2017年03月

2017年03月26日 21:48

deen2016 2017年3月22日発売、昨年11月23日に開催されたDEEN通算9度目の武道館公演の全曲を収録した完全生産限定盤のDVD2枚組。同内容をディスク1枚に収録し、ライブから抜粋した2枚のCD、更にフォトブックを付属したBlu-ray盤との同時発売。

 DEENの23年の歴史の中で初の「バラードライブ」として、ダブルのストリングスカルテットや大勢のコーラス隊を従えた本公演。DISC 1は本編、DISC 2はアンコール+特典映像という普段通りのフォーマットながら、今回は演奏各ブロックの合間に当日のメンバーの会場入りやリハのシーン、ライブ後に撮影されたメンバー一人一人のインタビューを挿入した、かつてのビーイング時代末期にリリースされた「on&off」を彷彿とさせる構成。筆者はこの公演は不参加だったので、当日の会場の熱気みたいなものはまったく分からないのですが、自宅で2時間バラードライブをぶっ続けで鑑賞…というのは正直キツイとも思っていましたので、武道館でバラードライブを敢行する意気込みや、ソロ曲を演奏するにあたっての解説がインターバル的に差し込まれるこれらの映像は良い案配でした。

 本編で披露された曲は普段から演奏されている鉄板バラードに加え、直前に発売された最新シングル「記憶の影」、フルバンド演奏では初の映像化となる「愛の鐘が世界に響きますように…」「さよなら」、超レア曲「Long Distance」「君去りしクリスマス」、また生ストリングス有りのキセキバージョンでの「夢であるように」、バラードベストバージョンに近いアレンジの「瞳そらさないで」など、変化をつけつつの全20曲。転じてDISC 2のアンコール以降はキャイ〜ンとの新ユニット・KYADEENの「遊びに行こう!」「ひとりじゃない」「君が僕を忘れないように 僕が君をおぼえている」といったアップテンポナンバーを固めてガラリと雰囲気をチェンジ。最近池森もMCが面白くなってはきましたが、キャイ〜ンの二人はさすがプロの話術で武道館を一気に暖めてくれた感じ。構成的に二部にしたり、ラストの定番挨拶もWアンコールが終わってからなど、通常ライブとは異なる「スペシャル感」は例年の武道館公演よりも感じることができました。せっかくストリングスの大所帯がいるのにあの曲を何故やらない!という不満も少しはありましたが…(苦笑)。

 特典映像は「上海ロックスター スペシャル独占インタビュー」。…とは言っても、上海ロックスターがどこかの中華屋で料理を目の前に今回の武道館に呼ばれなかった経緯を説明する、というホントにオマケ的な4分弱の内容。今回はドキュメンタリー部分が本編と一体化しているのでせめてものサービス、といったところでしょうか。まあこれはあってもなくても、ということで(笑)。

2017年03月19日 11:24

uechi48 2016年8月3日発売、BEGINのキーボーディスト・上地等の初のソロアルバム。地元石垣FM番組のテーマソング「熱帯楽園島」、SIONのカバー「がんばれがんばれ」を含む全10曲収録。

 現在は本体とは別に、三人のメンバーそれぞれのソロ活動も並行して行われているBEGIN。上地等はこれまで楽曲提供やプロデュースワークなどを務めてきましたが、今回はアルバムジャケットの写真撮影を担当した比嘉栄昇や周りのスタッフに勧められて、人生初のソロアルバムを制作することになった、という経緯がインタビューで語られています。内容は先述のカバー1曲以外の9曲はすべて作詞作曲(1曲はインスト)、編曲も共同クレジットも含めて自身が手掛けており、上地のシンガーソングライターとしての側面を表に出した作品になっています。

 元々上地はBEGINのアルバムでも早い段階(1991年の3rdアルバム)でボーカリストデビューはしており、その後も90年代中盤ぐらいまで、そして00年代半ばあたりからはアルバム毎にギターの島袋優共々ボーカルを務める曲を収録しているので、アルバムまでチェックするBEGINファンならば上地の歌声、というのはある程度浸透していると思われますが、やや高めで真っ直ぐにして癖のない歌声は、比嘉とは好対照。楽曲も三線を取り入れたインストの「蝉の鳴く夜」以外は基本的にピアノやアコーディオンを中心に据えたアコースティック編成で、ボーカル・アレンジも含めてブルースや島唄色といったBEGINのサウンドからは距離を置いた聴き心地。

 また、「大人世代に向けての応援歌集」というテーマで制作されたそうで、人生の決意表明的な「回遊者」、ノスタルジー溢れる「俺たちの草野球」、旧友との酒盛りソング「軽く一杯」など、歌詞は全体的に自叙伝風。自宅で飼っているウサギへのラブソング「栗色の月」BEGINの最新アルバムに収録の「俺は嫌って言う」(比嘉作品)の意匠返しのような「俺は好きって言う」などのコミカルな曲もあり、見渡すと確かに応援歌的な曲は多いのですが、熱い声援を同世代に!というわけではなく、「レモンチューハイ」を筆頭に肩の力を抜いて「色々あるけどお互い頑張ろうな」という緩く温かいメッセージは伝わってきました。

 タイトルの「48」は本作品リリース時点での上地の実年齢。そんな彼の作風は年相応…よりも結構若く(年の積み重ねをあまり音に出さずポップでライトな方向)癖もないので聴きやすい一方、耳当たりが良くてスッと通り抜けてしまう面もあります。地味ではありますが、何回か聴くうちに染み渡ってくる作品でした。

2017年03月12日 17:59

fujimaki39 2017年3月1日よりiTunesやmoraなどの主要配信サービスでダウンロード開始された、藤巻亮太の通算3作目となる配信限定シングル。

 「3月9日」はご存じの通り、現在活動休止中のレミオロメンの出世作であり代表曲。既にレミオロメンとしても過去に2回のスタジオ録音でのリアレンジ版、そしてストリングスを従えてのライブでのオーケストラ版が世に出ていますが、今回の作品は昨年末にオンエアされたカロリーメイトのCMソングのオファーを受け藤巻亮太としてセルフカバーしたもの。レミオロメン時代の楽曲を個人名義でリリースするのは初めてとなります。

 尺は冒頭にアコギのイントロが少し付くぐらいでオリジナル版とほぼ同じ。ドラムとベースのパターンもほぼ原曲を踏襲しているのですが、ギターはアコギで爪弾く程度、それに代わってブラスセクションやティンパニが大胆に導入され、完全に新規のリフを奏でまくるのが新鮮。一般的には卒業シーズンによく歌われる曲、というイメージで固まっています(実際は結婚がテーマの曲なのですが…)が、今回もズバリ、卒業式で卒業生を送り出す際にブラバン部が演奏して感動を呼びそうなアレンジ。レミオロメンとは直接関係ないアレンジャーによる吹奏楽バージョンの譜面やCDも既にいくつかあるようですが、それが遂にオフィシャルな形で登場した、といったところ。

 過去2回のレミオロメン名義でのリアレンジ版は、スリーピースバンドとは距離を置いたアレンジで、当時は「彼らのやりたいモードってこんな感じなのか…」と思った記憶がありましたが、今回はアコギ+ベース+ドラムスのスリーピースにブラスが彩る正当進化版という印象。仮にパッケージメディアで出すなら新曲シングルCDのカップリング(か両A面)というポジションが相応しそうな作品。まあ配信で1曲250円ということで、新旧ファンもそうでない方もまずは気軽に聴いていただければ、と思います。

2017年03月05日 12:36

sukimaanother 2016年4月13日発売、「アナザー・ベストアルバム」と銘打たれた、スキマスイッチのカップリング曲集。通常盤はCD2枚組全27曲、初回生産限定盤はBlu-spec CD2仕様+ボーナスCDとして15曲を収録したDISC 3が付属。

 デビュー10周年時の2013年にリリースされたオールタイム・ベストアルバム「POPMAN'S WORLD〜All Time Best 2003-2013〜」の兄弟盤的な本作は、デビューから当時の最新シングルまでのライブバージョンを除いたカップリング曲を網羅したいわゆる裏ベスト。一部の曲は既に「POPMAN'S WORLD」に収録されていたり、オリジナルアルバムにはバージョン違いで収録されていたりするものの、ほとんどの楽曲がアルバム初収録。加えて本作でしか聴けないボーナストラックとして「壊れかけのサイボーグ」「フレ!フレ!」がDISC 2の最後に収録、さらにメンバーによる全曲解説も小冊子として封入するなど、これまでの音源を全て所持しているコアなファンへも所持欲をくすぐるようなサービスが施されています。

 封入ブックレットやインタビューでも「カップリングは実験の場」と公言している彼らの作品ということもあり、タイアップが付いていた「スフィアの羽根」「雫」「石コロDays」「ハナツ」などのカップリングにしてA面的な王道スタイルの数曲を除くと、ピアノ一本で歌うような曲あり、打ち込みを使用して淡泊な雰囲気を醸し出す曲あり、ストリングスをフィーチャーしたその名も「弦楽四重奏のための『ドーシターコースター』」、連作形式の「Aアングル」「Bアングル」「青春騎士」「君曜日」…などなど、オリジナルアルバム未収録前提の試みがなされた曲が多数。総じてインパクト狙いを外した地味な曲が多く、彼らのベスト盤を聴いて興味を持った層への次の1枚としてはお薦めできないのですが、本人達の解説ではここで培った実験成果が以降のシングルやアルバム曲に反映されている、ということで、彼らの飽くなき音楽性の追求の積み重ねの土壌を一気に体験できる点では、(いささかマニアックではありますが)意義のある作品集であると思います。

 初回生産限定盤付属のDISC 3は、シングル盤の3曲目として初期〜中期でほぼ毎回、後期もチラホラと収録されているインストゥルメンタル曲(+ポエトリーリーディングの「Human relations」)を完全収録。特に初期の「蕾のテーマ」「天白川を行く」「ピーカンブギ」など、ピアノとアコギだけでこれほどの表現ができる!という彼らの音楽性の懐の深さに魅了される作品がまとめて聴けるのは嬉しいポイント。ボーナスCDで終わらせずに通常で3枚組でリリースして欲しかったものです(笑)。

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