2017年09月

2017年09月24日 19:48

jojogeneration 2017年8月23日発売、TVアニメシリーズ「ジョジョの奇妙な冒険」で起用されたオープニング・エンディングで使用された楽曲を網羅したベストアルバム。全7曲+ボーナストラック(後述)1曲収録。

 80年代より「週刊少年ジャンプ」で連載され、2012年からTVアニメとしてブランクを置きつつシリーズを重ねている「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ。現在2016年オンエアの「第4部」までがアニメ化されていますが、本作は2017年9月より「第1部」「第2部」「第3部」をBlu-rayディスクの各ボックスでの順次リリースの告知と同時に発表された主題歌ベストアルバム。オンエア当時に各部サウンドトラックやアンソロジーは発売されていたものの、シングルバージョンでのアルバム初収録、また海外のアーティストの既存曲によるエンディングテーマも「ジョジョ」と冠されたCD作品には初収録という、筆者のような「まとめて主題歌CD集出ないかな〜」と思っていた(笑)層には大変ありがたいベストになっています。

 収録順はシリーズ時系列順。物語の舞台の年代ごとに「第〇部」としてストーリーを区切り、アニメでは劇伴の担当者も移り変わっていましたが、オープニングテーマも「部」ごとに歌劇風あり、ダンスナンバーあり、ロック調ありと多種多様でありながら熱量のようなものを感じられる佳曲揃い。対照的にエンディングはYESThe BanglesPat Metheny Groupが起用され、渋く締めている雰囲気で、これらが交互に登場する本作ではそのコントラストがより鮮やか。総演奏時間は40分足らずと、どうせなら「第4部」の主題歌(オープニング3曲、エンディング1曲+α)まで全部収録しても尺は足りるのでは…とも思いましたが、全体のストーリーとしての区切りとしてはここで切っておくのが自然(?)だし、Blu-rayボックスの先発企画だし…ということで納得です。

 ラストに収録されたボーナストラック「アク役◇協奏曲」は、本編で特別エンディングテーマとして使用され、担当声優がデュエットで歌うコミカルなキャラクターソング。1コーラス目、2コーラス目は放映直後にそれぞれ配信リリースされ、後発のサントラに収録された3コーラス目を加えた完全版の収録。サントラ未聴だったのでこの曲続きがあったんだ…と、ちょっと驚きでした(笑)。

2017年09月16日 15:18

tkjobs1 2017年3月15日発売、小室哲哉の約3年振りとなるオリジナルアルバム。2枚組全15曲収録。初回生産限定盤にはDVD、インタビューを収めたフォトブックが付属。本レビューはCDのみの通常盤レビューとなります。

 体裁はオリジナルアルバムという触れ込みですが、2010年代中盤以降に制作されたタイアップナンバーや他アーティストとのコラボレーション音源を曲によっては新たに手を加えて収録という、まさしくタイトル通りのここ近年の小室哲哉の「仕事」をCD2枚に収めた作品。作風はここ最近(といっても逮捕後の活動再開以降だからもう6〜7年近く?)の彼の芸風の主流であるEDMがメインになっていますが、各ディスクの演奏時間は約40分強。EDM系をCDの限界時間まで詰め込まれるのは筆者的にはかなりキツイので、ある程度の聴きやすさがある収録体裁でまずは好印象(笑)。

 並べられた楽曲群は、代表曲のリミックス「Can You Celebrate? Art Mix」、スポーツ系タイアップのインスト「a new lease on life」「one more run」「Song for ALPINE SKI WORLD CUP 2016」、神田沙也加をボーカルに招きTK全盛期を彷彿とさせる「#RUN」のようなJ-POPサウンド、ロンドンで制作された洋楽志向の歌モノ「HERE WITHOUT YOU」「STILL BREATHING」などがひしめきあっており、コンセプトや曲順などをディスク毎にも特に意識しない、1曲単位の様々な個性が「TK」の旗印のもとに集まった作品集といったところ。
 これを小室は「アラカルト」の集合体と呼んでおり、現代における音楽の楽しみ方のひとつとして聴いてもらえれば、ということのようです。確かにバリエーションはあるものの雑多な並び方、という点は感じましたが、つまみつまみで「この曲のフレーズ良いな」とか、「この長尺インストは作業用のBGMに適してるな」など、小室サウンドのカタログ集としてアリだな、と。

 なお、筆者が一番これ良い!と思ったのは、2013年末に制作されたヒャダインこと前山田健一とのコラボ作品「22世紀への架け橋」。この曲の特徴は小室とヒャダインのデュオボーカルもさることながら(笑)、trfブレイク期の小室プロデュースシンセEOS B700の内蔵音源で制作されたという、今にしては若干レトロな音色の採用。このシンセ、筆者の高校時代に友人の家でさんざん触らせてもらった思い出があるので、懐かしいその音に思い切り酔いしれてしまいました(笑)。そんなノスタルジーも含め、久々の小室ソロ、終始楽しませてもらいました。

2017年09月10日 12:29

t-bolannatsu 2017年8月16日発売、復活後初となるT-BOLANのCDリリースは新曲1曲を含むメンバー自身の選曲によるコンセプト・ベストアルバム。2枚のCDに全26曲+1992〜1995年までのライブ映像を11曲収録したDVDが付属の3枚組。なお、筆者は本作をレンタルで手に取ったのでDVDは未見。CDのみのレビューとなります。

 2012年に再結成、同年の「BEING LEGEND」ツアーのメインアクトを務めた後は目立った動きがなく、2014年に3本のワンマンライブを行って活動休止。2016年末のカウントダウンライブで一夜限りの復活を果たし、明けた2017年に再始動宣言を行ったT-BOLAN。本作はそんな彼らが直接関わった久々のCD作品。1992年、1994年にアコースティックミニアルバムとしてリリースされた「夏の終わりに」シリーズを核に、楽曲のコンセプトを「LOVE」と「LIFE」に分けて2枚のディスクに収録。選ばれた曲は「夏の終わりに」シリーズを意識した基本的にはアコースティック色の濃いミディアム〜バラードで、かつてリリースされたベストアルバム「BALLADS」の拡大版といった趣も感じさせる一品です。

 DISC 1は「LOVE SONGS +1」。21年ぶりの新曲「ずっと君を」を1曲目に収録。森友嵐士が作詞作曲、T-BOLANと葉山たけしの連名によるアレンジ。解散の遠因ともなった森友の歌声が90年代と結構違うのに少し驚きました(ソロ作品を聴いていないので)が、「バラードのT-BOLAN」の鉄板楽曲。2曲目以降は往年のラブソング集として「すれ違いの純情」「マリア」「離したくはない」などの代表曲のアコースティックバージョン、「遠い恋のリフレイン」「Dear」などの珠玉のバラードを収録。恋愛のみならず「BOY」は親から子へのラブソングだったりと捻りもあり。熱唱系バラードに酔いしれる1枚になっています。

 DISC 2は「LIFE SONGS」。こちらは新曲は残念ながら無し。ラブソング以外の人生や青春を歌った曲をセレクト。代表曲は少なめながら、アップテンポの原曲を大胆にリメイクした「泥だらけのエピローグ」や、彼らの作品の中では異色の明るさを持つ「Happiness」など、DISC 1に比べて楽曲の幅はある程度広め。また、2014年の全曲収録限定ボックスセットのみの収録となっていた「HOW DO YOU FEEL?」「いじけた視線を君に語るより 光を見たい」などのカップリング曲のリマスター版が一般流通でもようやく聴けるようになったというトピックもあり。ただ、どうせならそのボックスセットでも何故かはじかれた「Heart Of Gold 1996」(「Be Myself」のc/w)をこの機会に収録すれば…とも思ったのですが、実際は同曲のアコースティックバージョンが無難に(?)収録されていたのが残念。「〜1996」というタイトルだから収録できない、というルールでもあるのでしょうか…。

 ともあれ、久々の本人稼働によるベストアルバム。「LEGENDS」「FINAL BEST」などの入門編ベストとは異なり、待望の新曲も収録され、(筆者未見ですが)ライブDVDも含めて長らく待ち続けたT-BOLANファンへの贈り物といった作品でした。現在は本作を引っ提げた初のアコースティックツアーを敢行中とのこと。メンバーの体調問題もあると思いますが、次の活動はどんな一手を打ってくるのかをじっくり待ちたいと思います。

2017年09月03日 10:04

yamazakilife 2016年12月14日発売、山崎まさよし通算11作目のオリジナルアルバム。シングル「空へ」「君の名前」を含む全12曲収録。本編CDのみの初回盤、+ライブDVDが付属の特別盤の2形態でのリリース。

 ベスト盤を挟んで約3年3ヶ月振りのオリジナルアルバム。今回はデビューから間もない数年間での「ステレオ」シリーズや、「SHEEP」「アトリエ」以来となる山崎本人によるプログラミングを含めてすべて自身で楽器を演奏する自作自演アルバム(先行で出ていたシングル「空へ」を除く)。
 彼がこの手の録音をすると詞曲含めてプライベートな匂いが高まる傾向があるように思えるのですが、元々ギターのみならずピアノの腕もライブで披露したり、「ステレオ」シリーズなどを経て、曲単体ではひとり多重録音を行うこともあった経験の積み重ねもあってサウンド的には不慣れなところなどなく盤石。先述の「空へ」も違和感なくアルバムに溶け込んでいました。

 「アルバム全編を通して彼の人生観に沿った内容の作品」とアナウンスされている楽曲群に関しては、近年の詩人・山崎まさよしという印象を本作でも継続。ざっと挙げると、ネット社会を皮肉った(?)「Take Me There」「さなぎ」、ノスタルジー溢れる「ポラロイド写真」「カゲロウ」、スケールの大きい「パイオニア」から、非常にミニマムな「贈り物」まで、表現者としての一面を打ち出している辺りは前作と同様。裏ベストなどで見せたブッ飛んだ試みは陰を潜め、一聴してキャッチーではなく、じっくり聴くことで染み渡ってくる曲が多い…というのも近年の傾向といったところでしょうか。

 リードシングルを含め頭ひとつ抜けたような曲がなく全体的に地味…という点は拭えないのですが、安心安定の山崎まさよし節はいまなお健在でした。

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