2016年04月

2016年04月23日 13:49

dbkamibest 2016年2月24日発売、鳥山明原作のコミック「ドラゴンボール」のアニメーション放送30周年を記念して企画された歴代テーマソング集。2枚組全38曲収録。初回限定盤には歴代オープニングテーマのオンエア映像を収録したDVD付。

 1986年2月からアニメ放送がスタートした「ドラゴンボール」(以下「無印」)、その続編「ドラゴンボールZ」(1989〜1996年)、アニメオリジナルの「ドラゴンボールGT」(1996〜1997年)、「Z」の再編集作品「ドラゴンボール改」(2009〜2011、2014〜2015年)、そして現在放送中の原作者考案の新作「ドラゴンボール超」に加え、TVスペシャル、各劇場版作品など、この30年で数々の展開を仕掛けてきたアニメ作品ですが、「ドラゴンボールシリーズ」として主題歌がレーベルの枠を超えて一括りに収録されたのは今回が初めて。Disc 1には1994年までの楽曲、Disc 2には1995年以降の楽曲が収められていますが、今回収録を見送られた主題歌が3曲あり(後述)、テーマソングのコンプリート盤ではないので要注意。

 まずDisc 1はシリーズの記念すべき第1号オープニング「摩訶不思議アドベンチャー!」(高橋洋樹)で幕開け。その後は「無印」「Z」の各主題歌、「Z」のTVスペシャル主題歌、「無印」「Z」の劇場版主題歌を時系列順に収録。この時代は強く「アニメソング」を意識し、完全に作品世界に沿った作風の曲が続いていきます。筆者はリアルタイム世代ということもあり、さすがに多数ある劇場版主題歌までは完全には覚えてはいませんでしたが(笑)、この辺りの楽曲は本当に懐かしく、毎週オンエアを楽しみにしていた頃を思い出しました。中でも「Z」の二代目エンディング「僕達は天使だった」と、TVスペシャル主題歌「青い風のHOPE」(共に影山ヒロノブ)は名曲で、今聴いても胸が熱くなります。

 Disc 2は「GT」「改」「超」の各主題歌、その後でDisc 1に入りきらなかった「Z」末期の劇場版二作、そして近年公開された新作劇場版二作の主題歌という流れで構成。「GT」ではFIELD OF VIEWや工藤静香を起用するなど、当時のヒットシーンを意識した節がありましたが、21世紀に突入してからの「改」「超」のオープニングに関しては再び作品世界に寄せた「ドラゴンボール」ならではのテーマソングに。特に「空・前・絶・後 Kuu-Zen-Zetsu-Go」(谷本貴義)の弾けまくりの歌詞には当時仰天したものです(笑)。一方で「改」「超」のエンディングには若手のアーティストを起用して比較的自由にやらせている印象。なお、「超」はまだ放送中であり、既にエンディングテーマは4月から新しいものに変わっていて、その曲は当然ながら収録されていません。

 このように歴代主題歌が満載なベスト盤なのですが、先ほども触れたように、放送中の「超」はともかく、既に作品が完結している「GT」「改」のエンディングテーマが3曲未収録という歯抜け状態になっているのは本当に残念。特に筆者がDEENファンだから…という理由ではありませんが、「GT」の初代エンディングとして最も長くオンエアされた「ひとりじゃない」が漏れたというのは非常に納得が行きません(苦笑)。2枚とも70分超えの収録時間でギリギリ入りきらない、ということならばもう1枚増やしてでも…と思わずにはいられません。まあ価格あるいは版権の関係もあってこういった形でのリリースになってしまったのかもしれませんが、画竜点睛を欠く、とはまさにこの事な気も。
 とはいえ、シリーズの垣根を取り払って一同に会し、リマスターされた楽曲が並ぶ本作は聴き応え十分。私のようなドラゴンボール連載読者世代から若いファンまで、「ドラゴンボール」各作品に思い入れのあるリスナーは是非一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

2016年04月17日 17:03

kanaruimi 2016年3月23日発売、2012年1月〜2月にかけて全国主要都市にて開催されたKANの同タイトルのバンドライブツアーの中から、最終日の2月19日ZEPP TOKYOでの公演を収録した2枚組ライブDVD。

 4年前のライブを商品化した今回のDVD、元々は2012年10月3日に発売が決まっていましたが、終演後に流れる洋楽曲の使用許諾が下りずに一旦発売延期、その後行われた2014年のライブツアーのほうが先にDVD化されるなど、一時は幻のライブDVDになってしまうかと思われましたが、この度終演後の場面を再編集して無事発売の運びとなりました。なお結果的にはなりますが、長年常にギタリストとしてバンドツアーに帯同してきた中野豊が、現在のところ最後の参加となったツアーでもあります。

 本ツアーは過去に発売してきたオリジナルアルバム(この時点で全15枚)から1曲ずつ選曲というコンセプトだったらしく、「セルロイドシティも日が暮れて」「STYLISTIC」「NO-NO-YESMAN」などの初期の楽曲、「青春国道202」「甘海老」「紅のうた」など、ライブでは滅多に選曲されないレアな楽曲が選曲される中、「プロポーズ」「丸いお尻が許せない」といった有名曲に加え、当時の最新シングル「Listen to the Music」も面白い演出(笑)と共に披露されるなど、KANの20年以上のキャリアを代表曲・レア曲のバランス良く楽しめるセットリストに。個人的にはライブ映像では初の商品化となる「小羊」の収録が嬉しいところ。妙にロックな衣装を身に着けてロックっぽい(?)アプローチを狙ってするKANと一部バンドメンバーのオフザケぶりも相変わらずの安定感です(笑)。

 気になった点としましては、ライブの前半部分が終わったところで長大な楽曲解説MCがあったらしいのですが、これが完全にカット。他にもMCがあったであろう箇所はことごとく削られ、最後の挨拶ぐらいしか喋りのシーンがない構成になっていたこと。副音声のオーディオコメンタリーでも触れられていましたが、「後で見返してあまり面白くなかったんでバッサリとカットした」そうなのですが、あのダラダラしたMCもエンタメ性を志向するKANのライブでは重要な要素だと思っているのでこれはちょっと残念。またその影響で収録時間も前後のDVD作品と比較するとだいぶ短く、片面1層の2枚組で120分程度。これならディスク1枚にまとめてもう少し安く…と思わずにはいられませんでした(苦笑)。

2016年04月10日 12:57

tokunaga 1986年のデビュー以来、シンガーソングライターとして、ボーカリストとして、幅広い人気を誇る徳永英明。今年はデビュー30周年を迎え、ファン投票で選曲されたオールタイム・ベストアルバム「ALL TIME BEST Presence」のリリースを来週に控えています。今回の「CD Review Extra」では、そんな徳永英明が節目ごとに発表してきたベストアルバム(セルフカバーベストも含む)全11作品を一挙ご紹介。「続きを読む」からご閲覧ください。続きを読む

2016年04月03日 18:32

kan6953 2016年2月3日発売、KANの通算16枚目を数えるオリジナルアルバム。シングル「Listen to the Music」「桜ナイトフィーバー」のアルバムバージョンを含む全10曲収録。通常仕様でレコーディングドキュメンタリーを約1時間収録したDVDが同梱されています。

 前作「カンチガイもハナハダしい私の人生」からは何と約6年振りというKANのオリジナルアルバム史上最長のインターバルを挟んでようやく発売された新作。その間にシングルやカップリング集が出たり、ライブツアーが開催されたりはしており、活動的にはそれほどブランクはないのですが、やはりファンとしては「や〜っと出たか!」という心境(苦笑)。シングルタイトル曲2曲と、既にライブで披露され、ライブDVDにも収録されている「scene」を除いた7曲が純粋な新曲。今回は制作にあたってSTARDUST REVUEの根本要、TRICERATOPS、佐藤竹善、馬場俊英など、繋がりのある著名アーティストがゲストとしてクレジットに名を連ねています。また、レコーディングには参加していないものの、Mr.Childrenの桜井和寿が「安息」という曲で作詞を手掛けるといったトピックも。

 さて、待望の本作、前作はビッグバンドジャズやシャンソンなど、どうやっても普通のバンドじゃ再現できないだろ!と突っ込みたくなるような曲(実際ライブでは完全には披露されていない模様)もありましたが、本作はきゃりーぱみゅぱみゅに音楽的影響を受けたと力説する(苦笑)「ブログ!ブログ!ブログ!」以外はストレートなポップロックからAOR風、ピアノがメインのバラードなど、ジャンルは多様ながら基本的にはバンド編成で演奏可能な楽曲が多数。また今回は収録曲のメロディーラインが非常に耳に残りやすく、メロディーメイカーとしての彼の手腕が存分に発揮された作品集となっているように思えます。

 ただし、本作で賛否両論を巻き起こしそうなのは何と言っても歌詞。元々ライブでコスプレしたりヅラ被ったりするのは彼にとって基本…という先入観を抜きにしても(笑)、今回の歌詞はいささかコミカルを通り越したものが結構多いかなと。街や電車でのアクシデントから材を採った「胸の谷間」などには嫌悪感を覚えるリスナーもいるのではないかと思います^^;。まあ、KANも結婚し家庭を持って今や53歳。90年代半ばのアルバム「東雲」「MAN」の時のような人生に対する苦悩や成就しない恋愛の悲しみなどを歌詞に描く年齢でもなくなったということでしょうが、そんな中で守るべき家族を持った今、高らかにロックンロール宣言をブチ上げる「ロックンロールに絆されて」(馬場俊英とのデュエット)などは筆者としては心打たれましたので、ある意味朗らかで時にオフザケもする「現在のKANの歌詞」も好きなのだなぁ、と思った次第です。

 付属DVDは収録曲を1曲ずつKAN本人が解説しながら、レコーディングの模様を収録したドキュメンタリー。ゲストミュージシャンもチラっとずつですが多数登場する中、普段のスットボケぶりはどこへやら(笑)かなり真面目にレコーディングに臨むKANの姿という貴重な(?)映像が見られます。楽曲制作における解説も分かりやすくされていて、本アルバムを深く理解する「参考書」としては最適。なかなか見応えのあるDVDでした。

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