 レミオロメンを活動休止しソロ名義で活動するようになってから5年を超え、様々な葛藤を乗り越えて現在に至る・・・というのは作品リリース前後のインタビューでも毎回本人が言及していますが、本作のインタビューでもまた然り。筆者としては前作のフルアルバムが本当の意味での「ソロシンガー・藤巻亮太のデビューアルバム」ではないか、と思っているのですが、今回の路線もその延長上。レミオロメンとの境界線を意識せず、ポップなメロディーに乗せて綴られるポジティブな「優しい星」「波音」、葛藤しながらもどこか力強い「Blue Jet」「愛を」、ささやかな日常に咲く愛を描いた「Life is Wonderful」などなど、前作で構築した基本的なスタンスを踏襲して作り上げられた印象を受けます。

 一方で演奏面では大きな変化が見られ、ブラスセクションやドラムス以外のほぼ全ての楽器を藤巻本人が自らレコーディング。そして一番驚きだったのが活動休止中のレミオロメンのベース前田啓介が3曲、ドラムス神宮司治が2曲にそれぞれ参加。さらに所属事務所の社長で元プロデューサーの小林武史も1曲参加している点。藤巻+前田、藤巻+神宮司、藤巻+小林という組み合わせで、かつてのセールス全盛期のメンバー&プロデューサーが全て揃う曲はありませんが、収録曲の約半数である6曲を占めています。「another story」に兼編曲で参加した小林が本作唯一のピアノとストリングスのバラード、というのはやはり、といった感じですが(笑)、「Have a nice day」で存在感を発揮する前田のベースライン、「紙飛行機」での神宮司の勢いのあるドラミングなど、あくまで藤巻ソロの中での表現ではありますが、かつての「レミオロメン」っぽさを感じさせてちょっと嬉しかったりも。これらの参加楽曲があることで、メンバーが共に過ごした地元・山梨で制作されたというリード曲「北極星」(メンバーは演奏不参加)でのメッセージがより聴き手の胸に迫ってくる気がしました。

 総じて本作も佳曲揃いの安定した内容。ただそろそろ「藤巻亮太としての名刺代わりの曲」というのも出てきてほしいなぁ・・・というのをボーナストラックの「3月9日」を聴きながら思ってしまいました。前述の「紙飛行機」は結構いい線行っていると思うので、引き続き今後の活動にも期待しています。

2017年12月09日 16:24

hzettriochristmas 2017年11月8日発売、ピアノ+ダブルベース+ドラムスのインストトリオバンド・H ZETTRIOのクリスマス企画アルバム。全10曲収録。

 昨年11月配信の「祝祭広場のクリスマスマーケット」、ちょうど一年後の今年11月配信の「光のヒンメリ、輝く街」という2曲のクリスマス関連の配信シングルを最初と最後に収録し、間の8曲にクリスマス・スタンダードナンバーのカバーを新たに録音した1枚。
 まずオリジナルの2曲ですが、著名な楽曲や讃美歌のメロディーを曲中に引用した「祝祭広場〜」、パレード系(?)の「光のヒンメリ〜」のどちらもピアノトリオに加えてバイオリン、ビオラ、チェロの各奏者を招き、さらにクレジットには記載されていませんがベル系の音も加わって、楽曲のコンセプトもあるのでしょうが曲名を知らなくても一聴してクリスマス関連曲と分かりそうな直球アレンジ仕様で、年末の街中の慌ただしくも楽しげな雰囲気にマッチした作品。

 カバー8曲のほうは完全にピアノトリオのみでの演奏。どの曲もクリスマスソング王道中の王道。「JINGLE BELLS」「SILENT NIGHT」「SANTA CLAUS IS COMING TO TOWN」などに混じって日本の作品である「あわてん坊のサンタクロース」も収録されています。H ZETTRIOといえばパワーでグイグイ押すピアノトリオ、というイメージが主観であるのですが、本作でも各演奏者の良い意味での大暴れぶりは健在。筆者がよく聴く→Pia-no-jaC←のクラシックカバーシリーズに比べると、原曲の型をしっかりとどめておいてそれに彼らの個性をエッセンスとしてプラスする、という意味ではこちらのほうが一枚上手かも(あっちが過激に壊しすぎる、というのもありますが・笑)。なお筆者のイチ推しはベースが個性を発揮してお洒落な雰囲気を見せている「RUDOLPH THE RED NOSED REINDEER(赤鼻のトナカイ)」、そしてパワフルなモータウンビートでアレンジされた「WHITE CHRISTMAS」

 総じて、ピアノトリオでの分かりやすく聴きやすいカバー集のお手本のようなアルバム。完全なクリスマスシーズン企画モノなので、ご興味のある方は今年のクリスマスに間に合うようにお急ぎを(笑)。

2017年12月02日 18:33

goingmanatsu 2017年10月25日発売、GOING UNDER GROUND通算12枚目のオリジナルアルバム。両A面シングル「超新星」「よそもの」を含む全11曲収録。

 2015年以降の三人体制でのオリジナルとしては2作目。前作は古巣ビクターからメジャー流通での発売でしたが、本作は再びインディーズレーベルでのリリース。メンバー以外はドラムス、キーボードの外部メンバーを招いてレコーディングを行ったのは前作と同様ですが、前作で共同プロデュースを務めたキーボーディスト・橋口靖正が昨年末に急逝し、代わってオヤイヅカナルが参加(ドラムスの冨田政彦は変わらず参加)。プロデュースクレジットもGOING UNDER GROUND単独になるなど、大小の体制変化が起きています。

 本作の謳い文句の一部を引用すると、「これまでに通り過ぎていったいくつもの「過去の真夏」から教わってきたことをアルバム全編に落とし込んだ真夏の回顧録」とのこと。確かに「夏が僕らに嫉妬する」「Wasted Summer」など、まんま夏なタイトルがあったり、「よそもの」「ダニーボーイ」「君は誰ですか」のように過ぎ去った夏を想起させる歌詞が見受けられます。どれも真夏真っ只中!というわけではなく、それこそ彼らが度々口にしていた「脱・青春」を青い季節が去った今、俯瞰して振り返っているような風景描写だったりモノローグだったり。前作でようやく(?)訣別を果たした青春の祭りのあとをシニカルな視点を交えて綴られているのが全体像。

 一方でポップなメロディーやサウンドは比較的いつも通り。エレキギター中心のロック調を基本に、メンバーが脱退した現在となってもいかにもシンセ弾いています的な単音中心のキーボードや、手数の多いドラミングが聴こえてきたりするあたりは「ああ、今ゴーイング聴いてる」という感覚なのですが、かつての過去作のように新機軸を打ち出し路線を急激に変更して迷走せず、一回りした従来の「らしさ」を保ったまま次のステージに立っている、という現時点のスタンスは良いのではないかと。単に保守的なだけではなく、リード曲扱いでMVが作られ、ボーカルの松本素生が雨の中踊り狂う(笑)「あたらしい」のような生音+今風のエレクトロが融合したインパクトのある曲も中盤に登場するなどの攻めの姿勢も見受けられるあたりは好印象です。

 インディーズリリースにも関わらず、今回は発売後約一週間でレンタルが解禁になるという特例には筆者も仰天でした(苦笑)。三人になった「新生ゴーイング」を前作と合わせてかつてのファン層にも楽しんでもらえたら、と思います。

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